「ネット詐欺なんて他人事」——そう思っていた私がやられた話
- Emi

- 9月23日
- 読了時間: 11分
よく聞くけど、完全に他人事だと思っていた「ネット詐欺」
いやぁ、やられました。
でも、勝利しました(ドヤっ)。
話のはじまり:冬に見つけた“あの服”
話は今年の冬にまで遡る。
うちの旦那さんが「某メーカーの冬服を買いたい!」と熱弁していた。
いつもは実店舗でしか買わないんだけど、お店ががコロナ以降に撤退してしまい、近県にない!だから、仕方なくネットで買おうと言うことになったんです。検索すれば上位に出てきたのは、Amazonでもなく、楽天でもなく、今回の問題となる某サイト。

住所や会社名もあり、つい信じてしまった…
海外からの直輸入で、愛知県にある輸入代理店だと会社名も住所も載っていた。
少し土地勘あるんで、「ふんふん、あのあたりね」と思い、“大丈夫そうだ”と判断。
でも、肝心の服はかなり安い上に、どれも今まで見たことがないデザイン。
一瞬、偽物を疑ったが、アウトレット用だとか、海外向けデザインなのかなぁ、と思って、合計3万円くらいのお買い物をした。
支払いは、クレジット払いオンリー。
いつもネットでクレジット払いに使っているカードが、なぜか使えない。
仕方なく別のカードを登録すると、注文完了できた。
でもね、買い物の履歴が見えない💦
不審な気配が漂うけど、もう注文してしまったので仕方ない。
あれ?おかしい?疑い始めたタイミング
翌日、お買い上げの返信メールが来た。
購入明細が記載されていない。
金額のみ。
そして、国内の輸入代理店のはずが、文面は英語で、メッセージにはその会社の名前も住所もない。外国人の名前の署名はある。
怪しい気がして、勝手にメールが消えないように保管した。
「詐欺だった」と認めざるをえなかった瞬間
そうこうして、一週間、10日。
ーー届かない😢
HPには「だいたい一週間程度で届きます」と、書かれていたはず。
返信メールには「16日から20日かかる」と書いてあったので、とりあえず待つことにした。忘れないように、“X DAY”を手帳に記入。
返信メールに会社の住所はなかったが、その代わり荷物の追跡ができるようになっていたのを思い出した。追跡リンクをクリックすると、最終日本地点にはちゃんとうちの住所が書かれてあり、現在荷物は中国で止まっている、とのこと。
代理店への確認
さらに一週間後、再び商品を追跡をするも、中国で止まったままで動いていない。
そこで、なんとなくだけど、記載されていた追跡番号を直接サイトの検索欄(小さく下部にあった)に入れてみることにした。
そうすると、配送便は4、5つの種類がある。その中のどれかで届くらしい。
どれも知らない配送便会社だけど、海外の事情に詳しいわけじゃないので、1つずつ確認してしてみる。でも、どれも荷物は存在していない。エラー表示が出る。
「あぁ、やばい。これって…💦」
先方からの注文完了メール先に、連絡をしてみた。
追跡番号エラーと届かない現実
翌日、また確認すると、今度は追跡リンク上では日本に到着している。でも、追跡ナンバーを打ち込むと、荷物の存在なし。
......ここにきて『まさかの詐欺だ』と、ようやく本気で認めた私。
はぁ~😢
詐欺だと認めたくなかったけど、認めざるおえない。だって、その輸入代理店の名前で検索すると、別のHPがあり、TOPページに「最近、うちの会社を語る詐欺が横行している」とある。注文したHPの問い合わせフォームにて、連絡してみた。

泣き寝入りしない!私の反撃スタート
ここからは戦いです。“泣き寝入りはするもんか❕と、心に誓った。
まず、したこと。
✅注文日と荷物の到着予定日がすぎていることを確認。
✅購入した商品をメモ(履歴ないので、旦那さんに確認)。
✅クレジットが支払い予定になっているか、その金額が合っているか確認。
✅追跡リンクを再度確認→配送完了を確認するが、荷物は届いていない。
✅追跡番号検索→やはりエラー表示が出る。
これらは、証拠としてスクリーンショット📷を撮る。
また、問い合わせフォームで連絡をしてみるも、今度も連絡なし。
輸入代理店に連絡をして、本当に貴社じゃないか確認。
地元警察へ相談して分かったこと
ここまで準備してから、地元の警察に連絡してみた。
言っちゃ悪いけど、役に立たない。
散々話を聞かれた挙句に
「はい、ネット詐欺ですね。事例として登録しておきます」で終わり。
確定してくれただけでした。
でも、警察が詐欺だと認めてくれたので、各カード会社にカードの使用差し止め、変更の処置をすることにした。
「詐欺」認定が大事な一歩
次にカード会社に連絡してみる。
警察が詐欺と認めたから、カードの支払い確定日前だから、なんとかなるだろう。
そう思って「支払い停止」を求めるが、甘かった。
あっさり「それはできない」と言われる。
カード会社は、立て替えて支払いをしている。だから、私からどうしてもお金を取り立てる必要があるそうだ。ネット詐欺とか、相手が犯罪組織だとか、そういうのはカード会社にとっては関係ないらしい。
納得できないまま、やり取り終了。
消費者センターが教えてくれた“戦い方”
次に、消費者センター。
相談すると、「偽サイト詐欺」ではなく、「商品未達の詐欺被害」としてカード会社に申請することを提案される。
なるほどね。商品を注文した(相手から返信メールもある)以上、手元に商品が届かないのは立派な詐欺だ。ちょっと光が見えた気がした。
「『相手先に自分で問い合わせをしたが、連絡がつかない以上、カード会社に頼るしかない』という方向でいきましょう!」
こうして、作戦は決まった。
消費者センターの方が、かなり親身に相談にのってくれて助かった。
カード会社との再交渉、ついに進展…?
最初は冷たい対応
再び、カード会社へ。
今度は渋々対応してくれた。
相手が詐欺グループでも、カード会社の利用加盟店である。カード会社に返金交渉を行うための処置をしてもらう。でも、ひつこいまでに「自分で対応できないのか」的なことを聞かれる。
「だから、できないんですって!何度も送られてきたメール先に送っても、HPの問い合わせフォームに連絡しても、何にも返事がないんです。ええ、もちろんそれぞれ日を違えて何度も連絡してますって!!」
とまぁ、半ば喧嘩腰で言い上げる。引いたら負ける!
結果、いわゆる「未着トラブル申請」というやつになった。その交渉は、2、3ヶ月かかるとのこと。うん、それくらい待つよ。ここまで長かった。ようやくスタート地点に立てました。
カード会社から申請書類が届く。その記載内容はこんな感じ。
✅何をいつ買ったか
✅商品の受け取り予定日
✅キャンセルできたか、他の物が代わりに届いていないか
✅販売店には問い合わせたか 問い合わせた日、問い合わせた担当者、問い合わせ方法
✅販売店との折衝状況
申請書類に追加して、こっちから送った問い合わせメッセージも含めた、今までに集めた証拠のスクリーンショットを添付。
交渉は3回まで?回数制限との戦い
やることはやったので、大人しく待つこと1ヶ月後。
お待ちかねのカード会社から連絡があった。
開口一番、「先方は『配送済みです』と言っています。」と、子供のお使いのようなことを言ってのける男性担当者。「郵便事情で届いてないだけじゃないですか?」とまで言う。
思わず、『どっちの味方なんや?!』と怒りを感じるが、あくまでもカード会社は中立的な立場らしい。
「昨日今日引越ししたわけじゃないんです。普段、荷物が届かないこともないし、不在時の対応は…」など、私はコンコンと説明する。
「では、再度交渉してみます」
と、電話を切ろうとしたので、『ちょっと待て!!!』とばかり聞いてみる。
「ちなみに、交渉の詳細って教えてもらえますか?」
返ってきた答えは、“交渉は最大3回まで”。
(えっ… つまり残り2回しかないってこと!?)
今回の一回目交渉:私の脳内イメージまとめ
【カード会社VS偽サイトVS私】
カード会社:「お客様が届いていないと言っているんですよ」
偽サイト:
「えーーっ、ちゃんと配達したけどなぁ。お客様が受け取ってないだけじゃないの?こっちはちゃんと届けたんだから、その先はうちの責任じゃないでしょ」
カード会社:「まぁ、そうですね。では、お客様にそう伝えます」
カード会社:「配達したって言ってますよ」
私:「いや、届いてません」
カード会社:「わかりました。それでは、もう一度お伝えしますね」
となり、二回目交渉へと続く…
こんな感じでやり取りを想像してみたら、このままだと相手側のいいようにされる気がした。
「届いてないそうですよ」と伝えて、「届けました」と言われると、捜査権もないし、それ以上どうしようもないらしい。
なるほどね。
交渉3回でダメなら、その後は?
「じゃぁさ、三回の交渉でも向こうが未配達を認めなかった場合はどうなるの?」
と、さらに突っ込んで聞いてみた。
しばし無言。
カード会社:「……警察に言うとか」
私「言いました」
カード会社:「消費者センターに相談…」
私「相談済みです。泣き寝入りしろってことですか?」
カード会社「……海外に対応した“越境消費者センター”があります」
ざっとこんなやりとりで、結論としてカード会社の三回の交渉でダメなら、お先真っ暗ということだ。それなら、未配達である証拠をさらに積み上げるのみ!
普段、問題なく荷物が普段届いている証拠や配送メーカーも文章にまとめてみた。そして、念には念を入れて、最新の追跡サービスでエラー表示が出ているスクリーンショットと、問い合わせメールの記録と結果なども再提出。
「絶対、届いていません!!!」の証拠、山積みです。
ついに返金勝利!だけど学びは深かった
ーー1ヶ月後、「先方が返金に応じるそうです」と連絡がきた。
ようやくである。
疲れたけど、今回は色々勉強になりました。無事に返金されたから、冷静に言えることだけど、偽サイトは自分でクリックした以上、ある意味自業自得とも言えるんですよね。勝手にカードを使われた場合の詐欺はまた違うようですが、なんか怪しいと思った時点で証拠を集めたり、自分でできることをして交渉材料を集めておくと、本当にそれが偽サイトだった場合に役立ちます。
皆さんも気をつけてね。
✅まとめ:ネット詐欺は“誰にでも起こりうる”
ネット詐欺に気づいたら、まずは「記録を残す」こと。
そして、一人で抱えず、消費者センターやカード会社にすぐ相談を。
あなたも泣き寝入りしなくて大丈夫です。
💡もしもの時に備える“三ヶ条”
1️⃣ スクショ・メール保存!
2️⃣ 履歴・やり取りの記録!
3️⃣ 諦めずに行動!
🛡️ネット詐欺にあわないために|実体験から学ぶ対策ガイド
🔎 偽サイトの見分け方|怪しいと思ったらチェック!
ネットショッピングで見かけるサイトの中には、“本物そっくりでも実は「詐欺サイト」”というケースが少なくありません。以下のような特徴が見られる場合は、特に注意が必要です。
商品が妙に安すぎる(アウトレット風や限定セール風に見せかける)
会社情報や連絡先が曖昧、または英語のみ
商品画像が他のサイトからのコピー(画像検索で調べると見破れることも)
決済方法がクレジットカード一択
レビューが不自然にポジティブ、もしくはレビュー自体がない
少しでも「あれ?」と感じたら、一旦ストップ。公式サイトとの違いを比べたり、運営者情報や口コミ検索をしてみるのがおすすめです。
💳 クレジットカード会社への相談のコツ
万が一、怪しいサイトで買い物してしまった場合でも、クレジットカード会社に相談することで“「支払い停止」や「返金申請」”が可能になるケースがあります。
商品が届かない場合は「未着トラブル」として申請を
「注文メール・追跡番号・届かない証拠(スクショ)」などは時系列で整理して提出
「支払い前」なら処理が止められる場合もあるので、早めの連絡がカギ!
交渉は回数制限がある場合もあるので、最初からしっかり準備して臨むのがベストです。
🧑⚖️ 消費者センターに相談するときのポイント
「詐欺かもしれないけど、どうしたらいいかわからない…」というときは、消費者ホットライン(188)に電話を。親身に相談に乗ってくれるだけでなく、カード会社にどう説明すれば対応してもらえるかなど、実践的なアドバイスももらえます。
相談前に、経緯を簡単にまとめておくとスムーズ
メール履歴や注文日・商品情報なども手元に用意しておくと◎
ひとりで悩まず、まずは専門家に相談してみましょう。
📝 詐欺にあったかもしれない…そのときの心得
被害に気づいたら、まずはこう動きましょう。
焦らない・泣き寝入りしない ←強い心を持つ💪
証拠(メール・履歴・スクリーンショット)を時系列で残す
関係各所(販売元、カード会社、消費者センター)に冷静に連絡
「配送済み」と言われても、追跡不能な証拠で対抗を!
特に重要なのは、「届いていないことを証明する証拠」をしっかり積み上げておくこと。正しく動けば、返金されるケースも多いです。
💬 最後に一言
ネット詐欺は、誰にでも起こりうるもの。
私もまさか…と思っていたけれど、実際に体験してわかったのは、「疑う力」も、「行動する力」も、自分で守るための第一歩なんだということ。
同じようなことで困っている人の参考になれば、うれしいです。
どうか皆さんも、安全なネットショッピングを!




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