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腎を強化する最強の薬膳!粟の効果と稗との違い

  • 執筆者の写真: Emi
    Emi
  • 2月21日
  • 読了時間: 5分

更新日:9月24日

ひえ(稗)、あわ(粟)ってどんな雑穀?


小さくて黄色い粒の「ひえ(稗)」と「あわ(粟)」。


その「あわ」が腎臓を強化する薬膳最強の食材だと知っていますか?



「黄色い粒の雑穀=鳥の餌」だと思っていませんか?私は、薬膳を始める前はそんなイメージを持っていました。そもそも雑穀は、10種類や16種類の雑穀がまとめて入っている雑穀ミックスが一般的。お米と一緒に入れて炊くと、体に良いってことは、みんな知っています。でも、雑穀ミックスは何か特有の匂いがあるって、苦手な人もいる。

そこでこの粟の出番!



【粟の薬膳的効能】


実は、薬膳の世界では粟は「腎を補い、老化を防ぐスーパーフード」として有名。


  • 疲れやすい、体力が落ちた、老化が気になる

  • 胃腸が弱い

  • 簡単で手軽に栄養UPしたい


こんな人にこそ、ぜひ取り入れてもらいたいのが「粟ごはん

実際に購入した時のエピソードと、簡単な取り入れ方を紹介します。



⭐粟(あわ)は最強の薬膳食材!



「ひえ」はともかく、薬膳を習っていると「あわ」はよく出てくる。とにかく、パワーがすごいらしい。それを知って、鳥の餌って案外、効率的なんだなぁ、と、妙に感心した。


この粟。

特に、老化&体の源を元気にする「益腎」効果がすごい。一番すごいらしい。


なにしろ、あの山芋よりも、黒米よりも!

黒豆よりも、ブロッコリーや桑の実蓮の実、黒胡麻、くるみ、など「腎」を元気にするよ、冬に食べようね、と言っている、諸々の食材よりもパワフルなのである。だからなのか、中国は粟だけを入れて作った、粟粥もある。


あんなに小さい粒なのに!すごいやつ。それが粟!!


雑穀米なんて…とちょっと敬遠していたのに、ご飯に混ぜるなら毎日コツコツ続けられて、しかも、効果が一番強いなら良いんじゃないか?と気がつけば、だんだんとすごく魅力的に思えてきた。



雑穀米コーナーで商品を手に取る女性。木の棚に「RICE」と書かれた袋がずらりと並ぶ、あたたかな雰囲気のイラスト。
「粟」を探して雑穀売り場へ。雑穀ミックスでは気づかない、粟だけの魅力を知る

💰粟を買いたい!でも、どこで?



でも、どこで買う?

粟だけを買いたいのに、スーパーには、雑穀ミックスしか売ってない。ネットで探してみるものの、イマイチ信用できない。「これは本当に人間用?」「鳥の餌じゃなくて?」などと、つい疑ってしまう。どうも、セキセイインコがカゴの中で黄色粒を食べている絵が頭から離れない。


そんなことを考えているうちに、数ヶ月が経過。そして、運命の出会いが訪れる。

ある日。事態は急変した。


黄色い粒み〜つけた!!


製菓の専門店に行った時、黄色い粒がいっぱい詰まった袋が目には入った。ここならば安心。これは紛れもなく、人間の食べ物だ!私はすぐ購入した。帰宅して、ウキウキと袋から取り出す。


……が、「ひえ(稗)」だった。


なんてこった、黄色粒間違い。ショックを受けながらも、気を持ち直して「こっちも体に良いから」と、炊飯器でお米と炊くけど、ちょっと独特の匂いがある。


うん、微妙だ。



🔶リベンジ編:そうだ、粟を買おう



そして、またもや事態は急変することになる。高知に仕事に行った時に、道の駅で今度こそ「」を発見したのである。もう、しつこいくらい何度も確認した。


うん、粟だ。間違いない!!

浮かれて、即購入。帰宅して、今度も炊飯器でお米と一緒に炊く。

そして、雑穀米が苦手な旦那さんに何も言わずにお茶碗についで出してみた。


なんと「粟ごはん」だと気が付かない!👈ここ大事!


そう、稗と違い、粟は無臭

しかも、粒がめちゃくちゃ小さい。色もご飯で炊いているうちに色素が流れ出るのか、炊き上がると、お米と同じ色になっている。カメレオンですか?ってくらい、擬態が上手い。


後日、旦那さんに種明かししたけど、本当に粟そのものが無臭なので、問題なかった。「雑穀ごはんかぁ…」と、身体に良い事はわかっていても、見た目なのか、風味なのか、あまり良い反応をしない旦那さんもOKだった。それから、うちのご飯は基本的に「粟ごはん」である。



⭐粟と稗、実際に比べてみてわかったこと



粟と稗、こうも違う!


  • 粟→無臭で小粒、ご飯に混ぜても違和感なし。雑穀嫌いにもふつうの🍚だと、騙せるレベル!

  • 稗→独特の香りがあり、人によっては苦手かも・・・?


結論:雑穀ミックスでは気づき難いけど、単体で比べると「匂い・食感・見た目」がまるで違う。


食べやすく、腎に効く雑穀なら粟


雑穀の粟と稗の違いを表にした画像
粟と稗の違い

↓写真ではわかりにくいかもしれませんが、同じ黄色でも、粒の大きさがびっくりするくらいに違う。


「稗」「粟」「白米」それぞれの違いを比較した写真
写真左から、「稗」「粟」「白米」


知っていたら、袋の文字を見なくても間違う分けない。とにかく、超スーパーフードなのに、こんなに食べやすいなんて!!しかも、赤米や黒米に比べると、お値段も高くない。



🍚粟ごはん、ぜひ試してみてください。



もし、「粟」を見かけたら、ぜひ買ってみてください。


本当におすすめです。

白米に混ぜて炊くだけで、腎を補い、生命力の源をパワーアップしてさせる最強の薬膳ご飯になります。


ただし、私のように稗と間違わないようにご注意を!




【備考】粟の美味しい食べ方レシピ


💡 本格的な粟ごはんの作り方(2合分)


材料:

• 白米…1.5合

• 粟…0.5合

• 水…通常の炊飯と同じ量


作り方:

  1. 白米と粟を洗い、30分ほど浸水する。

  2. 炊飯器で通常通り炊く。

  3. 軽く混ぜてふっくらさせたら完成


🌟「腎」を補い、老化防止&エネルギーUPに◎

  粟ごはんは 「食べやすさ&栄養価の高さ」を兼ね備えた、最強の雑穀ご飯!  

 

いきなり0.5合にしなくても、大匙1杯程度の追加から、ぜひ試してみてください。このくらいの量なら、浸水なしでもOK!

 



📝薬膳効能「粟」と「稗」の違いとは?

黄色い小さな粒、それぞれの特徴




■粟(あわ)は最強の薬膳食材!


薬膳での位置づけ:「腎」を強化する最強の雑穀


 特に、脾胃・腎に効く

 

 効能 脾胃虚弱、胃熱、消化不良、

    逆流性食道炎、消渇、便秘

 

 解毒効果があり、

 体内の老廃物や毒素を取り除く→NO1!

 

 消化器の働きを正常にする。

 食欲不振、疲労倦怠、体力気力低下、

 むくみ、軟便など改善→NO2!


 生命力の元、腎を強化する。

 発育不良、勢力減退、不妊、

 老化の改善→NO 1!



栄養素と効果(必須アミノ酸・食物繊維・カルシウム・鉄分)


 必須アミノ酸、ロイシンが豊富。

 食物繊維は米の7倍、

 カルシウム3倍、鉄分6倍。

 アミノ酸スコア100。




■ひえ(稗)も体に良い?


消化を助ける、胃に優しい雑穀


 特に、脾胃に効く


 脾胃虚弱、口渇、息切れ、倦怠無力、鼻血

 食物繊維は白米の8倍、ミネラルも豊富。


 他の雑穀よりも保存性が高く、

 30年、40年は貯蔵できる。

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