桃喰う祭20年の歴史 ― 軽トラから始まった、夏の記憶
- Emi

- 6月5日
- 読了時間: 4分
更新日:9月28日
2025年の桃喰う祭は、6月29日開催!
今年も香川県丸亀市・飯山地区で、桃を食べるためのお祭り「桃喰う祭」が行われます。20年目にして初の6月開催。種飛ばしファンのあなた、お日にちお間違いなく!
もう20年かぁ…。と、なにやら感慨深いものがあったので、【桃喰う祭誕生秘話】をまとめてみました。
■桃喰う祭誕生秘話

「7月の海の日、3連休あたりで桃の祭をせんか?」
「おおっ!やろうぜ!!」みたいな、熱い盛り上がりではなかったけれど、ただ誰も止めなかった。だから、祭になった。こうして始まった祭りが20年続いて、地元を代表する夏祭りに成長。そんな桃を食べる祭の『はじめて物語』です。
こうして、「飯南の桃の美味しさをもっと知ってもらおう!」と、桃を美味しく食べるための祭は動き出した。司会は地元香川の落語家・桂こけ枝さん。彼の声が、祭りの空気をつくりあげてきた。この祭りは、最初からずっとこけ枝さんと共にあります。そして、これからも!
■軽トラから始まった種飛ばし🍑
桃喰う祭の名物は、なんといっても“桃の種飛ばし大会”。
でもそれは、最初から決まっていたわけじゃなかった。
軽トラの荷台に積まれた桃の種の山を見て、ふと思った。
「種、飛ばせばいいんじゃない?」
「やめとこうよ」「それはちょっと...」など、反対意見を言う者は誰もいない。
すぐさま、司会のこけ枝さんが盛り上げる。そして、軽トラの荷台の上では、会長や関係者が桃の種を飛ばし始めた。突然はじまったコーナーなので、準備が間に合わず計測はなし。ただ「多分この人の方が飛んだ」というみんなの記憶で優勝者が決まる。
それが幻の一回目。記録に残らないけれども、確かにあった瞬間です。
軽トラ・ステージの進化
大会のステージは10年以上、ずっと軽トラのままだった。進化したのは、参加者が増えて、軽トラは2台になったことだけ。少し助走をとると、軽トラの両方がギシギシと揺れ、スリルと笑いを呼ぶ。
種飛ばし大会が始まる直前、2台がおもむろにやってくる。「いいぞ。もう少しバック、バック」など、声を掛け合いながら、後ろ合わせにピッチリと並んでステージが完成。「さぁ、始まるぞ!」そんな演出感があるのもまた、祭りの醍醐味でした。
*現在はふつうのステージを使用しています
■親子で桃の種を飛ばす、家族の夏
たくさんの桃の種が飛んでいくのと共に、需要が高まり、親子の部や子どもの部が誕生した。親子で挑戦する姿に、笑い声とちょっと尊敬のまなざしが集まる。また逆に、「あぁ~~」という、子供達の残念そうな悲鳴がおきることも......。それでも、みんな参加賞の桃をもらって、最後は笑顔になる。たとえ優勝できなくても、家族みんなで楽しめ桃る。それがこの大会のいいところ。
スターは現れる⭐
丸亀の観光大使、プロバスケットチームの選手、音楽ユニット「ハジメニキヨシ」など。いろんな人が桃の種を飛ばしてきました。
そして、ある日。スターが生まれた。
彼の順番がくると、参加者も観客も熱い視線を送る。司会のこけ枝さんの煽るような期待溢れる実況中継のなか、敵は自分自身。絶対王者の記録は、彼自身によって塗り替えられていく。
■笑って、飛ばして、20年🍑
桃喰う祭の20年の歴史。
軽トラの荷台から飛んだのは、ただの種ではなく――町の誇りと、夏の記憶でした。
飛んだ種の先に残るのは、記録じゃなくて、笑い声の軌跡。
今年もまた、笑って飛ばして、笑い合いましょう。
桃喰う祭データ
「桃喰う祭」は、香川県丸亀市飯山地区で毎年7月に開催される、地元の特産品「飯南の桃」をテーマにした地域密着型のイベントです。その最大の魅力は、桃の試食や販売だけでなく、ユニークな参加型イベント「桃の種飛ばし大会」や「こけ枝に挑戦!桃のなぞかけ大会」「桃争奪じゃんけん大会」といった“桃リンピック”が行われる点にあります。
祭りを通じて伝える地域の魅力
「桃喰う祭」は、単なる食のイベントにとどまらず、地域の歴史や文化、そして人々の温かさを感じられる場となっています。祭りを通じて、「飯南の桃」の美味しさだけでなく、地域の魅力や人々のつながりを広く伝えることができるのです。今後も、この祭りが多くの人々に愛され、地域の活性化につながることを期待しています。
「桃喰う祭」の詳細や最新情報については、公式サイトをご覧ください。


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