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🐾【ケンシロウ日誌 vol.13】ごはんが、なかった日

執筆者の写真: Emi  | Kenshiro Shiba Labo
Emi | Kenshiro Shiba Labo
2月15日
読了時間: 3分

更新日:3月18日



パパ証言①

——あれは、信じられんくらい怒っとたわ。

あんなに怒ったケンシロウ、初めて見た。


それは、ある日の朝のこと。




――ここからは、ケンシロウ目線でお伝えします――



オレは機嫌よく目が覚めた。

催促しなくても、

2階からパパが降りてくる足音がする。


よし、今日はついてる!


「ケンシロウ、散歩行くか」


よっしゃ!

オレはガッツポーズしたい気分だった。


なにしろ、今はオレの体内時計で6時くらい。

こんなスムーズに朝の散歩に行けるなんて。

いつもより1時間も早い。


パパが玄関で待っている。

よし、パパ待ってろ。

準備運動したら、すぐ行くぞ。


伸びをして、一緒に外へ出ると、少しの霧雨。

カッパを着ることもなく、

車で屋根のある散歩コースに行くこともない。

普通に歩ける。


よし、いいじゃん。

気分は最高。

やっぱり、今日のオレ、ついてる!


こうして、オレはご機嫌に散歩を終えて、帰宅した。

ママが待っていて、玄関で足を拭く。


「早く!もう、いいって!」


ママを急かして振り切ると、急いでおうちの中へ。


玄関から、オレのごはん置き場までは一直線。


「急げ、ごはんが待ってるぞ!」


ママが何か言ってるけど、知らん。

ごはん、ごはん。



――ごはんが、なかった。


オレはすぐさまUターンして、玄関へ引き返した。

散歩紐をまだ片付けていたママのところへ向かう。


話が違う!


パパと散歩する時は、

オレが出かけている間に、ママがごはんを作って、

指定の位置に置く。


これが、ルールだよね?!


何しよん。

ないんだけど!!



――ケンシロウ目線、終わり――



ごはんが、なかった朝。吠えない抗議ほど、こたえるものはない。
ごはんが、なかった朝。吠えない抗議ほど、こたえるものはない。

ケンシロウは、目と顔、そして漂う雰囲気で伝えてくる。

ワンとも言わない、その無言がイタイ。


もう謝るしかない。


ごめん。

すぐ作る。


その間も、ママが見える位置で、

憮然とした顔のまま座っている。

吠えることなく、ただじーっと、こちらを見ている。


やがて、ごはんの煮える匂いがしてきた。


ケンシロウは近くに来て、ママを吠え立てる。



「早くして!」

——吠える。


「ぐずぐずすんな」

——また吠える。


「さっさと器に入れろ!」

——最後に、強めのダメ押し吠え。



何を言っているか、何がしたいのか。

こんなにはっきり伝わったことはない。


「ち、ちょっと待って……」


そう言うのが精一杯で、

急いで氷水で冷やす。


そして、ようやく目の前に現れたごはん。


お座りもしない。

「食べるよ」の合図である鼻チュンもしない。


ママをちろっと横目で見て、

無言で食べ始めた。



パパ証言②

目が覚めてすぐ散歩に行けて、

雨にも降られず、そりゃご機嫌よ。


気分は、最高。

赤信号に止まらず、

行く先々、全部青信号で走れた感じ。


その最終ゴールで、

ごはんが用意されてない。


これは、ケンシロウ的に大きな裏切り。

そりゃ、怒るわ。





自分が決めたルールに、

とても厳しいケンシロウだった。







🐾今日のケンシロウの一日


  • 朝:青信号しかない朝だと思っていた

  • 昼:この家のルールについて考え直す

  • 夜:ごはんは、あった(重要)






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