中国2000年に学ぶ、疲れない人と早く老ける人の分かれ道
- Emi | Kenshirou Siba Labo

- 1月22日
- 読了時間: 5分
――黄帝内経が教える、養生という生き方
「NHKが自分に追いついてきたことを感じるこの頃です」
今年定年をした知人と、LINEでこんなやりとりをしていた。
新年を迎えて、またひとつ年をとったのだが、
100歳を超えても元気な人、50歳くらいで衰えを感じ始める人がいる。
2000年前の中国の古典『黄帝内経』の上古天神論には、
「人間はこの二種類に分けられる」と書かれてある。
「元気で長生きする人とは?」
という人類の普遍的な課題を、
“まことの生活態度”と“放蕩な生活態度”を対比させながら、
正しい養生のあり方として語り継いできた。
2000年前の人が“放蕩”と呼ばれたなら、
現代人はそれを通り越して、なんと表現すればいいのだろう。
決して色褪せない、古くて新しい知恵。
それは、人間の根本は今も昔も変わらないからなのかもしれない。

100歳を超えても元気な人の共通点
陰陽の法則に従って暮らしている
節度ある食事をしている
規則正しい生活をしている
無理をしない
早く衰えてしまう人の傾向
お酒を水のように飲む
無謀な行動が日常的
欲望のままに行動する
精気を消耗し尽くす
結局のところ、
腎精を無駄使いせず、“疲れない人”になりなさい。
──そういうことらしい。
……でも、これがなかなか難しい。
わかっているけど、できない養生
「規則正しい生活をしなさい」
これは、日本人なら小学生の頃から言われ続けている気がする。
「ストレスを溜めず、穏やかに過ごす」
ストレスなんて、溜めたくて溜めている人はいない。
人との関わりの中で、自然と溜まってしまうものだ。
だからこそ、
自分なりの解消法を持つことが大事になる。
「軽いストレッチや呼吸法を取り入れて、気を流す」
これは、私も気をつけなければならない。
気づくと、机に座りっぱなしで何時間も経っていることがある。
バランスの取れた食事
夜更かしをしない
決まった時間に寝起きし、決まった時間に食べる
働きすぎない
わかっている。
本当は、全部。
暴飲暴食は湿熱を生み、
夜更かしは気血を回復させる時間を削ってしまう。
小さな無理の積み重ねが、
やがて慢性病や、正体不明のモヤっとした不調を呼び寄せる。
小さな不調が招く、3つの落とし穴
腎精不足
湿熱
気滞瘀血
この三つを防げれば、
体は案外うまく回ってくれる。
では、現代の私たちは
どんなことで腎精を削っているのだろう。
2000年前に「放蕩」と呼ばれた行為より、
実はもっと静かで、もっと日常的な消耗がある。
腎精を消耗する現代の習慣ベスト5
――それ、静かに削れていませんか?
腎精は、中医学でいう「命の貯金」。
一気に使い切ることはなくても、
気づかない引き出し方を続けると、ちゃんと減る。
しかも現代人は、
「頑張っている自覚がないまま消耗している」ことが多い。
🥇 第1位:夜更かし(しかも無自覚)
「今日はちょっとだけ」
「あと1話だけ」
「返信してから寝よう」
──これ、全部アウト寄り。
夜は腎精を修復・補充する時間帯。
特に23時〜3時は、腎と肝がフル稼働でメンテナンスをしている。
この時間に起きているということは、
修復工事中の現場に入り込んで、工具を持っていくようなもの。
✔ 兆候
朝起きても疲れが抜けない
気力だけで動いている
白髪・抜け毛・肌のハリ低下
🥈 第2位:スマホを見続ける(目と脳の酷使)
目は「肝」、
肝は「腎」と深くつながっている。
つまり、
目を使いすぎる=腎精も一緒に削られる。
現代人は
「遠くを見る」「ぼーっとする」「目を閉じる」
この三つが極端に少ない。
しかもスマホは、
光が強い
情報が多い
感情を揺さぶる
腎精にとっては、小さなストレスの連続攻撃。
✔ 兆候
目の奥が重い
集中力が続かない
夕方になるとどっと疲れる
🥉 第3位:「ちゃんと食べていない」食事
誤解されがちだが、
食べすぎよりも危険なのは、足りていないのに動いている状態。
朝はコーヒーだけ
昼は軽く済ませる
夜は遅くて適当
これは、
腎精を前借りして生きている状態。
若いうちは回る。
でも、ある日ガクッと来る。
✔ 兆候
疲れると甘いものが止まらない
夕方以降、判断力が落ちる
風邪が長引く
🏅 第4位:頑張りすぎる性格(真面目な人ほど危険)
※これは欠点ではなく、「才能の裏返し」。
責任感が強い
途中で投げられない
人に頼るのが苦手
腎精は気合では補えない。
むしろ、無理を当たり前にしている人ほど、静かに消耗する。
✔ 兆候
休んでも罪悪感がある
体調不良を気合で押し切る
突然ドンと不調が出る
🎖 第5位:冷えを軽く見ている
「寒いけど我慢できる」
「別に痛くないし」
──腎は、冷えにとても弱い。
特に
足首
腰
お腹
ここが冷えると、
腎精の燃費が一気に悪くなる。
✔ 兆候
足腰がだるい
トイレが近い
冬がとにかくしんどい
養生は、戻ってくる場所
うちの旦那さんも、突然糖尿病になったけれど、
「睡眠・食事・運動」
この三つを整えただけで、驚くほど改善した。
結局、
2000年前に書かれたことと、
いま医者に言われていることは、驚くほど同じだった。
完璧にできる人なんて、きっといない。
だからこそ、戻れる場所として「養生」がある。
腎精を守るというのは、派手なことじゃない。
健康を害したとき、
私たちはとても慌てる。
病院の先生にすがり、薬に頼る。
でも、
自分の暮らしを見つめ直すことも、同じくらい大事だ。
どんな生活をして、
どんなふうに体のバランスを崩し、
病を引き寄せたのか。
自分の体は、自分で守る。
だからこそ、
戻れる場所・指針として、養生がある。
10年後の自分へ。
今日の暮らしが、静かに続いていますように。




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