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日々のかけら―犬と薬膳と暮らしの記録
柴犬ケンシロウと暮らす書き手が犬と人の薬膳、日々の気づき、浄瑠璃や文化、イベント制作の現場を記録するブログ


春を迎えるための、冬の過ごし方──冬の土用と冷えをめぐる中医学の養生
一年のうちで、 いちばん「暦」を思い出す季節が、静かにやってきた。 春を待ちながら、体を休ませるための時間だ。 冬の土用と冷え対策 個人的に、一年で一番“暦”を意識する季節がやってきました。 それは、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として有名な、お椿さんがあるから。 九州などからたくさんの出店がやってきて、 ただ歩くだけでも楽しいお祭りで、毎年出かけます。 でも、このお椿さん。 開催時期は、いつも少し不確定。 それは、「立春前後」という、 二十四節気に沿った日取りだから。 年によって、日がずれる。 二日だったり、二十日過ぎだったり。 「あぁ、今年のお椿さんは2月23日からかぁ。 それまで、まだまだ寒いんだなぁ」 だから私は、毎年ここで暦を思い出す。 お椿さん=立春を過ぎれば、 本当に少しずつ、暖かくなっていきます。 でも、そこに辿り着くまでは、 本当に寒い。 それは、 小寒・大寒 という一年で一番寒い時期に、 冬の土用 が立ちはだかっているからにほかなりません。 お椿さんを楽しむためにも、 まずは冬の寒さを、ちゃんと乗り切っておかねばならない。 というの
2025年1月31日


パルクールの原点へ(第8章: 自由へのステップ)
「リスの練習場で見た自由の形」 廃墟がパルクールの聖地に!若者たちの熱き挑戦 翌日、楓はダビッドの後ろを歩いていた。リスの町は静かで、時折風が吹くたびに古い石造りの家々がかすかに音を立てる。 町並みはどこか寂しげでありながら、その奥に秘められた力強さを感じさせた。...
2025年1月28日


五箇伝の技術がここに!海部刀とその多面性
「なんかインドネシアに似ている気がする。」 海部川を初めて見た時、私はそう思った。 徳島県南部、 室戸岬から車で約40分のところにある海陽町。 この町は、亜熱帯植物が生育する最北端であるという。 そして、その町にある町立の博物館は、単なる郷土資料館ではない。...
2025年1月27日


あなたの不調、本当に「胃」ですか?
私たちは「胃が痛い」ってよく言うけど、その原因が本当に胃であるとは限らない。 どうやら、中医学でいうところの 「脾」と「胃」は別の役割を持ち、 それぞれに症状が違うらしい。 【脾と胃、実はこんなに違う! 中医学的役割を解説】 例えば、脾が弱ると、 「食後に眠くなる」...
2025年1月23日


パルクールの原点へ(第7章 :自由への跳躍)
「ダビッドの葛藤と父の教え」 焚き火照らす心の葛藤|自由と効率、どちらを選ぶ? 夜空には無数の星が瞬き、焚き火のオレンジの炎が優しく周囲を照らしていた。 廃工場の広い空間に静けさが漂い、薪がはじける音だけが響く。 その傍らで、楓は焚き火を見つめていた。...
2025年1月21日


日本刀が教えてくれた歴史の深さ
大阪城天守閣と北川先生との出会い 仕事を通じて、 大阪城天守閣の館長であった北川先生(現在は九度山・真田ミュージアム名誉館長)と知り合う機会があった。 底知れない知識を持ち、 どんな質問にも的確に答えてくださる先生は、その話術も抜群に面白い。...
2025年1月19日


パルクールの原点へ(第6章:父の哲学と自由の影)
静かな朝、新しい章の始まり 翌朝、楓は薄い朝陽に照らされる簡素な部屋で目を覚ました。 部屋に飾られた十字架や古びた棚に並んだ本が、戦後の生活の質素さを物語っている。窓の外には庭が広がり、朝露を含む草花が静かな光を放っていた。 「おはようございます。」...
2025年1月14日


手作りおせちの話。タコの大人買いと、くわいという試練
今年のおせちは、いつもより静かに始まった。 ただし、作る量は 過去最大 だった。 メニュー作りから年末準備へ 我が家のおせちは手作りが基本。 定番メニューはもちろん、作る私自身が飽きないように、必ずいくつか新作を取り入れることにしている。 その定番・新作含めたメニュー作りは、スーパーやコンビニなどでおせち料理の予約注文が目につくようになると、「あぁ、そろそろだなぁ」と、年末の足音を感じ始めて、慌てて考えはじめる。 新作メニューは、面白そうだと思ったものをいくつかピックアップして、頭の中で味や他のメニューとの兼ね合いを想像し、最終的にいくつかを選ぶ。 ぶっつけ本番で作るので、 「もう来年はいらない」 という ハズレメニュー も当然出てくる。 でも、そんなハズレも含めて、おせち作りは毎年おもしろいから、やめられない。 だいたい20日頃にはメニューを決めて、買い物リストや段取りのスケジュール表を作り、27日頃から準備を始めて、29、30、31日は大本番。 人生初のタコの大人買い。楽しさと筋肉痛は、だいたい比例する。 戦場と化すキッチン——年末3日間の攻
2025年1月12日


冬至を過ぎて、季節は静かに動き出す|中医学で見る冬の養生
冬至を過ぎたころ、 朝の空気が、ほんの少しだけゆるんだ気がする。 まだ寒さの底にいるのに、 どこか奥の方で、季節が静かに動き始める気配。 我が家の愛犬も、 朝の散歩のあと、すぐに家へ入らず、 玄関先でくつろぐ時間が、少しずつ長くなってきました。 中医学では、 この時期の “見えない気配” を、 とても大切にします。 静かに巡りはじめる季節の気配に寄り添い、からだをやさしく整える薬膳の時間 🌙 冬至から立春へ――季節は三段階で動く 古くから中医学では、 冬から春への移ろいを、こんなふうに捉えてきました。 天の季節:冬至 地の季節:大寒 人の季節:立春 冬至に陰の気が極まり、 そこから、わずかずつ陽が芽吹きはじめる。 太陽が大地を温め、 やがてそのエネルギーが、 私たちの体へと巡り始める。 二十四節気の養生は、 「今」だけでなく、 少し先の自分 を整える知恵でもあるのです。 ❄️ 冬に心がけたい養生の基本 冬至から立春にかけての養生は、中医学では一年の土台を整える重要な時期とされています。 日本の冬は、 寒邪(冷え)と湿邪(湿気)が重なりやすい季節
2025年1月9日


パルクールの原点へ:自由を探す時空の旅 (第5章:新たな友との出会い)
壁を越える挑戦 公園を抜けた静かな道端、苔むした石壁を前に楓が叫んだ。 「見るだけじゃなくて、教えてほしいの!」 前を歩いていたダビッドが立ち止まって振り返る。 「君、やる気なのか?」 楓は大きく頷いた。 「うん!どうしても越えてみたいの。」...
2025年1月7日


韓国ドラマの湯気の向こうに|伝統茶と薬菓、薬膳の知恵
韓国ドラマを観ていると、 ふとした場面で、湯気の立つ一杯が差し出される。 体調を崩したとき。 誰かを気づかうとき。 あるいは、静かに心を落ち着けたい夜。 何気ないその一杯に、 いつも少しだけ目が留まっていた。 ——あれは、ただのお茶なんだろうか。 そう思って見ていくと、 韓国の伝統茶や菓子の背景には、 中医学や薬膳と深く重なる知恵 が、静かに息づいている。 今回は、ドラマに登場する韓国の伝統茶と薬菓を、 薬膳の視点からそっと読み解いてみたい。 湯気の向こうの韓国ドラマ。そっと映り込む、何気ない一杯。そこに宿る養生の知恵。 🌿 双和茶(サンファ茶)|気血を温める宮廷の一杯 韓国ドラマを観ていると、 冷えや疲れで倒れた人物に、 濃い色の温かい茶が差し出される場面がある。 それが、 双和茶(サンファ茶) 。 「双和」という名前には、 気(エネルギー)と血(血液)をともに補い、全身のバランスを整える、という意味が込められている。 10〜30種もの生薬をじっくり煮出して作られるこの茶は、 体の芯をゆっくりと温める、 滋養 の一杯だ。 たとえば ドラマ『ト
2025年1月5日


黒豆や栗が体を救う?薬膳の知恵に学ぶおせち料理の効能
新年の食卓に欠かせないおせち料理。 その華やかな見た目や味わいだけでなく、実は体をいたわる「薬膳的な知恵」がぎゅっと詰まっているのです。 そのルーツをたどると、古代中国にまでさかのぼり、奈良時代には貴族の特別な料理として広まりました。...
2025年1月3日


古墳の鍵穴に宿る物語:徳島の新発見から見えた弥生と三国志の交差点
いきなりすぎるやろう。 自分でも思った。 初めてお会いする考古学の先生に、 顔を合わせてものの5分で聞いた質問がコレ。 「 古墳って、何が面白いんですか? 」 失礼極まりない質問に怒られるどころか、この後、私と先生は大盛り上がりするのである。...
2025年1月2日
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