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韓国ドラマと韓国の伝統茶とお菓子 ~心と体を癒す味わい~

  • 執筆者の写真: Emi
    Emi
  • 1月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月18日



韓国の伝統茶が持つ薬膳の力とは?


韓国には、味わい深いお茶とお菓子が多く存在し、そのルーツには中医学や薬膳の知恵が深く根付いています。


韓国ドラマにも登場する代表的な伝統茶や薬菓を例に挙げ、その魅力を薬膳の視点でご紹介します。



サンファ茶(双和茶):

気血を整える心温まる飲み物


「双和茶」という名前には、気(エネルギー)と血(血液)のバランスを整え、双方を調和させるという意味が込められています。


10~30種の生薬を長時間煮詰めて作られるこのお茶は、体の深部まで温め、気血を補う効果が期待されます。


韓国時代劇で頻繁に登場します。


例えば、『トンイ』では、

主人公が寒さで体調を崩した際、宮廷内の薬膳師が体を温めるためにサンファ茶を処方するシーンがあります。


その場面からも、このお茶が古くから健康維持のために愛飲されてきたことがわかります。




五味子茶: 五感を癒す韓国の伝統飲料



五味子(オミジャ)は、甘・酸・辛・苦・塩の五つの味を持つとされる珍しい果実。


五臓をバランスよく整える働きがあり、疲労回復や免疫力アップに役立ちます。乾燥やストレスが気になるときに飲むと、気持ちをリフレッシュさせてくれるでしょう。


現代ドラマでもよく見られます。

『愛の不時着』では、ヒロインが疲労回復のために五味子茶を手渡されるシーンが印象的です。


彼女が茶を飲みながら「甘いけど酸っぱい、なんとも不思議な味」と感想を述べる場面は、五味子茶のユニークな特徴をよく表現しています。




ユルム茶: 優しい甘さの栄養茶



「はと麦茶」にアーモンド、胡桃、松の実、かぼちゃの種を粉状にしたものを加えた、ナッツの香ばしさが魅力のお茶です。


日本の「はと麦茶」とはイメージが違います。


『わかっていても』では、

主人公が友人に「ユルム茶飲む?」と差し出す場面があります。


このお茶は、ほっと一息つきたいときや、穏やかな気持ちになりたいときにぴったりの飲み物として描かれています。薬膳的にも、体内の余分な水分を排出し、肌の調子を整える効果が期待できます。



韓国の伝統菓子「薬菓」の魅力



薬菓(ヤックァ)は、小麦粉、はちみつ、ごま油など、体に優しい材料を使って作られる油蜜菓子です。


中医学では、はちみつは「補中益気」として胃腸を補い、ごま油は「潤燥」として乾燥を防ぎます。


これらの滋養成分が詰まった薬菓は、韓国の祝いの席で欠かせない存在です。でも、油っぽくて、高カロリー!


韓国ドラマの祝宴シーンで必ずといっていいほど登場します。


『宮廷女官チャングムの誓い』では、

宴会のデザートとして薬菓が供され、ゲストがその甘みと歯ごたえを楽しむ様子が描かれています。

また、日常ドラマでは、主人公が薬菓をつまみながらほっと一息つく場面もよく見られます。



まとめ:

韓国伝統の味で心身を癒す時間を



韓国の伝統茶やお菓子には、

薬膳の知恵が詰まっています。


寒い冬にはサンファ茶やユルム茶で体を温め、薬菓で甘いひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか?


ぜひ、韓国ドラマを楽しみながら、

そこに登場する伝統茶や薬菓を

見つけてみてください。


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