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日々のかけら―犬と薬膳と私
柴犬と暮らす日常。薬膳レシピで整える心と体。
そして、日本文化や刀剣・古墳の物語。
食べる。斬る。吠える。そして、暮らす。
そんな日々のかけらを、ことばと記憶で綴ります。


邪馬台国の危機管理? 前方後円墳が語る“見せる力”の正体
それは“ ただの墓” じゃなかった。 前方後円墳は、古代日本の「 外交戦略 」だったのです。 今までの古代史のイメージが覆った、ある日の考古学の先生との出会いから、にわかに興味を持ってきた古代史。 そもそも、「 権力の誇示 」「 仲間の証...
3月25日


剣より祈りが強くなる夜——豊原国周の浮世絵が語る源平の終焉
この武者絵を知ったのは偶然だった。 この絵の中に、自分の先祖が描かれている….という知り合いがいる。 船の中で戦っている 源氏 側ではなく、海の中から今にも源氏の武者を引き摺り込もうとして描かれている 怨霊 側。しかも、豊原国周と「大物浦の怨霊」には、ちゃんと「これは平家の...
3月19日


とのさんの足跡を辿る:丸亀に息づく江戸の香り
丸亀では「とのさん」と呼ばれる京極家 香川県丸亀市では、今もなお京極家のお殿様を親しみを込めて「 とのさん 」と呼ぶ。それは、特に6代目藩主・京極高朗(たかあきら)公の影響が大きいのかもしれない。 かつての藩主を今でも「とのさん」と呼び続ける土地はそう多くないが、丸亀の人...
2月28日


長船康光——三代にわたる命の系譜と、刀が映す時代の記憶
長船康光とは?—備前長船派の名工 刀はただの武器ではない。 鍛冶の手を通じて、時代の祈り・誇り・美が宿る——。 “ 長船三代”、すごくない ? なぜいきなり“長船康光”なのか?といえば、気になったからである。 最初は、ただの日本刀の資料だった。 けれど、“初代は 祈り 、二代は 哲学 を刻み、三代は 美 を映す”──三振りの刀に、三つの時代が息づいている。 “長船康光”という名の刀に重なる、三つの時代。 まるで物語のような系譜。 長船康光三代の物語は、刀を通じた時代の記憶そのものだと思えた。 どれだけ真実なのかわからないが、よく言うじゃないか。 「1代目で会社を起こし、3代目が潰す」って。 それなのに、見事に時代の流れを読み取って、根っこのポリシーは崩さずに、変化させて、繁栄させた。 どう考えても、お金持ちのボンボン社長じゃない。 敬意を込めて、どうすごいと思ったのか、短くまとめてみました。 では、どうぞ。 刀に宿る祈りと命の物語──時代を超えて語られる、長船康光三代の記憶。 ■初代康光—鉄に宿る祈り・戦乱の中で生まれた実戦刀 正和五年(1316
2月16日


一振りの刀が語るもの 龍馬の愛刀
吉行の鉄が夢を斬り、吉国の刃が風を裂く。 康光の脇差は、歴史に光を刻む。 炉で鍛えられた鉄は、 意志 と 祈り を帯びて刃となった。 その波紋の中に、時代が眠っている。 一振りの刀がつないだ物語。 その続きを知るたび、過去が、手の中で生きてくる。 語るのは、刀。坂本龍馬の想いを静かに宿す一振り──陸奥守吉行。 高知で展示された、龍馬の愛刀 高知県立坂本龍馬記念館で、坂本龍馬の愛刀が展示されていた。 展示期間はそれなりにあったはずなのに、私がその情報を知ったのは終了10日前。 悔しい。間に合わなかった。 予定も合わず、行けずじまい。 そんな未練と刀への想いが、今回の記事のはじまりだ。 坂本龍馬と陸奥守吉行(むつのかみ・よしゆき) 坂本龍馬(1836–1867年)は、幕末の日本を駆け抜けた志士。 そして、その手に常にあったとされるのが、陸奥守吉行(むつのかみ よしゆき)という一振りの刀だった。 🗡️ 陸奥守吉行とは? なぜ坂本龍馬は「陸奥守吉行」を選んだのか? ――体格・性格・時代背景から読み解く佩刀の理由 坂本龍馬といえば、自由を愛し、時代を変
2月14日


古墳の鍵穴に宿る物語:徳島の新発見から見えた弥生と三国志の交差点
いきなりすぎるやろう。 自分でも思った。 初めてお会いする考古学の先生に、 顔を合わせてものの5分で聞いた質問がコレ。 「 古墳って、何が面白いんですか? 」 失礼極まりない質問に怒られるどころか、この後、私と先生は大盛り上がりするのである。...
1月2日
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