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中医学で“夏のこむら返り”を改善できる?

  • 執筆者の写真: Emi
    Emi
  • 9月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:10月21日





夜、ふと寝返りを打った瞬間。


足のふくらはぎが突然、ギューーーーーンとつって、

いってぇぇぇぇ!!」と悶絶。


……ありますよね?あの、こむら返り。


実は、夏になると「足がつる」人、急増します。


うちの旦那さんも、今年の夏はよくつってました。

夜中や朝方、大人の男性の悲痛な叫び声で目が覚める毎日…。


しかも、片足のふくらはぎ、ふくらはぎ両足、足の小指、太ももと、場所は様々。

かなり汗をかく現場仕事なので、それなりに対策はしているつもりでしたが、

養生が追いつかなかったようです。


これ、ただの「水分不足」「ミネラル不足」だけじゃないみたいなんです。


こむら返りでふくらはぎを押さえ痛がる男性のイラスト。夏に多い足のつりと中医学的な潤い不足の関係を表現
夏の残暑に増える「こむら返り」——その原因は?


🌞「汗」と「こむら返り」の関係


夏のこむら返りの多くの原因は、これ。


要するに、「汗のかきすぎで、こむら返りになった」場合が多いと思います。


当然、こまめな水分補給はもちろん大事。


でもそれだけでなく、甘酸っぱいもの(例:梅干しや黒酢、シソ、ざくろなど)で、汗を引き締めて“体の潤い”を守ることもポイントなんです。



✅ 食材の中医学的補足


  • 梅干し:酸味 → 収斂作用(汗を抑える)、胃を助ける、潤いを守る

  • 黒酢・ざくろ・シソ:血を養い、汗を引き締め、潤いを補う

  • ハトムギ・冬瓜・きゅうり・梨:余分な水分を排出しつつ潤す



中医学では「汗は血と同源」とされ、

たくさん汗をかくと“血(けつ)”や“津液(しんえき)=体の潤い”まで消耗してしまう、

と考えられています。


とくに残暑が厳しいこの時期は、発汗が多くなることで陰液(潤い)不足=足のつりこむら返りめまい不眠動悸といった症状が出やすくなるのです。



つまり、汗をかきすぎると、


👉 血も一緒に消耗する

👉 筋肉を潤す栄養が減る

👉 こむら返りが起きやすくなる


…という流れです。



夏に汗をかかないで過ごす。

これは、どうやっても無理な話です。

でも、汗と一緒に流れているのは、単なる「体内の水分」ではなく、それが「血の原材料」だなんて、ちょっと怖くないですか?


しかし、これが『こむら返りの“中医学的メカニズム”』です。



中医学的こむら返りのメカニズムを解説
中医学で読み解く、足のつりのメカニズム。


🦵こむら返りを防ぐ3つのポイント



① 気血を消耗しすぎないこと。


仕事で大汗かいたのに、そのあとスポーツジム行って汗かいたり、サウナやホットヨガなんてダメってことです。

「少しは大人しくしとけ!」と言いたい。



② 潤い(陰液)をしっかり補うこと。


良い睡眠、胃腸の働きも大事です。夜更かししたり、冷たい物ばかり飲んだり食べたりして、胃腸の働きを悪くするなんて、もってのほか!

いくらきちんとした食生活をしても、「睡眠と胃腸」を押さえておかないと効果半減。

汗で失った体内の潤い成分を、きちんと戻す生活をすること!



③ 筋肉を養う“肝”と“腎”のサポートをすること。


肝と腎に入るような食材を食べたり、お灸や足湯をしたり。

コツコツ積み重ねです。



📌まとめ:夏の“足つり”は、身体のSOSかも!


もう一度メカニズムを整理すると、


暑さでたくさん汗をかく

気血・水分が消耗される

血が足りなくなると、筋(すじ)が栄養不足になる

→ こむら返り発生!


という流れでした。



体を「潤す」「養う」ことで、予防できます。

「何を食べればいい?」「何を飲めばいい?」と、難しく考える前に、まずはコレ。


⚠️ やったらいけないことをやめる!


  1. 暴飲暴食、冷たい物、脂っこいもの、甘い物とりすぎない

  2. 外食やインスタント食べ過ぎない

  3. 夜更かし




「ただの足のつり」とスルーしない!



次に足がつりそうになったら——

それはもしかしたら、「汗と血のバランスが崩れているサインかもしれない」と考えましょう。


だからこそ、体の小さなサインを見逃さず、


やったらダメなことをしていないか

生活習慣はどうか?

食生活は整っているか?


そんなふうに、暮らしを少しだけ見直してみるタイミングかもしれません。



頻繁に足がつる場合は、病院での診察もお忘れなく。

実際、うちの旦那さんの場合は、「ただの足のつり」では済みませんでした。

糖尿病が隠れていたんです…!


先生いわく「発病のきっかけは、連日の大汗でしょう」とのこと。

……もう、あれ嫌、これ欲しくないなど言わさず、全力で、有無言わさず、回復させます!



皆さんも、残暑も厳しいですけど、油断せず日々を過ごしましょう!




こむら返り・足のつり対策レシピ



【骨つき鶏と冬瓜のスープ】


鶏手羽元、冬瓜、生姜、クコの実、棗(なつめ)

コトコト煮込むだけ。

補気補血+清熱+潤い補給の全部盛り!



【黒ごまとくるみの補腎おやつ】


黒ごま・くるみ・はちみつをすり混ぜて、丸めて冷蔵。

補腎+筋を養う一口ボール。



【豆乳と黒豆の薬膳ドリンク】


黒豆を煮出した汁に、温かい豆乳を加えて、はちみつを少し。

腎陰補い+体にやさしい潤い系





🛀+α ケア:足湯とツボ刺激


足湯(40℃前後、15分):足裏→ふくらはぎ→心まで温まる

ツボ: 「承山(しょうざん)」ふくらはぎの中心

「太谿(たいけい)」内くるぶしとアキレス腱の間




*おまけ


「血(けつ)」や「気」の巡りを整えるケアには、和漢の知恵を取り入れるのもひとつ。

漢方の生薬入りの足裏シートは、寝ているあいだに足裏から生薬を吸収して

やさしくサポートしてくれます。

私も夏の夜のこむら返り対策に、足裏シートを使っています。




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