柴犬ケンシロウと遺跡めぐり? 縄文犬の食事を探る旅
- Emi

- 3月31日
- 読了時間: 4分
更新日:9月30日
🦴柴犬ケンシロウは狼だけじゃない?
昔見た「狼DNA説」からの謎の忖度
うちの犬は、胡麻と言われる黒や赤茶が混じった毛並みの柴犬。
以前、“世界中の犬の中で最も狼のDNAを色濃く受け継いでいる”のが柴犬であると言う記事を見てから、何かあると
「ケンシロウは狼やけん、仕方ない。」と、謎の忖度をしていた。
この度、その忖度に
「ケンシロウは日本で最古の犬種」と言うステータスが加わった。

■縄文期に灰色柴犬がいた!纒向遺跡の新発見
考古学者の話によれば、当時の柴犬は灰色だった?!
最近の考古学研究、とくに奈良県の纒向(まきむく)遺跡の調査から、
「柴犬は縄文時代から日本人と暮らしてきた犬に最も近い存在である」とする調査結果が発表された、らしい。
当時の柴犬の毛色は、なんと「灰色」だったとか。驚きしかない。“灰色の柴犬”って、想像できる?柴犬に多い茶色の毛色、いわゆる“茶柴”は、縄文期には存在せず、もう少しあとの時代に登場したそうだ。毛色の変化も、進化の一部なのだろうか?
* 纒向遺跡から出土した“縄文柴犬”は、体高約38~46 cmで、現代の柴犬と同程度だった
* 考古学的には、中国大陸や朝鮮半島の犬との交雑が日本犬に影響を与えているとする見解もある
* 柴犬は縄文期に存在した小型犬と類似しており、柴犬の起源とされている
* DNA解析では、日本犬(特に柴犬)は“純日本犬”として狼由来のルーツを色濃く保持している。
🦴日本犬の中で小柄な柴犬と、甲斐・秋田犬の因縁
大陸犬との交雑が体格に与えた影響とは?
秋田犬:「おう、柴犬。お前相変わらずちっちゃいな」
うちの犬:「大陸の血が混じって、ちょっとデカくなっただけのくせに、偉そうに言うな!」
秋田犬「ふん、負け惜しみか。そんな昔のことは知らん。」
――こんな会話をしていないと思うけど、見ればいがみ合っている、うちの柴犬と近所の犬。
日本犬といえば秋田犬や甲斐犬も有名だけど、うちの犬はほんと、秋田犬と仲が悪い。それもそのはず、秋田犬と喧嘩して負けたと言う因縁があるのだ。それからどうも秋田犬に対して、見れば素通りできない何かが芽生えているようだ。でも、あの体格差は大きい。(イメージとして、お相撲の日本人力士と外国人力士の体格差を思い出してください。)一対一で、柴犬が秋田犬に勝てるわけない。
秋田犬など、他の日本犬の体が大きい理由は、『大陸から渡来した犬との交雑』があるのだそうです。
DNAレベルで見ると、同じ日本犬の中でも柴犬は「純日本犬」に近く、他の日本犬よりも縄文期の犬の姿を色濃く残している。
* 考古学的には、中国大陸や朝鮮半島の犬との交雑が日本犬に影響を与えているとする見解もあります。

■牛・豚ではなく、縄文の味覚?
10歳の柴犬が“牛肉NG”だった理由を探る
10歳近くになって、どうも胃腸の具合が悪いようで、あまりごはんを食べなくなった。
いろんなドックフードや缶を試しても、反応はイマイチ。ちょうど食事に悩んでいたんです。だから、この話を聞いてふと考えた。
「縄文時代の柴犬って何を食べていたんだろう?」
――牛って食べてない気がする。
縄文期に牛肉を食べていなかったなら、現代の柴犬も牛肉に不慣れなのかもしれない。
体質に合っていない”のかもしれない。同様に、豚肉もあまり縄文期の食文化には馴染みがなさそう。
実際、うちのケンシロウは、牛肉を出しても鼻を近づけるだけで、ほとんど手をつけません。どうやら好みではないようです。豚肉の場合は、試しに少し与えてみたら、食べるけど、その代わり体が重くなるようでした。
🦴ケンシロウのごはん奮闘記:牛・豚より鶏と魚を選んだ理由
切り替え後の効果とケンシロウの変化について
「縄文時代に食べてたかな?」を食材選びの基準に、思い切って主食を「鶏肉」「魚」に変えてみた。レバー、砂肝などの内臓系もスーパーで手に入れやすいものを与える。
結果、お悩み解決。消化もしやすく、胃腸の調子も安定しやすいようです。
実際、食事を切り替えてからは、体調もよく、表情も明るくなりました。
⭐DNAは進化しても消化器は変わらない ー 体質に合った食材選びのすすめ
犬のルーツに基づいた食生活が健康につながる
人間の胃腸も、飢餓や不規則な食生活に適応してきた年月の方が長く、現代のような飽食の時代に完全には対応しきれてないとか。ならば、犬たちの胃腸もそう簡単に“現代化”しているわけではないはず。そう考えると、できるだけ本来の体質に合った食生活を意識してみようと思ったんです。
2年間、うちのケンシロウで試行錯誤した結果、この考え方は、あながち間違いではないようです。
「犬のDNAは進化しても、体の機能はすぐには変わらない」
――これは、人間にも言えること。
だからこそ、“流行”や“栄養価”だけに流されず、「その子のルーツに合った食材」を見つめることが、愛犬の健やかな毎日につながるのでは?と改めて思ったのでした。
愛犬には元気で長生きしてもらいたいですよね?
あなたのお家のワンちゃんは、どうですか?


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