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ケンシロウ日誌Vol.22|ケンシロウと犬の学校①

  • 執筆者の写真: Emi  | Kenshiro Shiba Labo
    Emi | Kenshiro Shiba Labo
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分



すっかり忘れていたことがある。

きっと、本人も忘れているだろう。


何かって?


ケンシロウが学校に通っていたことを、である。



【無料】
犬のしつけ教室。参加犬募集!

チラシを見つけて、

即決。


すぐ応募した、あの日。

ケンシロウは、1歳半くらいだった。


まだ、

躾は間に合う….はずだ。




場所は、県の動物愛護センター。

高速と下道で2時間くらいかかる。


少し、遠い。

期間は3ヶ月くらい。

毎週日曜日。


最終的に試験があり、

合格すれば、次のレベルに進むらしい。


イメージすると

小学校→中学校→高校。


小学校から中学校へ上がるのに、

入学試験がある。

こんな感じ。



ちょっと、遠いのだが

愛犬との素敵なお散歩ライフを夢見て通う。


犬のしつけ教室で飼い主の横を歩こうと頑張る柴犬ケンシロウと自由な犬たち
まだ、誰もルールを知らない。

集まっていたのは、

15匹くらいのわんちゃんと飼い主。

日本犬はケンシロウ1匹。



大型犬から小型犬まで

ずらっと、

横一線にならんで、指導教員の指示を受ける。



まずは、

飼い主の横を歩く。

これが全ての基本らしい。



けれど、

みんな、バラバラ。

ケンシロウも、バラバラ。



横を歩かそうとしても、すぐに前を颯爽と行く。

隣に並んでも、斜めに進む。



「最初は、綱は短く持ちましょう」


「そう、それくらい」


個別に、それぞれ指導もしてくれる。




ケンシロウは、1回。

2回。


個別指導が入るたび

綱はどんどん短くなる。


最終的に、これ散歩か?

というレベルまで、ぴちぴちに短くなった。



途中で休憩時間がある。

飼い主もストレスなら

飼い犬もストレスを感じるらしい。



なにしろ、

こんなに大勢の犬と飼い主に遭遇するのは

初めてなのだ。



それに加えて、

きっとケンシロウには

よくわからないお散歩授業。


いつになく、喉が渇いているらしい。



一緒に来てもらっていた母に

飲み水を汲んできてもらい、

器に入れて

「さぁ、ケンシロウ飲んで」

と、差し出す。



横から、

ぬっと



大きなゴールデンレトリバーが

顔を割り込ませた。



ごく、ごく。


ケンシロウの飲み水を全部、飲み干した。


唖然。


顔を上げることなく

一気飲み。



ゴールデンレトリバーの飼い主は

「まぁ、まぁ、まぁ」


ケンシロウは、



もう一度、水を用意する。


またもや、やってきて

飲み干すゴールデンレトリバー。



ごく、ごく、ごく。



怒るわけにもいかない。



相手の飼い主は、

「まぁ、まあ、どうしましょう」


そんな感じだった。




結局、

ケンシロウの休憩時間は、一滴の水も飲めないまま、終わりをつげた。


けれども、

喉は渇いている。


ハーハー言っている。


一歩も動かない。



三度目の正直。

飲み水場へ水を汲みにいき

ケンシロウに飲ます。


今度はじゃまは入らない。



それも当然。

授業が始まっているから!



そう、

ゴールデンレトリバー君と飼い主は、何事もなく

授業に参加したのだ。



おい!!!!

隣を歩かせる前に

水くらい、自分の飼い主から飲むように躾しろよ!!!




前途多難の初日なのだった。 

――その2へ続く。

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