top of page
日々のかけら―犬と薬膳と私
柴犬と暮らす日常。薬膳レシピで整える心と体。
そして、日本文化や刀剣・古墳の物語。
食べる。斬る。吠える。そして、暮らす。
そんな日々のかけらを、ことばと記憶で綴ります。


とのさんの足跡を辿る:丸亀に息づく江戸の香り
丸亀では「とのさん」と呼ばれる京極家 香川県丸亀市では、今もなお京極家のお殿様を親しみを込めて「 とのさん 」と呼ぶ。それは、特に6代目藩主・京極高朗(たかあきら)公の影響が大きいのかもしれない。 かつての藩主を今でも「とのさん」と呼び続ける土地はそう多くないが、丸亀の人...
2月28日


江戸時代の川辺にて──難波舟遊びと町の息づかい
──近松門左衛門の浄瑠璃に描かれた、川と人の風景から 「おい、おい、おい」と、ゑびや節がどこからともなく響いてくる。 その声は、三味線とともに川面を渡り、風にのって揺れていた。 舟の上には、季節をたのしむ人々の姿があった。 月見に花見、春も夏も秋も冬も、川に浮かぶ舟は賑やかだった。 江戸時代の物語世界 に描かれる難波(なにわ)の川辺は、 現実と夢が交差する、情緒とにぎわいの舞台。 この文章は、 近松門左衛門の浄瑠璃 (人形浄瑠璃・歌舞伎)に登場する川辺の情景をヒントに、 その背後にあった江戸時代の“人々の暮らしと心”を想像しながら綴った一篇です。 🌸 難波の舟遊び──季節を運ぶ川の上の宴 江戸時代、難波の川辺は、 舟遊びの名所 として名を馳せていました。 老若男女が集い、舟の上で肴と酒を囲みながら、風流を楽しむ。 三味線の音、唄の声、船頭のかけ声── すべてが混ざりあいながら、川面に溶けていきます。 肩が触れるほどの混み合った舟の中で、 見知らぬ人と杯を交わし、月を愛でる。 舟遊びは、ただの遊びではなく、 “季節を味わう“ 文化に身を浸す...
2月24日


腎を強化する最強の薬膳!粟の効果と稗との違い
ひえ(稗)、あわ(粟)ってどんな雑穀? 小さくて黄色い粒の「ひえ(稗)」と「あわ(粟)」。 その「 あわ 」が腎臓を強化する薬膳最強の食材だと知っていますか? 「黄色い粒の雑穀=鳥の餌」だと思っていませんか?私は、薬膳を始める前はそんなイメージを持っていました。そもそも雑穀...
2月21日


長船康光——三代にわたる命の系譜と、刀が映す時代の記憶
長船康光とは?—備前長船派の名工 刀はただの武器ではない。 鍛冶の手を通じて、時代の祈り・誇り・美が宿る——。 “ 長船三代”、すごくない ? なぜいきなり“長船康光”なのか?といえば、気になったからである。 最初は、ただの日本刀の資料だった。 けれど、“初代は 祈り 、二代は 哲学 を刻み、三代は 美 を映す”──三振りの刀に、三つの時代が息づいている。 “長船康光”という名の刀に重なる、三つの時代。 まるで物語のような系譜。 長船康光三代の物語は、刀を通じた時代の記憶そのものだと思えた。 どれだけ真実なのかわからないが、よく言うじゃないか。 「1代目で会社を起こし、3代目が潰す」って。 それなのに、見事に時代の流れを読み取って、根っこのポリシーは崩さずに、変化させて、繁栄させた。 どう考えても、お金持ちのボンボン社長じゃない。 敬意を込めて、どうすごいと思ったのか、短くまとめてみました。 では、どうぞ。 刀に宿る祈りと命の物語──時代を超えて語られる、長船康光三代の記憶。 ■初代康光—鉄に宿る祈り・戦乱の中で生まれた実戦刀 正和五年(1316
2月16日


一振りの刀が語るもの 龍馬の愛刀
吉行の鉄が夢を斬り、吉国の刃が風を裂く。 康光の脇差は、歴史に光を刻む。 炉で鍛えられた鉄は、 意志 と 祈り を帯びて刃となった。 その波紋の中に、時代が眠っている。 一振りの刀がつないだ物語。 その続きを知るたび、過去が、手の中で生きてくる。 語るのは、刀。坂本龍馬の想いを静かに宿す一振り──陸奥守吉行。 高知で展示された、龍馬の愛刀 高知県立坂本龍馬記念館で、坂本龍馬の愛刀が展示されていた。 展示期間はそれなりにあったはずなのに、私がその情報を知ったのは終了10日前。 悔しい。間に合わなかった。 予定も合わず、行けずじまい。 そんな未練と刀への想いが、今回の記事のはじまりだ。 坂本龍馬と陸奥守吉行(むつのかみ・よしゆき) 坂本龍馬(1836–1867年)は、幕末の日本を駆け抜けた志士。 そして、その手に常にあったとされるのが、陸奥守吉行(むつのかみ よしゆき)という一振りの刀だった。 🗡️ 陸奥守吉行とは? なぜ坂本龍馬は「陸奥守吉行」を選んだのか? ――体格・性格・時代背景から読み解く佩刀の理由 坂本龍馬といえば、自由を愛し、時代を変
2月14日


【中医学✖️腸活】大腸癌になりやすい体質をチェック!中医学で腸を整える食生活
1975年頃、大腸癌にかかるのは 約2割だった。 そう、昔の日本人の食生活では 大腸癌にはなりにくかったらしい。 ところが、今は爆増している。 一日5000個生まれるという癌細胞が、淘汰されずに 体の中でじわじわ増殖して大腸癌となる。...
2月13日


腸と脳、そして体質の物語
小さな島に降り注ぐ雨 それはまるで 湿気と熱がたまり始めた体、 「 湿熱薀結 (しつねつうんけつ)」の状態。 ジメジメとした空気の中、 体の不調が芽を出す。 けれど、 この雨も必要なサイクルの一部。 体がバランスを失い、 台風が発生するように 私たちの腸や体も、...
2月9日
bottom of page
