考古学から読み解く、愛犬に本当に合うごはんとは?
- Emi
- 3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:4月2日
柴犬の起源は縄文時代?考古学が教えてくれる事
最近の考古学研究、とくに奈良県の纒向(まきむく)遺跡の調査から、「柴犬は縄文時代から日本人と暮らしてきた犬に最も近い存在である」とする調査結果が発表された。
しかもその当時の柴犬の毛色は、なんと「灰色」だったとか。
驚きです。
そして、柴犬に多い茶色はもう少しあとで出てきた色とのこと。何がどうなれば、灰色が茶色になったのやら。
秋田犬など他の日本犬との違いとは?
日本犬といえば、秋田犬や甲斐犬なども有名ですが、これらの犬は柴犬よりも体格がやや大きめですよね。その背景には、大陸から渡来した犬たちとの交雑があります。
DNAレベルで見ると、柴犬は「純日本犬」に近く、他の日本犬よりも縄文期の犬の姿を色濃く残しているそうです。
なぜ牛肉をやめたのか?――食生活から考える消化の負担
この話を聞いて、ふと考えました。
「縄文時代に柴犬が牛肉を食べていたわけがない」
――それなら、現代の柴犬に無理やり牛肉を与えるのは、やはり“体質的に合っていない”のかもしれない、と。
同様に、豚肉もあまり縄文期の食文化には馴染みがなさそう。
実際、我が家の愛犬・柴犬のケンシロウも、特に牛肉はあまり好きでないようです。というより、食べません。
豚肉の場合も、試しに少し与えてみても体が重くなるような様子が見られました。
柴犬に合うたんぱく質とは?縄文的視点で考える
そこで我が家では、たんぱく源として「鶏肉」を中心に取り入れています。
胸肉、ささみの他に、レバー、砂肝などの内臓系もスーパーで手に入れやすいものを与えています。セセリやもも肉などは、好きだけど、油っぽいせいか胃もたれするようです。
だけど、全体的に鶏は消化もしやすく、胃腸の調子も安定しやすいようです。実際、鶏肉中心に切り替えてからというもの、体調もよく、表情も明るくなりました。
柴犬の体は、縄文の記憶を受け継いでいる
最近は、「縄文時代に食べてたかな?」を、ちょっとした食材選びの基準にしています(笑)。
きっと人間が縄文柴犬に与えていただろうと想像して、魚も週に2、3回は与えています。
牛や豚のおやつも少量なら与えていましたが、今では少し重いのかも……と感じて、なるべく避けています。
人間の胃腸も長い進化の中で、飢餓や不規則な食生活に適応してきた年月の方が長く、現代のような飽食の時代に完全には対応しきれてないとか。ならば、犬たちの胃腸もそう簡単に“現代化”しているわけではないはず。
そう考えると、できるだけ本来の体質に合った食生活を意識してあげたいと思うようになりました。
消化のしくみはそう簡単には変わらない
「犬のDNAは進化しても、体の機能はすぐには変わらない」
――これは、人間にも言えることです。
だからこそ、“流行”や“栄養価”だけに流されず、「その子のルーツに合った食材」を見つめることが、愛犬の健やかな毎日につながるのでは?と改めて思ったのでした。
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