春の体の大掃除|中医学で考える「肝」と山菜の養生
- Emi | Kenshirou Siba Labo

- 2 日前
- 読了時間: 4分
まだ、庭の桜の芽は
固く閉じたまま。
今年は、友人からもらった
小さな桜の苗木が
花をつけるかもしれない——
そう思うだけで、
毎日少し楽しみです。
春を待つ理由が
ひとつ増えました。
……花粉症の心配は
ありますけれど。

冬から春へ、動き出す「気」
寒さが戻ったり、
急に暖かくなったり。
季節は、少し揺れながら
それでも確実に前へ進みます。
草木が芽吹くように、
空気も気温も
ぐっと上へ動き始める。
こうして揺らぎながら、
春の気は
上へ、外へ。
少しずつ広がっていきます。
中医学では、この
立ち上がる気の流れを
「昇初(しょうしょ)」
と呼びます。
🌿 春は「体の大掃除」の季節
春は、体を整え直す
とてもよいタイミングです。
ダイエット。
デトックス。
人の体は、自然のリズムと
どこかで呼応しています。
春の勢いづいた陽気に乗って
体の中の滞りを
外へ外へと流していく。
つまり——
体の大掃除。
家の大掃除は年末ですが
体の大掃除は春。
そう考えると
少し面白いですよね。
🌱 体の巡りを整える「肝」
この体内の大掃除に
大きく関わる臓器が
肝(かん)
です。
肝には
疏泄(そせつ)
という働きがあり、
気や血の巡りを整えます。
この巡りが整うと
春に起こりやすい
小さな不調も改善しやすくなります。
また、肝は
自律神経とも深く関係しているため
気分の浮き沈み
ストレス
情緒の不安定さ
などにも関わると
中医学では考えられています。
🌿 春のプチ不調チェック
春にこんな症状はありませんか?
イライラ
目の疲れ
足のつり・こむら返り
のぼせ
これは、
季節の変化に体が追いつこうとして
起こることが多い症状です。
🌙 肝を助ける基本養生
肝を助けるための基本は
とてもシンプルです。
まずは生活。
質の良い睡眠
ストレスを溜めない
そして
食養生。
ここが大切です。
🥬 春に食べたいもの
春の養生におすすめなのは
緑の濃い野菜
そして
山菜。
山菜は少し苦い。
下処理も少し面倒。
でも、その
ほろ苦さ
こそが
春の体を整える力です。
体の巡りを促し
冬の滞りを流してくれます。
覚えてしまえば
山菜の下処理は
意外と簡単。
いつもの台所の延長で
気軽に楽しめます。
🌿 春の養生に山菜がすすめられる理由
中医学では、春は「肝」の働きが高まり、体内の巡りを整えることが重要と考えられています。山菜特有のほろ苦さは、この季節の体調管理を助ける食養生として、古くから重視されてきました。
🍃 春野菜・山菜の下処理メモ
セリ(春の七草の一つ)
塩を入れて、茎から湯につける
全体が浸かったら、すぐ火を止める
冷水につけて絞る
👉 ちぎった焼き海苔と和えるだけでOK。
こごみ(クサソテツ)
ゼンマイの強化版みたいな、たくましいやつ。
見た目とは裏腹に、灰汁はほとんどありません。
下処理
巻いている部分を水につけて振り洗い
茎を2〜3cm切り落とす
熱湯で2〜3分茹でて冷水へ
👉 あとは和えるだけ。
タラの芽(山菜の王様)
下処理
軸下の硬い部分を切り落とす
ハカマ部分を取り除く
水洗いせず、濡らしたペーパーで汚れを拭く
👉 調理は天ぷらが王道。
衣の目安
薄力粉:片栗粉=2:1
170℃でさっと揚げ、軽く塩
うど(白うど/山うど)
山うどの方が、少しワイルドな味。
基本処理
スポンジでこすり洗い
軸下の硬い部分を切り落とす
生食の場合:
皮を厚めに剥く
薄い酢水で変色防止
剥いた皮は炒め物にできる
👉 酢味噌和えなどで。
簡単調理派は
軸下だけ切る
250℃オーブン
白うど:5分
山うど:7〜8分
ふき
粗塩で板ずり
1本ずつ筋を引く
👉 タケノコと煮ても、きんぴらでも◎
菜の花
3パートに分ける
軸
花
葉
茹で順
軸
花
葉
👉 色鮮やかになったら氷水へ。
私の場合、キュウリの下処理ににてるな(ふき)、とか
アスパラに似てるな(タラの芽)、とか
関連付けて覚えています。
🌿 気の巡りを助ける食材
香りのよい食材も
春の体を助けてくれます。
玉ねぎ
しそ
茗荷
香りのよいお茶
寒暖差の季節に
気の巡りを整える食材です。
🌸 春の気は、静かに動いている
春の気は
目には見えません。
けれど
静かに、
確かに動いています。
庭の桜の芽も
まだ固く閉じたまま。
でもその内側では
もう
次の季節の準備が
始まっているのでしょう。
体の巡りを
少しだけ整えておくこと。
それはきっと
これから咲く自分への
静かな下ごしらえ。
今年の春が
少し軽やかに
迎えられますように。




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