
桃喰う祭20年の歴史 ― 軽トラから始まった、夏の記憶
- Emi
- 6月5日
- 読了時間: 3分
桃喰う祭2025は、6月29日開催!
今年も香川県丸亀市・飯山地区で、桃を食べるためのお祭り「桃喰う祭」が行われます。
20年目にして初の6月開催。種飛ばしファンのあなた、お日にちお間違いなく!
もう20年かぁ…。
と、なにやら感慨深いものがあったので、【桃喰う祭誕生秘話】をまとめてみました。
桃喰う祭誕生秘話
「7月の海の日、3連休あたりで桃の祭をせんか?」
誰も止めなかった。だから、祭になった。そんな“桃を食べる祭”の物語です。

たくさん食べてもらって、飯南の桃の美味しさをもっと知ってもらおう!
こうして、桃を食べるための祭は動き出した。
司会は地元香川の落語家・桂こけ枝さん。彼の声が、祭りの空気をつくりあげてきました。
この祭りは、最初からずっとこけ枝さんと共にあります。
そして、これからも!
軽トラから始まった種飛ばし
桃喰う祭の名物は、なんといっても“桃の種飛ばし大会”。
でもそれは、最初から決まっていたわけじゃなかった。
軽トラの荷台に積まれた桃の種を見て、ふと思った。
「種、飛ばせばいいんじゃない?」
止める者は誰もいない。
軽トラの荷台で、司会のこけ枝さんが盛り上げる中、会長や関係者が飛ばし始めた。
計測もなし。
ただ「多分この人の方が飛んだ」というみんなの記憶で優勝者が決まる。
それが幻の一回目。記録に残らない、けれど確かにあった瞬間です。
軽トラの進化
大会のステージは10年以上、ずっと軽トラのままでした。
進化したのは、参加者が増えて、軽トラは2台になったこと。
少し助走をとると両方がギシギシと揺れ、スリルと笑いを呼ぶ。
種飛ばし大会が始まる直前、2台がおもむろにやってきて、後ろ合わせに並んでステージが完成。
「さぁ、始まるぞ!」そんな演出もまた、祭りの醍醐味でした。
親子で飛ばす、家族の夏
親子の部や子どもの部も生まれ、今ではゼッケンは100番台に。
親子で挑戦する姿に、笑い声とちょっと尊敬のまなざしが集まります。
優勝できなくても、家族みんなで楽しめる。それがこの大会のいいところ。
スターは現れる

丸亀の観光大使、プロバスケットチームの選手、音楽ユニット「ハジメニキヨシ」…。
いろんな人が種を飛ばしてきました。
そして、スターが生まれた。
なぜか飛ぶ、あの人だけ。
彼の順番がくると、参加者も観客も熱い視線を送ります。
敵は自分自身。絶対王者の記録は、彼自身によって塗り替えられていきます。
笑って、飛ばして、20年
桃喰う祭の20年の歴史。
軽トラの荷台から飛んだのは、ただの種ではなく――
町の誇りと、夏の記憶でした。
飛んだ種の先に残るのは、記録じゃなくて、笑い声の軌跡。
今年もまた、笑って飛ばして、笑い合いましょう。
桃喰う祭データ
「桃喰う祭」は、香川県丸亀市飯山地区で毎年7月に開催される、地元の特産品「飯南の桃」をテーマにした地域密着型のイベントです。その最大の魅力は、桃の試食や販売だけでなく、ユニークな参加型イベント「桃の種飛ばし大会」や「こけ枝に挑戦!桃のなぞかけ大会」「桃争奪じゃんけん大会」といった“桃リンピック”が行われる点にあります。
祭りを通じて伝える地域の魅力
「桃喰う祭」は、単なる食のイベントにとどまらず、地域の歴史や文化、そして人々の温かさを感じられる場となっています。祭りを通じて、「飯南の桃」の美味しさだけでなく、地域の魅力や人々のつながりを広く伝えることができるのです。今後も、この祭りが多くの人々に愛され、地域の活性化につながることを期待しています。
「桃喰う祭」の詳細や最新情報については、公式サイトをご覧ください。
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