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日々のかけら―犬と薬膳と暮らしの記録
柴犬ケンシロウと暮らす書き手が犬と人の薬膳、日々の気づき、浄瑠璃や文化、イベント制作の現場を記録するブログ


🐕【ケンシロウ日誌 Vol.6】喧嘩上等!? 柴犬アウトレイジ朝散歩録
——静かに歩く、犬社会のハードボイルド。 おやつの前では、どんな抗争も終戦する? どの柴犬も、こうなのだろうか。 まるで背中に「 喧嘩上等 」と書いてあるかのように、 いく先々で牙をむかれるケンシロウ。 本人はいたって呑気なのですが。 「喧嘩上等、でも心は平和主義。」 朝 の散歩前は、毎日のルーティンから。 うずらのゆで卵で緑内障の薬を食べ、 左右の目にそれぞれ点眼薬を一滴ずつ。 ご褒美のおやつを口に入れたら準備万端。 玄関先で軽く屈伸運動。 「 行くぞ 」と言わんばかりに腰を上下に1回。 やる気に満ちあふれた背中が、今日も眩しい。 うちの柴犬ケンシロウ。 今日も、てくてくと軽快に歩く。 車に飛びついて私に怒られ、 草むらに突っ込んで体に草の実をつけ、 それでも足取りは軽い。 ——と思った矢先、 事件発生 。 立て続けに、同じ散歩中の犬2匹に絡まれる。 「 おい、どこのモンじゃ 」 「 バカヤロウ 」 「 コノヤロウ! 」 突如繰り広げられる、犬版アウトレイジの世界。 「もうやめて!私のために喧嘩しないで!」 少女漫画みたいなセリフが頭をよぎる
2025年11月28日


ダビッド・ベルとは?パルクールの歴史
🌍 跳ぶ者たちのはじまり ──ダビッド・ベルとパルクールの物語 「ここを超える意味って、あると思う?」 そんな問いが空に溶けていく。 誰も通らない道を、誰も登らない壁を、 少年たちは次々に超えていった。 彼らの名前は、 トレーサー 。 そして、そのはじまりにいたのが——ダビッド・ベルという名の、ひとりの青年だった。 「走ることは、ただ前に進むことじゃない──自分を知り、世界を感じることだ。」 若きダビッド・ベルが見つめたのは、まだ誰も知らない“道”のはじまりだった。 🏃♂️ ひとりの少年が、壁の向こうを見た ダビッド・ベル。 1973年、フランス北部・フカンブーで生まれた彼は、幼いころから跳び、登り、走っていた。 父は、軍隊で「物理的能力の極限」を追求した男だった。 ベトナム戦争のジャングルで身につけた「 効率的な動き 」の訓練法——それが、のちにパルクールの礎となる「 méthode naturelle (ナチュラルメソッド)」だ。 ダビッドは父の訓練を受けながら、自分の街を「遊び場」に変えていく。 階段も塀も、支柱もビルの縁も、...
2025年11月27日


🐾 【ケンシロウ日誌 Vol.5】ケンシロウと秘密の交友録
——武士は食わねど、おやつは別腹。 道で会っても、知らん顔。 いつもケンシロウに無視されるのは、近所で一人暮らしをしているおじいちゃん。 大の犬好きで、特にケンシロウのことは大好き。 トレードマークの赤いバンダナで、遠くからケンシロウを見かけると、 自転車に乗って ピューッ と大急ぎで追いかけてくる。 ケンシロウはあちこち小さな小道を曲がるので、見失っても探してくる。 「ケンちゃん!」 どかどかと近づいてくるおじいちゃんに、 ケンシロウは 「……あんた、誰?」 と、得意のスルー技。 大きな声や、あからさまな“ケンちゃん大好き圧”が苦手なのかもしれない。 愛犬のそっけなさに、私は毎回申し訳なさでいっぱいになる。 そんなケンシロウが昼間だけ 外 で暮らしていた頃のこと。 何気なく窓から覗くと、あげた覚えのない おやつ を食べていた。 慌てて駆けつけると、ケンシロウは全部口に押し込んで 証拠隠滅 。 「知らない人からおやつをもらったらイカン!」 思わず声を荒げ、ケンシロウを家の中へ連れ戻した。 それからも何度か見かけた、謎のおやつ。 変なものではなさそ
2025年11月21日


【内臓から始まる美】美容内治十法と“体質別・美女の悩み”図鑑
【内臓から始まる美】 美容内治十法と“体質別・美女の悩み”図鑑 「美は一日にして成らず」 ──とは言うけれど、 それは“スキンケア”の話ではありません。 美の根っこは、“内臓”にある。 漢方や薬膳の世界では、 「肌は、五臓六腑の代弁者」と言われています。 つまり、美肌も、透明感も、引き締まった輪郭も、 ぜんぶ「内側の調子」しだい。 これを見事に言語化したのが、中医美容の金字塔── 『美容内治十法(びようないじじっぽう)』。 ざっくり言えば、 “体質ごとに、美容の悩みに内側からアプローチする10通りの漢方メソッド” です。 が、ちょっとだけ難しそう……? ということで今回は、中国史のスーパースター美女たちと一緒に、 美容内治十法を、楽しく深ぼってみたいと思います。 (※一部、想像も含まれています) 2000年の美容法「内治十法」に今こそ学ぶ、不老と若返りのレシピ。 ✨ 美女は、悩んでいる。 まずお伝えしたいのはこれ。 歴史に名を残す美女たちも、 実はみんな「体質」に悩みがあったのです。 🍑 楊貴妃──ぽっちゃり系・湿気美女の代表格 唐の絶世美女・
2025年11月18日


🐕【ケンシロウ日誌 Vol.4】ぶんぶチャップチャップしようかねぇ
ーお風呂嫌いの柴犬が“撥水加工”を手に入れるまでー 🐕 犬をお風呂に入れる“魔法の呪文”、知っているだろうか。 それは、「ぶんぶチャップチャップしようかねぇ」。 義父の家でその言葉を聞いた時、 正直「えっ?何を言っているんだ、この人」と思った。 ところが、そのへんで ゴロン と寝転んでいた犬が、 ガバッ と立ち上がる。 うれしそうに尻尾を振りながら、 トコトコ 歩いて行った先は—— お風呂場 。 信じられないものを見てしまった。 こんな天国のような展開があるのか⁉︎ その後も、お風呂場からは 「 ぶんぶチャップチャップしようかねぇ 」という義父の声が何度も聞こえてきた。 “ものは試し”の呪文 帰宅後、早速“ものは試し”でケンシロウにも言ってみた。 「 ケンシロウ、ぶんぶチャップチャップしようかねぇ 」 ——まるっと無視された。 そりゃそうですよね、はい。 泡の向こうに、誇り高き柴犬。 🛁 日本犬、風呂場にて抵抗す ケンシロウは言わずと知れた、 柴犬である。 総じて、日本犬はお風呂嫌い。 もちろん、ケンシロウも例外ではない。 「 お風呂か?風
2025年11月14日


【女の罪と人形の涙】──奉行所が記した“女たちの生”
「女は、なにをしても罪になるのか——」 江戸時代の記録を読んでいると、ふとそんなことを思ってしまう。 講談社現代新書『 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む 』(松尾晋一著)に記された判決の数々は、どれも現代の私たちの感覚をゆさぶる。 たとえば、こんな記録がある。 ・妊娠して奉公先に迷惑をかけた女、死罪。 ・密通が発覚した妻は死罪、相手の男は遠島。 ・男をめぐって争った女は鼻を削がれ、見せしめに市中引き回し。 ・堕胎を依頼した女も、堕胎を手伝った者も、同罪。 それが、江戸のリアルだった。 でも、そんな “ 女たちの罪 ” を、舞台の上の人形たちは、涙ながらに語っている。 人形たちの悲しみは、物語の中でしか許されなかった“罪”を映し出す——。 ある日、人形浄瑠璃の現代語訳に取り組んでいた私は、『 恋飛脚大和往来 』を読んでいた。 この作品に登場する 遊女の梅川 (うめがわ)は、 愛した男の 公金横領 という大罪をかばうため、それでも彼のために命を投げ出そうとする。 彼女の行為は、現実ならば「 共犯 」だ。 なぜなら―― 梅川は、愛する男の窮状を救
2025年11月13日


🐕【ケンシロウ日誌Vol.3】犬をゆすって起こしたこと、ありますか?
— ケンシロウ、安眠を死守す。 犬をゆすって起こしたこと、ありますか? ——ほんと、起きない。 「ねぇ、ケンシロウ」「起きて」「ちょっと顔を上げて」 声をかけても、びくともしない。 起こそうと思うと、これがなかなか、ひと苦労。 ふかふかのベッドで熟睡する柴犬ケンシロウ 今回は、パパ曰く“ 一番いい生活をしている ”という、ケンシロウの睡眠について。 だいたいお昼の12時から2時くらいまでは、 爆睡中 。 例外があるとしたら、「ん?何か食べてる?」と、匂いを嗅ぎとってムクっと起きあがるくらい。 この時間に下手に散歩に行こうものなら、ふわふわ 寝ぼけて 歩いてる。 夜は夜で、9時には「おやすみなさい」。 ケンシロウの1日は終了。 「犬は夜は浅い睡眠で、警戒を怠らない。その代わりに昼間は熟睡している」 ——なんて、うそっぱち。 うちのケンシロウは11年間、夜は普通に“睡眠時間”です。 朝5時くらいからは、起きては寝ての “浅い睡眠 ”モードに突入。 寝る場所を次々に移動しながら、二度寝、三度寝をくり返す。 完全に覚醒するのは、7時〜8時くらいかな。..
2025年11月7日


【鏡と内臓】——不老と美を求めた、皇帝たちのアンチエイジング術
〜『黄帝内経』が教える「美しさは内臓から」〜 「鏡よ、鏡。鏡さん。 この世で いちばん美しいのは誰?」 そう問いかけたのは、白雪姫の継母。 一方、中国の皇帝たちは、こう問いかけた。 「どうすれば、 永遠に 美しく、若くいられるのか?」 彼らは鏡を見る前に、内臓の声を聞こうとした。 ——2000年前に書かれた 中国最古の医学書 『黄帝内経(こうていだいけい)』をはじめとする医学書の数々。 これらは、ただの医学の本じゃない。 美しさと不老をめぐる、“ 身体との対話の書 ”なのです。 👑 美のゴールは「顔」じゃない。皇帝たちの美学とは? この書が生まれた目的は、病気を治すことだけではない。 皇帝たちが求めたのは―― 不老不死 。 人はなぜ老いるのか? どうすれば衰えを止め、美しくあり続けられるのか? そんな問いに向き合った中で生まれたのが、 「 美容内治 (びようないじ)」という考え方です。 ✨中医美容の哲学① 「最強のビジュアルは、内臓が作る」 『黄帝内経』には、こう書かれている。 「内に形あれば、必ず外に現る。」 つまり、身体の内側にあるものは、
2025年11月4日
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