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前立腺トラブルを防ぐ薬膳・中医学の知恵

  • 執筆者の写真: Emi
    Emi
  • 5月31日
  • 読了時間: 5分


前立腺癌は誰にでも起こりうる?



前立腺がんは、60歳以上の男性の約半分が『潜在的に持っている』そうです。


そうだよなぁ、と思います。

周りのおじさん達を見ると、「前立腺肥大」「前立腺の数値が高い」「前立腺癌の手術をした」など、話をしているのを良く耳にします。


実際、うちの父も病院で「前立腺の数値が基準値より高い」と言われました。


でも、先生は「みんな、そんなもんですよ〜」と、あまり気にしていない様子。


こちらとしては「数値が高い=前立腺がん予備軍では?!」と、戦々恐々しているのにも関わらず、薬も処方されない。


知り合いの「前立腺がん云々」の話が頭をよぎり、内心焦る我が家族(たぶん父本人もかなり焦っていたはず)


「こっちは数値が高いんだよ!そのままほっといて、がんになってからだと遅い!」


ちょっぴり怒った私は、まず「数値を基準値内に戻すこと」を目標にしました。


すると、3ヶ月たった頃から、父の数値は下がり始め、半年後には正常値に。

今も正常値以下をキープしています。とりあえず、ひと安心。


西洋医学と中医学のアプローチの違い



でも、「60歳以上の男性の半数に見つかる」という現実は、やはり安心していられない。


だって、前立腺がんの手術では、基本的に前立腺と精囊を全摘出します。

前立腺周辺は神経が密集しているので、神経損傷による排尿障害などの副作用リスクも高い。

やっぱり、癌になるということは体に負担が大きくて、大変です。


前立腺がんの進行は“他のがんよりも”ゆったりとしており、うまくがん付き合いながら生きていく人もいます。

「経過観察」「手術」「放射線治療」「ホルモン療法」と選択肢もいろいろあります。


そして、初期は他のがんと同じように無症状です。


もし症状が出た場合も、「尿が出にくい」「勢いがない」「ポタポタ雫が垂れる」「腰が痛い」など、“気のせいかな”と、意外と見過ごしがちな症状が多いようです。


実際、排尿のことなんて、超プライベートなことなので、本人が言わない限りはわかりませんしね。


ちなみに、“痛みの有無”は、尿道とできたがんの距離で違ってくるそうです。


また、症状によっては前立腺がんではない場合もあるので注意。

例えば、簡単にいうと

頻尿、紅茶のような色の尿→膀胱がん

尿量が少ない→前立腺がん

尿が泡立つ→腎臓がん


とにかく毎日、自分の体と向き合うことが大事です。



東洋医学で考える“腎”と“めぐり”



東洋医学でいうところの前立腺がんになる原因は、主に4パターンあります。


老化により、体の根源的な熱が足りなくて、若い頃より寒がりになった。体が冷えている→主な特徴:夜間頻尿、キレが悪い、排尿力が弱い ←たいていはこのタイプが多い
胃腸の不調、消化の悪さにより、栄養や体内の水分、気が足りない→主な特徴:疲れた時に悪化、尿が細い、尿意があってもでにくい
体の中に慢性的な炎症がある→主な特徴:尿が出にくい、ポタポタ(又はだらだら)滴る、時に血尿、排尿痛
長期間、肥満、むくみなどがあり、体が重い→主な特徴:排尿時の灼熱感、血尿、残尿感、尿色が濃い

どれも最終的には「めぐりの悪さ」に行き着きます。

寒邪や瘀血によって、血行や気の巡りが滞る。

体内の血液が不足して、十分に行き渡らない。

あるいは、体に湿気(痰湿)が溜まって流れを邪魔する…。



細かく言うと、初期・中期・末期でアプローチや食べ物も違いますが、基本は「めぐりを良くする」「腎を補う」こと。


具体的な対策


  • アンチエイジングする(食と経絡の両方からアプローチ)

  • 足や腹部を温めるなどして、めぐりをよくする(冷えると巡りが悪い)

  • 胃腸を健康にする、消化の良いもの、消化を助けるものをとる

  • 抗酸化作用がある食べ物(トマト、キャベツ、ブロッコリー、ナッツ、オメガ3のオイルなど)、酵素や発酵食品で腸内環境を整えてい



前立腺がんではなくても、排尿トラブル対策として、腎と膀胱の経絡を温める&刺激すると効果的です。



  • お腹を温める(小豆の力など、蒸気がでるカイロがおすすめ)

  • 両手のひらを擦り合わせて、手のひらを温めたあと、手を重ねて、お腹周りを時計回りにぐるぐる回して、マッサージする。2〜300回するといい。

  • 後ろの仙骨付近を温める

  • 踵やアキレス腱付近を刺激する

  • 寝る前でもいいが、15時ー17時の膀胱の時間にも経絡の刺激・あっためることを実践する


人間は誰しも歳をとる。

そして、前立腺関係や排尿トラブルは、「老化」が原因の場合が多い。

ということは、食べるもの 共通の「腎」を補強することが大事です。

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覚えやすくすると

黒いつぶ、巻き巻きしている野菜、種、硬い殻のもの、ぬめっているモノ、豆をとる



腎を補強する具体的な食材


  • 粟 →うちのブログでお馴染み“小さいけどすごいやつ”です

  • 山芋 →THE山のうなぎ!

  • かぼちゃの種ー女性の排尿トラブル、骨粗相症、前立腺肥大、高血圧にも

  • 海藻類ーぬめり成分ががん細胞を自滅するように誘導する

  • 黒豆→オールマイティ!

  • 栗→体内の余分な湿もとる、老人性の腰痛や聴力低下にもいい

  • 黒米→実は食物繊維が玄米の8倍

  • 黒胡麻→血も作るし、肝臓にもいい。

  • くるみ→アルツハイマーや腰痛、結石にも効くし、慢性の咳にも

  • にら→高齢者の冷えにいい。めぐらせる力強い

  • えび→体を温める作用のほか、白内障の予防、関節炎、肝機能、胆汁の促進など盛りだくさん



抗がん効果のある食べ物


  • 海藻類(特に、肝臓がん、十二指腸がん、大腸がん、皮膚がん)

  • 青い背の魚(特に、前立腺がん、乳がん、子宮頸がん)

  • 大豆製品(特に乳がん、前立腺がん、皮膚がん、がん全般)




日常でできるセルフケア



いろいろ学んだ結果。

うちでは、毎日「昆布と干し椎茸と煮干し」で出汁をとり、わかめと豆腐の味噌汁を日常にする。

小鉢には、山芋と黒豆、黒胡麻や海藻類などを常備。

おやつとして、ナッツ、栗やくるみを取り入れる。

バナナと豆乳のミックスジュースには、オメガ3オイルとシナモンをプラス。

取り入れやすいのは、このあたりかな、と思いました。


最低3ヶ月は効果を実感するために必要です。


コツコツ続けることで、かならず成果は出る。


密かに排尿トラブル抱えてる方も、小さな習慣で改善するかもしれませんよ。

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