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ケンシロウ日誌Vol.21|二番手の男

  • 執筆者の写真: Emi  | Kenshiro Shiba Labo
    Emi | Kenshiro Shiba Labo
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分


ンドンドン!!

ピンポンピンポン!!



玄関が

ガンガンたたかれて、

チャイムが鳴る。



ワンワンワン!!

ケンシロウが勇ましく吠える。



夜中の1時すぎのことである。





私はおおかた近所に住む父が、

酔っ払ってうちにきたのかと思って、何も考えずにドアを開けた。



ニヤリ



思いっきり知らない男の人が立っていた。



年のころ、20−30代。

鼻の頭や顎あたりが擦りむけて、うっすら血が滲んでいる。



これで、たらりと血でも垂れていたら

しばらく夢でうなされたかもしれない。



けれど、ホラーすぎて

「ぎゃ!」も

「誰?」も

何にもいえない。


ただただ、自分史上最速で、ドアを閉めた。



深夜の玄関で不審な男に向かって吠えながら女性の少し後ろに立つ柴犬ケンシロウ
戦う気持ちはある。

ドラマでよくあるじゃないか。

スッと足でも挟まれて、体を捩じ込まれて侵入される

というシーン。


ナイフで刺される、とか

その一瞬で走馬灯のように、いろいろな最悪なことが駆け巡る。



そして、

ワーワー、

ぎゃー、ぎゃー。

半分叫ぶように、

上で寝ていた旦那さんを起こした。



玄関のモニター映像を確認してもらう。


「こいつ?」


「そう、その人!」



それから、

外へ出て周辺を見てくれたけど

誰もいない。


寝ようにも、不気味すぎて眠れない。



けれど、

しばらくすると、パトカーが来た。

すぐ目の前の道端で、警察官と誰かが揉めている。



絶対、ヤツだ。



カーテンを少しだけ開けて、

縦に並んで外を見る。


上から旦那さん。


私。




さて、この一連の出来事。

ここまで読んで、何か不自然なことに気づかなかっただろうか。



そう、うちのケンシロウ君。

我が家の番犬はどうしていたのか?



自分だけ寝ている、とか

別の場所にいる、とかでもない。


心配して一緒にいてくれる優しさは感じた。


ただ、

ママよりもに出ない。


にもいない。


後方支援よろしく、静かに背後に控えていた。



私が男性と対峙している時

ケンシロウがいたのは、1mくらい後方

ドアはドアでも

リビングのドア前。



私と旦那さんが並んで、窓から外をみている時、

ケンシロウも ちゃんと、

私たちと一直線になってみていた。


でも、惜しい。

1mくらい後方でお座り。


見ていたのは、

外の様子ではなく、パパとママの後ろ姿。



うん。

いた場所が、少し残念だった。




最初に、不審な出来事を吠えて知らせたら

俺の仕事は終わったということだったらしい。



常に、控えて出番を待つ。

2番手の男。


それが、ケンシロウなのだ。




🐾今日の格言


援護は、

した!!


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