top of page
日々のかけら―犬と薬膳と暮らしの記録
柴犬ケンシロウと暮らす書き手が犬と人の薬膳、日々の気づき、浄瑠璃や文化、イベント制作の現場を記録するブログ


松の実のちから——冬のからだを満たす、小さな粒の物語
冬、空気の温度がひとつ落ちるたび、 肌も呼吸も、こころも静かに内側へと沈んでいく。 そんな季節にそっと手渡される小さな宝物—— それが 松の実 です。 ナッツの顔をしているのに、どこか “薬”の気配 をまとっている。 それもそのはずで、松の実は中医学では 「食材と生薬のあいだ」 にいる特別な存在。 気を補い、肺と腎を潤し、からだの奥に火を灯す。 まさに 冬を支える“見えない杖” のような食材です。 でも正直なところ、ちょっと使いにくい。 香りは強く、油分も多く、そのままだと主張が激しい。 私も袋を開けては閉じ、使いこなすまでずいぶん悩んだひとりです。 今日はそんな松の実を 「どうすれば美味しく、無理なく、毎日食べられる?」 という視点で深掘りします。 体を潤し、命の底(腎)を支えてくれる、冬の相棒。 少量で驚くほど働いてくれるその魅力を、存分に。 冬のからだを満たす“小さな粒”、松の実 🌲 松の実はなぜ“冬の養生”に効くのか 松の実は、薬膳の世界では 肺・腎を同時に潤す 数少ない食材。 肺を潤す → 冬の乾燥咳に強い 腸を潤す → 冬の
2025年12月27日


乾燥と冷えが始まる季節に——肺を守る養生と、秋冬の潤いごはん
🍂乾燥と冷えが重なる季節にやってくる不調 なぜ寒くなると、風邪やインフルエンザが流行するのか? 理由のひとつに、やはり「乾燥」がある。 肺 は乾燥に弱い臓器。 乾燥でダメージを受けると、免疫力はすぐに落ちてしまう。 秋から始まった「燥邪」、冬に強まる「寒邪」。 この二つが合わさると、体はあっという間に守りを失う。 加湿器だけでは追いつかない季節。 そろそろ “体の内側から” 潤いを補うタイミングです。 からだを潤す“白”と、胃腸を養う“黄” 🤧乾燥が本気を出すと、体はこう叫ぶ 止まらない咳。 喉のイガイガ。 朝起きた瞬間の鼻の乾燥。 これはすべて「肺の乾き」のサイン。 ただし、咳にもタイプがある。 🤧あなたの咳はどっち? ①空咳タイプ(乾燥・熱) 喉がカラカラ 乾いた咳 痰なし → 潤すケア 梨 はちみつ 柿 れんこん 白きくらげ 杏仁(あんにん) 簡単レシピ:梨とはちみつの潤いシロップ 梨を薄切りにして小鍋へ。 はちみつ大さじ1、少量の水を入れて5分弱火で煮るだけ。 喉がスッとする「潤いの補給水」。 ②痰ありタイプ(冷え・湿) 体が重い
2025年12月11日


冬の土用と冷え対策:中医学で春を迎える体づくりと養生レシピ
冬の土用とは?立春前の寒さを乗り切る中医学の知恵 愛媛県の椿神社では、立春前後に 『お椿さん』と呼ばれる祭りが行われます。 「伊予路に春を呼ぶ祭り」として有名です。 今年の立春は2月2日。 1月20日から小寒・大寒となり、 冬の土用がやってきます。 冬の土用とは、...
2025年1月31日


5軒分のおせちを作った話。タコの大人買いと、くわいという試練
今年のおせちは、いつもより静かに始まった。 ただし、作る量は 過去最大 だった。 メニュー作りから年末準備へ 我が家のおせちは手作りが基本。 定番メニューはもちろん、作る私自身が飽きないように、必ずいくつか新作を取り入れることにしている。 その定番・新作含めたメニュー作りは、スーパーやコンビニなどでおせち料理の予約注文が目につくようになると、「あぁ、そろそろだなぁ」と、年末の足音を感じ始めて、慌てて考えはじめる。 新作メニューは、面白そうだと思ったものをいくつかピックアップして、頭の中で味や他のメニューとの兼ね合いを想像し、最終的にいくつかを選ぶ。 ぶっつけ本番で作るので、 「もう来年はいらない」 という ハズレメニュー も当然出てくる。 でも、そんなハズレも含めて、おせち作りは毎年おもしろいから、やめられない。 だいたい20日頃にはメニューを決めて、買い物リストや段取りのスケジュール表を作り、27日頃から準備を始めて、29、30、31日は大本番。 人生初のタコの大人買い。楽しさと筋肉痛は、だいたい比例する。 戦場と化すキッチン——年末3日間の攻
2025年1月12日


黒豆や栗が体を救う?薬膳の知恵に学ぶおせち料理の効能
新年の食卓に欠かせないおせち料理。 その華やかな見た目や味わいだけでなく、実は体をいたわる「薬膳的な知恵」がぎゅっと詰まっているのです。 そのルーツをたどると、古代中国にまでさかのぼり、奈良時代には貴族の特別な料理として広まりました。...
2025年1月3日


冬はエネルギーの貯金箱。くるみ、栗、黒胡麻の話
冬は「エネルギーを貯める季節」 冬になると、私はいつもこの時期の体調管理について考えます。 中医学では、12月から2月は「腎」の季節とされています。 腎は、西洋医学で言う腎臓だけではなく、生命エネルギーの源であり、成長や老化、さらにはホルモンバランスまで司るとされる大切な部...
2024年12月1日


冬に腎を養う——老いを溜めないための中医学的・冬の過ごし方
「冬になると、老ける気がしません?」 「顔、縮んでない?気のせいじゃない」 冬は、体が「閉じる」季節 冬になると、 なんだか老けるスピードが上がった気がしませんか。 白髪 が気になる。 冷え が抜けない。 やる気も、ちょっと冬眠気味。 「年齢のせいかな」と流してしまいがちだけど、 中医学的に見ると、冬はちゃんと理由のある季節です。 静かな台所で、からだの奥を養う準備をはじめる 12月から2月は、 「腎(じん)」を養う季節。 ここで言う腎は、西洋医学の腎臓そのものではありません。 中医学の腎は、 生命力の貯蔵庫 成長・老化のブレーキ役 ホルモンや生殖、骨や髪の土台 ……全部まとめて引き受けている、 体の“根っこ” 担当です。 だから冬に腎が消耗すると、 春になってから一気に不調が噴き出す。 逆に言えば、 冬は「 若返りの仕込み期間 」でもあるということ。 老いは、骨から始まる(わりと現実的な話) 中医学で言われる「腎が弱るサイン」。 白髪、抜け毛、耳鳴り、歯、足腰…… どれも聞き覚えがありすぎて、ちょっと怖い。 でも、私が一番「うわ…」と思ったのは
2024年11月28日
bottom of page
