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ジャッキー映画に憧れて、立夏に馬歩する話

  • 執筆者の写真: Emi
    Emi
  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

ー立夏・小満の季節にぴったりの薬膳習慣と、ジャッキーチェン式のエクササイズに挑戦する話ー



「なんか、蒸し暑いなぁ」と思っていたら、季節はいつの間にか“初夏”に入っていた。


そのうち、湿気が空気を重たくして、夏の気配がもうもうと立ち上がってくるだろう。

木々や草花は生い茂る。

照りつける太陽が、乾きを誘う。

そんな夏の始まり、“立夏”。



ジャッキー式の基礎鍛錬「馬歩」に挑戦



「ジャッキーの映画。昔、よく見てたなぁ」

そんな、ノスタルジーに浸っているわけじゃない。


私はジャッキーチェンの酔拳に挑戦することになった。


どうやら、脾(胃腸)と腎を鍛えるのに良いらしい。


しかも、脾腎をはじめとする主要な経絡6本を刺激して、気血の流れをスムーズにしてくれるらしい。


さっきから、「・・・らしい」と言っているのは、先日の授業で薬膳の先生がそう言っていたから。


内心、脾腎を鍛えるのはどうでも良い。でも、この“老化防止に最適な夏の運動”、面白そうなのでとてもやる気になった。


先生から「コレコレ」と動画を見せてもらった瞬間、“昔とった杵柄”というか、すぐにピンと来た。


「あぁ、あれか」


映画「酔拳」の中でジャッキーがやっていた基礎鍛錬のうちのひとつだ。


酔拳を初めて習うジャッキーがしていた、スクワットの中国版のようなやつ。馬に跨っているイメージから「馬歩」と言い、本当に武術の基本だったらしい。



馬歩のポイント:正しい姿勢と呼吸



師匠に突かれながら、ジャッキーが足を肩幅の1.5倍くらいに開く。

よく似ているのは、お相撲さんのシコ踏のポーズ。


つま先はやや外。


ふくらはぎは、床と並行。


ジャッキーの場合は、両方のふくらはぎの上に水の入った茶碗をおき、両方にも同様においてやってるけど、当然私はそんなことできない。


まずは3分を目標にやってみようじゃないか。


ポイントは、頭頂部の百会とお尻の会陰のツボをまっすぐに立てること。

つまり、背骨を曲げない。


そして、手のひらの労宮とお臍下の丹田を意識したら、あとは、深いリラックスした呼吸を心がけるだけだ。


夏バテ対策の秘訣は“胃腸ケア



さらに、足の小指側の膝下あたり”を軽くさすったり、温めることもおすすめ。

このあたりには、消化器の経絡が走っていて、胃腸の働きを助けてくれる。


胃腸を整えることは、本格的な夏に備えて、夏バテ対策の基本。


正確なツボが取れなくても、日常のちょっとした時間に触っているだけでも効果あり。

結果的にダイエットにも繋がるのだから、一石二鳥だ。



一夏かけて、ジャッキーの基礎鍛錬を目指す



本格的な夏の到来に備える、その理想の生活は、朝食前の5〜7時に足の経絡を刺激して、酔拳の基礎をやって、膝を軽く曲げて気功的な呼吸法をして、お粥を食べて…。


そんな生活、本当にできるかわからない。


でも、なぜかジャッキーの映画が脳内にちらつき、魅力的に見えてくる。

子供の頃、夢中になって見ていた映画というのは、無自覚に自分の中にちょっとした憧れとなって住み着いているらしい。


とまあ、やる気はあるのだが、今の所、太ももを並行に保つことすらできない。


現実は甘くないのだ。


とりあえず、一夏かけて“ジャッキーの基礎鍛錬ができること”を目指そうかな。



24節気の小満と夏の体調管理



そうこうしていると、あっという間に24節気は“小満”になるだろう。

暑さと湿気が増して、水虫やむくみなど、夏のトラブルも出てくる。


そんな時は、あずき茶、とうもろこしの髭茶、黒豆茶などで、体の水はけをサポートするのがいい。

夜には、ヨガの猫のポーズで股関節をゆるめるのもおすすめだ。



夏の準備、あなたは何をしますか?



春は髪を櫛とかすして、経絡を整える季節だった。


夏は、ジャッキーチェンでいこう。


薬膳的な夏バテ予防と、酔拳チャレンジを両立できるのがこの季節の面白さ。



夏の準備、あなたは何をしますか?



立夏・小満の薬膳データ



テーマ:「心を守る。夏バテ予防」


夏の関係する臓器は“心”:血液のポンプを守る


発汗量、拍動回数も増えて、心に負担がかかりやすいので、血液量と質を確保すること。

だから、胃腸を整えてより良い気血を作るのが大切


睡眠不足は厳禁。夜23時〜1時には熟睡することが大事。

11時〜13時の間に15〜30分以内の昼寝を取り入れるのもおすすめ。

(ただし65歳以上の人、巡りが悪い人、低血圧な人の昼寝は要注意)


潤いを補う:酸っぱいもの。そして、適度に苦いもの。

冷たいものや辛いものより、体の熱を冷ます作用のある食材(瓜系や赤い色の食材)を意識する。

→きゅうり、スイカ、ゴーヤ、トマト、にんじん、小豆、クコの実など

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