🐕【ケンシロウ日誌 vol.15】ケンシロウと走る日
- Emi | Kenshiro Shiba Labo

- 16 時間前
- 読了時間: 4分
「ケンシロウの頭を上下にゆらせ!」
これは、最近私が提唱したケンシロウの散歩時の合言葉である。
認知症。
それは、犬も例外ではない。
着々と年を重ね、より自由気ままになっていくケンシロウ。
目指すは、“ピンピンころり”。
これは、ケンシロウの認知症対策のひとつなのだ。
認知症は、ゆっくりと進行する。
人間の場合、生活習慣や食生活の歪みが、脳をじわじわと追い込んでいく。
けれど、認知症“予備軍”ならば、まだ改善の余地がある。
そう、認知症は予防できるのである。
認知症は、まず「場所」がわからなくなり、次に「時間」がわからなくなる。
そして、最後に「人」がわからなくなるらしい。
実家で飼っていた柴犬のモモコは、晩年、朝方や夜中に吠えるようになった。
時間の観念が、少しずつ崩れていったのだ。
そのうち自分の犬小屋を壊そうとし、
やがて私たちのこともわからなくなり、脱走を繰り返した。
その当時は、どう対応すればよいのかわからず、ただ困惑するばかりだった。
私たちの知っているモモコが、バラバラになっていく感覚。
今思えば、モモコは認知症だったのだろう。
ケンシロウは、室内飼いだ。
しかもオス。
体も大きく、力も強い。
認知症になれば、モモコ以上に困ったことになるのは間違いない。
こうして、
ケンシロウ STOP THE 認知症プロジェクトは本格始動した。
まずは、すべてに共通する基本――「腎精の虚」対策から考える。
食事に関しては、実は誰よりも薬膳生活をしているケンシロウである。
おやつの食べ過ぎにさえ気をつければ、
今後も試行錯誤しながらの薬膳飯で問題なし。
睡眠は大事。
なにしろ、気血は夜に作られる。
早寝早起き。
規則正しい腹時計をもとに生活するケンシロウ。
自分の決めた夜のルーティンが終われば、さっさと寝ている。
睡眠の質も量も、問題なし。
「けんくん〜♪」
「地震だ、地震だ〜」
たいした用もなく、寝ているケンシロウを起こしてしまうことがある。
この無邪気な安眠妨害がストレスにならないよう、気をつけてやらねばならない。

運動=散歩。
1日3回も行っていれば十分だろうと思っていたのだが、上には上があった。
「認知症には、頭を上下に揺するのがいい」と提唱している西洋医学の先生がいる。
座って揺するのはNG。
寝ていて揺するのもNG。
ちゃんと立って、軽く走るなどして、自然に頭を上下させるのである。
それによって、アルツハイマーの原因になるといわれる物質(アミロイドβ)の除去に効果があるのだという。
本当か?と少し疑う気持ちはある。
けれど、取り入れやすい。
ところが、そういう意識で散歩中のケンシロウを見ると、
彼の頭はこちらの思惑通りには動いていない。
トコトコ歩くくらいではダメらしい。
走ってみた。
がむしゃらにではなく、笑顔をキープできる速さで、猫のようにしなやかに――
それがコツだという。
でも、犬には通用しない。
なにしろ四つ足で走る。
鉄壁の安定感。
こちらがゼーゼー本気で走らなければ、頭は揺れない。
駆け足くらいでは、揺れない。
その走りは私の体力の問題で長続きしない。
けれども、ケンシロウは楽しそうである。
これが、「ケンシロウの頭を揺らす」ミッションの全容だ。
実は少し前から、ちょくちょく走るようにはなっていた。
きっかけはパパ散歩。
ある日、パパの思いつきで散歩コースを競走したものの、見事に走り負けたらしい。
それ以来、犬のプライドが刺激されたのか、
私との散歩でも時々走るようになった。
あの、途中で立ち止まり、座り込んでいたケンシロウが、である。
“走る”というのは、
アミロイドβ云々というよりも、
走る楽しさが、犬をイキイキさせるらしい。
ストレス発散にもなるのだろう。
“散歩で走る犬”といえば、
飼い主が自転車やバイクに乗り、その傍らをダッシュしている姿くらいしか見かけない。
気にしない。
気にすると、ケンシロウの頭は揺らせない。
飼い主と歩く犬たちを横目に、
今日もケンシロウと私はダッシュで散歩をする。
認知症対策という名の、ただの全力かけっこだ。
🐾 今日のケンシロウの1日
朝:パパにリベンジを誓って、今日も走るオレ。
昼:ママが、オレの足を引っ張る。
夕:楽しかった。勝者は?
どうでもいいや。
🐾ケンシロウのひとこと
オレは、風になる!!
※犬の認知症予防には、適度な運動・良質な睡眠・バランスの良い食事が大切といわれています。愛犬の変化が気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。



