
【春の土用・梅雨対策】湿気に負けない体をつくる薬膳ケア
- Emi
- 5月1日
- 読了時間: 4分
ー春から初夏へー空気と体が変わるとき
最近、なんとなく体がだるい、胃が重い・・・。そんな風に感じたことはありませんか?
桜が終わった頃から、だんだん空気がしっとりと湿り気を帯びてきました。
この湿気こそが、私たちの体調にじわじわと影響を及ぼす原因。
「脾(胃腸)」がダメージを受けている証拠なんです。
【まだ間に合う!】春の終わり、肝臓のケアも忘れずに!
春は「陽気」が急に上昇し、寒暖差も合わさって、肝(かん)のエネルギーが不安定になりやすい時期。
こんな症状が出ているなら、すぐケアをしましょう。
【肝の不調サイン】
・頭痛、めまい、耳鳴り
・目の充血、疲れ目
・のぼせる、イライラ、不眠
・高血圧、怒りっぽさ
【肝を整えるポイント】
→「酸っぱいもの」➕「熱を冷ます食材」でバランス調整!

【オススメ食材】
酸味:いちご、梅、りんご、柑橘系、ヨーグルトなど
冷ます力を持つ:アサリ、トマト、セロリ、柿、干し柿、柿の葉茶など
トマトは朝に食べるのがおススメ。
ちなみに、
肝の熱を冷ます=冷たいものを食べる、ということではありません。
体内の熱を冷ます力を持っている食材を食べる、ということです。
そして、高血圧のメカニズムは、肝がバランスを崩して高ぶり、熱を持つことで血圧が上がること。高血圧の人は毎日「肝のケア」をすることが大事です。
【土用の季節】春の終わりは「穀雨」と「春の土用」
最近雨がよく降りますね。
それもそのはず。
4月下旬から5月初めは、二十四節気「穀雨(こくう)」で、穀物を育てる恵みの雨が降る時期。同時に、中医学でいう「春の土用」とも重ります。
植物にやさしくても、人間は負担を受けやすくて、特に胃腸(脾)が弱りやすいので要注意です。
【こんな不調に注意】
・むくみ
・倦怠感
・食欲不振
・関節のこわばり
・リウマチ悪化
これ全て、湿気が原因です!
【薬膳で整える】湿度に負けない体をつくる!
胃腸に負担をかけず、体の巡りを助ける食材を意識しましょう。
【胃腸を守る食材】
・海藻類:水分を排出
・大根、こんにゃく:消化促進&デトックス
・きのこ、豆類、里芋:胃腸を養いながら、水分調整
【神経痛・関節のこわばり対策にも◎】
何かのサプリのCMみたいだけど、こんな症状ありませんか?
雨の日に膝が痛い
関節がこわばる
夜になると痛みが出る
これらは、体内に溜まった湿気➕冷えが原因とされます。
体を冷やさない・巡りを良くすることがカギ!
【オススメ3ジャンル】
余分な水分排出:緑豆もやし、はと麦、とうもろこし、サヤインゲン
気血補充:かぼちゃ、えび、山芋、さつまいも、椎茸
温め効果:茗荷、にら
【今からスタート】
梅雨時期の不調を防ぐために
梅雨になるとさらに湿度が上がり、胃腸の負担はMAXに! それなのに、さらに胃腸を弱らせているかもしれません。
【胃腸にNGな5つの習慣】
1、冷たい飲食(胃腸の働きが鈍る)
2、白砂糖たっぷりの甘いもの
3、脂っこい食事(固まる油に注意)
4、ストレス(肝の疲れ→胃腸に影響)
5、過労・睡眠不足(消化力の低下)

梅雨時期や雨の日は、体の調子が悪いという人。
知らず知らずに、胃腸に負担をかけているのかもしれませんよ。
【コラム】ストレスト胃痛の不思議な関係
よくある「ストレスで胃が痛い」ってどうしてかなぁ、と思っていました。
ストレスを感じると、脳は大量の血液を必要とします。
その結果、血液を送る役目の「肝」がフル稼働となり、肝が疲れてきて不調をきたす。
その肝の疲れが胃腸にもおよぶ。
簡単にいうと、これが「ストレスで胃痛になる」メカニズム。
病は気から、という言葉もあるけど、ストレスを溜めないことは大事ですね。
ストレスケア→肝を守る→胃腸も元気。
この流れを意識してみましょう。
【コラム2】疲労と睡眠
胃腸を働かせるのにも、ある程度の体力が必要です。
疲れているから精をつけて頑張ろう!と思ったり、風邪をひいているからこそ「食べて治す!」とばかりに鰻を食べる、ステーキを食べる・・・なんてこと、それは逆効果。
体が疲れている・睡眠不足=消化エネルギー力が落ちている状態。
私たちの体は消化力にあてる分の体力を、体全体の回復にまわしているんです。
私たちにできるのは、負担がかからない食事をして、体をサポートすること。
入浴も後回しにするくらい、とにかく睡眠時間を確保すること。
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