季節の養生|お尻は正直である
- Emi | Kenshiro Shiba Labo

- 2 日前
- 読了時間: 3分
いきなり、
痔の話である。
体の器官として、
最下層にあるお尻は、
全身のエネルギー循環や内臓の状態が映し出されるモニターのような場所らしい。
そうなると、
『10人中9人は“痔”である』
この数字にもうなずける。
不摂生をしていると、
たとえ手術をした人でも再発する。
ある日突然、ひょっこり痔になる。
決して、人ごとではないのだ。

この場所。
中医学では、魄門(はくもん)と呼ばれている。
魂魄の「魄」に「門」。
漢字から、
なんとなく大事な場所っぽい雰囲気が察せられる。
中医学では
症状によって、その対処法は違う。
けれど、全体像としてはお尻から発せられる“最終警告”。
生命力と血流の問題が、重力に従って
一番下の器官“魄門”にたまる。
そして、お尻のトラブル=エラーメッセージとして
表面に出てくるというのが
この痔なのだそうだ。
日常生活での原因。
いつものように、すごく単純。
暴飲暴食。
脂っこいものや甘いもの。
食べ過ぎで、胃腸が処理できていない。
座りっぱなしで、血流が悪い。
コレ。
ついやってしまう。
骨盤周りのエネルギー循環が滞って、
スムーズに流れなかった血は、
古い血となって、溜まったり、しこりになる。
そうすると、やがて全身の血流に強烈なブレーキをかける。
基礎体力の衰え。
コレは、加齢だけじゃない。
たとえ若くても、睡眠不足や過労、ストレスも大きく関わってくる。
また、肺も関係している。
ずっと咳が止まらない人。
この場合、
本来体の下へ降りる空気が
咳とともに体の外へ出ている。
大腸は、
その空気の力も借りながら動いている。
だから、
腸の働きも弱くなる。
コレらの要因が重なった時。
梅雨で湿気が重かった時。
仕事などでストレスが強くかかった時。
そういうタイミングで、
トラブルとして表面に現れる。
血流や胃腸など、遺伝要素もあると思うから
なりやすい体質の人もいると思う。
どちらにしても
何しろ、10人中9人の割合というのだから、
ちょっと気をつけた方がいいかもしれない。
なんとなく
お尻が気になる
そんな時は、自分の生活を振り返るべし。
そういう私も
座り仕事が多く、気がつくと長時間座りっぱなしでいることも多い。
内心焦った。
骨盤の血流を良くする。
コレ、案外「叩く」「振る」のも良いらしい。
足の付け根あたりを、ポンポンとゆっくり、リズムよく叩く。
手足をぶらぶら振る。
もちろん、
こまめに立ち上がったり、できればいい。
でも、つい忘れがちな場合は、
思い出したタイミングで
「叩く」「振る」をお勧めする。
お尻のトラブルというと、
少し言いにくい。
けれど、
体は案外、
正直だ。
疲れた時。
食べ過ぎた時。
寝不足が続いた時。
巡りが悪くなった時。
体は、
いろんな形で知らせてくれる。
痔もまた、
そのひとつなのかもしれない。
胃腸をいたわる。
よく眠る。
少し動く。
巡りを止めない。
結局のところ、
やることは案外シンプル。
できれば、
手遅れになる前に。
体から届く
小さなエラーメッセージに
気づいてあげたいものである。



