冬至を過ぎて、季節は静かに動き出す|中医学で見る冬の養生
- Emi | Kenshirou Siba Labo

- 2025年1月9日
- 読了時間: 3分
更新日:2月15日
冬至を過ぎたころ、
朝の空気が、ほんの少しだけゆるんだ気がする。
まだ寒さの底にいるのに、
どこか奥の方で、季節が静かに動き始める気配。
我が家の愛犬も、
朝の散歩のあと、すぐに家へ入らず、
玄関先でくつろぐ時間が、少しずつ長くなってきました。
中医学では、
この時期の“見えない気配”を、
とても大切にします。

🌙 冬至から立春へ――季節は三段階で動く
古くから中医学では、
冬から春への移ろいを、こんなふうに捉えてきました。
天の季節:冬至
地の季節:大寒
人の季節:立春
冬至に陰の気が極まり、
そこから、わずかずつ陽が芽吹きはじめる。
太陽が大地を温め、
やがてそのエネルギーが、
私たちの体へと巡り始める。
二十四節気の養生は、
「今」だけでなく、
少し先の自分を整える知恵でもあるのです。
❄️ 冬に心がけたい養生の基本
冬至から立春にかけての養生は、中医学では一年の土台を整える重要な時期とされています。
日本の冬は、
寒邪(冷え)と湿邪(湿気)が重なりやすい季節。
中医学では、この時期の体は
“陰冷”に傾きやすいと考えます。
春の不調――とくに花粉シーズンに備える意味でも、
冬の過ごし方は、とても重要です。
✔ 冬養生の4つのポイント
① 背中に日光を浴びる
→ 陽の気を体に取り込む
② 黒い食材をとる
→ 腎を養い、生命力の土台を整える
(黒きくらげ・黒ごま・黒豆・昆布・海苔 など)
③ 早寝遅起き
→ エネルギーを“貯金”する季節
④ 温かく、消化にやさしい食事
→ 煮込み料理、スープ、鍋、生姜茶など
冬至のかぼちゃや、ゆず湯といった
日本の伝統習慣も、
実はとても理にかなった養生なのです。
🌿 養生とは「命を養う」こと
養生には、いくつかのアプローチがあります。
▸ 動養生
ゆるやかな運動で経絡を動かす
(スワイショー、気功、八段錦 など)
▸ 食養生
体質と季節に合った食事
(黒豆・栗・胡桃 など)
▸ 休養生
温浴、耳ツボ、十分な睡眠
▸ 心養生
呼吸、瞑想、思考の整え
冬はとくに、
激しく動くより、静かに蓄える季節。
ゆっくりとした動きのほうが、
気血の巡りを、穏やかに整えてくれます。
🕯 季節の流れを味方にする
二十四節気に合わせて暮らすことは、
自然に逆らわず、
未来の自分を守ること。
冬は、陰をゆるめながら、
体の奥で陽を育てる時間です。
焦らなくていい。
急がなくていい。
春にちゃんと芽吹くための、
静かな準備期間。
そう思って、
今日の一杯、今日の眠り、今日の食事を
少しだけ整えてみませんか。
見えない気配は、
いつも、季節の少し先を歩いている。
だから冬の養生は、
まだ来ぬ春への、静かな準備なのかもしれません。




コメント