top of page
日々のかけら―犬と薬膳と暮らしの記録
柴犬ケンシロウと暮らす書き手が犬と人の薬膳、日々の気づき、浄瑠璃や文化、イベント制作の現場を記録するブログ


大雪・冬至の養生|腎を養い、春の自分を仕込む冬の過ごし方
――腎を養い、春の自分を仕込む季節 日々、犬の老化が気になります。 黒かった毛色は白くなり、顔は少しシワっぽくなり、目も弱くなる。 そのうち、腰が曲がり、耳も遠くなる……。 そう、犬も人も、老いのかたちはほとんど変わらない。 この「老化」という現象は、 中医学では五臓のひとつ――「 腎 」と深く関係しています。 腎をチャージし続けることは、 言い換えれば、 アンチエイジング を続けているのと同じこと。 そんな腎ともっとも縁の深い季節が、冬です。 もっとも闇が深い夜に、いちばん小さな光が生まれる。それが「一陽来福」。 ❄️ 冬は「腎」の季節 中医学では、冬は「腎」の季節とされます。 自然界がいちばん静かになる時期。 木々は葉を落とし、 動物たちは巣にこもり、 大地そのものが「 次の春のための充電モード 」に入ります。 私たちの体も、まったく同じ。 腎とは、単なる腎臓ではなく、 生命のエネルギー(腎精)を貯める“ 貯金箱 ”のような存在。 ここをしっかり満たしておくと、 春に疲れにくい 気力が続く 髪・骨・耳・記憶が衰えにくい という“ 長期ボーナス
2月13日


冬の養生は“閉じる”が鍵——腎を守り、春に備える中医学の知恵
🍂 冬は“閉じる季節” —— からだが静かに深呼吸するための、薬膳の知恵 木々が葉を手放し、動物たちがそっと土の奥へ帰っていく頃。 自然界は、一斉に “外から内へ” と向きを変えていきます。 その静けさに耳を澄ませていると—— スーパーの食材でさえ、まるで季節のメッセンジャーのように見えてくるのです。 「このカボチャ、脾胃をほぐしてくれるな」 「黒ごま、今日も腎を支えてくれる気満々じゃない?」 棚に並んだ食材たちが、まるでカードに言葉を添えるように “あなたのからだが求めているもの ”を教えてくれる。 薬膳の目で冬を見ると、世界は思った以上にやさしいのです。 冬の身体を守る“潤いと温め”の食材たち ■ 冬は「閉蔵」——陽気をしまい、静けさを養う季節 『黄帝内経』 にはこんな一節があります。 「冬三月、此謂閉蔵。」 ——冬の三か月は “閉じて蔵す”季節 である。 自然界は、陽気を守るために活動を休め、 エネルギーをこぼさぬように大切にしまい込む。 私たち人間も同じで、 あれこれ動き回るよりも、 “今あるものを守る”方向 に力を注がないといけません
1月15日


乾燥と冷えが始まる季節に——肺を守る養生と、秋冬の潤いごはん
🍂乾燥と冷えが重なる季節にやってくる不調 なぜ寒くなると、風邪やインフルエンザが流行するのか? 理由のひとつに、やはり「乾燥」がある。 肺 は乾燥に弱い臓器。 乾燥でダメージを受けると、免疫力はすぐに落ちてしまう。 秋から始まった「燥邪」、冬に強まる「寒邪」。 この二つが合わさると、体はあっという間に守りを失う。 加湿器だけでは追いつかない季節。 そろそろ “体の内側から” 潤いを補うタイミングです。 からだを潤す“白”と、胃腸を養う“黄” 🤧乾燥が本気を出すと、体はこう叫ぶ 止まらない咳。 喉のイガイガ。 朝起きた瞬間の鼻の乾燥。 これはすべて「肺の乾き」のサイン。 ただし、咳にもタイプがある。 🤧あなたの咳はどっち? ①空咳タイプ(乾燥・熱) 喉がカラカラ 乾いた咳 痰なし → 潤すケア 梨 はちみつ 柿 れんこん 白きくらげ 杏仁(あんにん) 簡単レシピ:梨とはちみつの潤いシロップ 梨を薄切りにして小鍋へ。 はちみつ大さじ1、少量の水を入れて5分弱火で煮るだけ。 喉がスッとする「潤いの補給水」。 ②痰ありタイプ(冷え・湿) 体が重い
2025年12月11日


秋の乾燥対策は「潤い鍋」で―肺をいたわる秋の薬膳習慣
■秋の乾燥がはじまるとき、まず「肺」に注目 トンボが飛び始めると、「秋だなぁ」よりも先に、「乾燥がやってくるなぁ」と、頭の中で注意警報が鳴っているような気がする。 ようやく朝晩は涼しくなったけれど、ここからは忍び寄る“乾燥”との戦い。...
2025年10月5日


「 秋虎」に負けない!夏の疲れと残暑を整える中医学的セルフケア
🐯秋虎(しゅうこ)って何?季節の変わり目に“虎”が暴れる 残暑・乾燥・寒暖差――夏の疲れに追い打ちをかける 残暑がきびしいですね。 この残暑、中医学では「秋虎」と表現します。 夏の疲れが抜けきらない体を、“猛暑の虎”が見逃さずに襲ってくる。まさに秋の不意打ち、体調へのカウ...
2025年9月16日


うちの梅仕事“青梅シロップ”レシピ
この夏、自家製の青梅サイダーを楽しみたいっ ——そんなあなたに向けて、我が家の梅仕事をご紹介します。 今年も梅が出回りはじめた。 「梅仕事」―― なんて魅力的な、この言葉。 その誘惑には勝てず、梅干しも作ったし、甘露煮も作った。...
2025年6月12日


乳がん予防に大切なこと——気血の巡りと胃腸のケアがカギ!
はじめに:乳癌ってどんな病気? 女性が最もかかりやすい癌。 でも、死亡率が低くて、早期に発見できれば9割の確率で治せるのが乳がん。 場所が胸だから、影響が深い臓器は「肺」とかかな〜、と思いがちだけど、実は「肝」「脾胃(胃腸)」と深い関わりがある。...
2025年4月17日


春を迎えるための、冬の過ごし方──冬の土用と冷えをめぐる中医学の養生
一年のうちで、 いちばん「暦」を思い出す季節が、静かにやってきた。 春を待ちながら、体を休ませるための時間だ。 冬の土用と冷え対策 個人的に、一年で一番“暦”を意識する季節がやってきました。 それは、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として有名な、お椿さんがあるから。 九州などからたくさんの出店がやってきて、 ただ歩くだけでも楽しいお祭りで、毎年出かけます。 でも、このお椿さん。 開催時期は、いつも少し不確定。 それは、「立春前後」という、 二十四節気に沿った日取りだから。 年によって、日がずれる。 二日だったり、二十日過ぎだったり。 「あぁ、今年のお椿さんは2月23日からかぁ。 それまで、まだまだ寒いんだなぁ」 だから私は、毎年ここで暦を思い出す。 お椿さん=立春を過ぎれば、 本当に少しずつ、暖かくなっていきます。 でも、そこに辿り着くまでは、 本当に寒い。 それは、 小寒・大寒 という一年で一番寒い時期に、 冬の土用 が立ちはだかっているからにほかなりません。 お椿さんを楽しむためにも、 まずは冬の寒さを、ちゃんと乗り切っておかねばならない。 というの
2025年1月31日


手作りおせちの話。タコの大人買いと、くわいという試練
今年のおせちは、いつもより静かに始まった。 ただし、作る量は 過去最大 だった。 メニュー作りから年末準備へ 我が家のおせちは手作りが基本。 定番メニューはもちろん、作る私自身が飽きないように、必ずいくつか新作を取り入れることにしている。 その定番・新作含めたメニュー作りは、スーパーやコンビニなどでおせち料理の予約注文が目につくようになると、「あぁ、そろそろだなぁ」と、年末の足音を感じ始めて、慌てて考えはじめる。 新作メニューは、面白そうだと思ったものをいくつかピックアップして、頭の中で味や他のメニューとの兼ね合いを想像し、最終的にいくつかを選ぶ。 ぶっつけ本番で作るので、 「もう来年はいらない」 という ハズレメニュー も当然出てくる。 でも、そんなハズレも含めて、おせち作りは毎年おもしろいから、やめられない。 だいたい20日頃にはメニューを決めて、買い物リストや段取りのスケジュール表を作り、27日頃から準備を始めて、29、30、31日は大本番。 人生初のタコの大人買い。楽しさと筋肉痛は、だいたい比例する。 戦場と化すキッチン——年末3日間の攻
2025年1月12日


冬至を過ぎて、季節は静かに動き出す|中医学で見る冬の養生
冬至を過ぎたころ、 朝の空気が、ほんの少しだけゆるんだ気がする。 まだ寒さの底にいるのに、 どこか奥の方で、季節が静かに動き始める気配。 我が家の愛犬も、 朝の散歩のあと、すぐに家へ入らず、 玄関先でくつろぐ時間が、少しずつ長くなってきました。 中医学では、 この時期の “見えない気配” を、 とても大切にします。 静かに巡りはじめる季節の気配に寄り添い、からだをやさしく整える薬膳の時間 🌙 冬至から立春へ――季節は三段階で動く 古くから中医学では、 冬から春への移ろいを、こんなふうに捉えてきました。 天の季節:冬至 地の季節:大寒 人の季節:立春 冬至に陰の気が極まり、 そこから、わずかずつ陽が芽吹きはじめる。 太陽が大地を温め、 やがてそのエネルギーが、 私たちの体へと巡り始める。 二十四節気の養生は、 「今」だけでなく、 少し先の自分 を整える知恵でもあるのです。 ❄️ 冬に心がけたい養生の基本 冬至から立春にかけての養生は、中医学では一年の土台を整える重要な時期とされています。 日本の冬は、 寒邪(冷え)と湿邪(湿気)が重なりやすい季節
2025年1月9日


冬は、ためる。腎と骨と、くるみ・栗・黒胡麻の話
冬の過ごし方を変えるぞ! そう、改めて誓ったのは、 中医学を学んでいて、 「この小皺は骨の縮み?」 と気がついたからだ。 中医学では、冬は「 腎 」の季節。 腎は、単なる臓器ではなく、 生きる力そのもの—— 成長や老い、ホルモンのリズムまでを 静かに支える場所だとされています。 冬の過ごし方ひとつで、 春の体調 も、 老いの進み方 も、少し変わる。 寒いだけの季節に見えて、 実は、体を立て直す時間が いちばん長く与えられているのが冬なのです。 中医学では、冬の重要性が 繰り返し語られてきました。 けれど私は、 どこか少し先の話のように聞いていました。 冬は がんばらず、あたためて、ためていく 骨の話を聞いて、急に近づいてきた 最近、知ってしまったのです。 腎が弱る と、 だるさや冷えだけでなく、 髪や耳、そして——骨にまで 影響が出るという話。 骨がやせると、 顔の骨格 も少しずつ変わる。 額やこめかみが痩せ、 その上にある 皮膚 が、行き場を失う。 (しわ、たるみになるってことです) それを聞いたとき、 心の中で思いました。 「……これは、..
2024年12月1日


冬に腎を養う——老いを溜めないための中医学的・冬の過ごし方
「冬になると、老ける気がしません?」 「顔、縮んでない?気のせいじゃない」 冬は、体が「閉じる」季節 冬になると、 なんだか老けるスピードが上がった気がしませんか。 白髪 が気になる。 冷え が抜けない。 やる気も、ちょっと冬眠気味。 「年齢のせいかな」と流してしまいがちだけど、 中医学的に見ると、冬はちゃんと理由のある季節です。 静かな台所で、からだの奥を養う準備をはじめる 12月から2月は、 「腎(じん)」を養う季節。 ここで言う腎は、西洋医学の腎臓そのものではありません。 中医学の腎は、 生命力の貯蔵庫 成長・老化のブレーキ役 ホルモンや生殖、骨や髪の土台 ……全部まとめて引き受けている、 体の“根っこ” 担当です。 だから冬に腎が消耗すると、 春になってから一気に不調が噴き出す。 逆に言えば、 冬は「 若返りの仕込み期間 」でもあるということ。 老いは、骨から始まる(わりと現実的な話) 中医学で言われる「腎が弱るサイン」。 白髪、抜け毛、耳鳴り、歯、足腰…… どれも聞き覚えがありすぎて、ちょっと怖い。 でも、私が一番「うわ…」と思ったのは
2024年11月28日
bottom of page
