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春の体の大掃除|中医学で考える「肝」と山菜の養生

  • 執筆者の写真: Emi  | Kenshiro Shiba Labo
    Emi | Kenshiro Shiba Labo
  • 3月6日
  • 読了時間: 4分



まだ、庭の桜の芽は

固く閉じたまま。


今年は、友人からもらった

小さな桜の苗木が

花をつけるかもしれない——


そう思うだけで、

毎日少し楽しみです。


春を待つ理由が

ひとつ増えました。


……花粉症の心配は

ありますけれど。


春の山菜(こごみ、タラの芽、うど、菜の花、ふき)と急須が並ぶ木のテーブル。窓の外には桜が咲き、春の薬膳と季節の養生をイメージした絵本風イラスト。
春の山菜が並ぶ台所。桜の気配とともに、体の巡りを整える季節の薬膳。


冬から春へ、動き出す「気」



寒さが戻ったり、

急に暖かくなったり。


季節は、少し揺れながら

それでも確実に前へ進みます。


草木が芽吹くように、

空気も気温も

ぐっと上へ動き始める。


こうして揺らぎながら、

春の気は


上へ、外へ。


少しずつ広がっていきます。


中医学では、この

立ち上がる気の流れを


昇初(しょうしょ)」


と呼びます。





🌿 春は「体の大掃除」の季節



春は、体を整え直す

とてもよいタイミングです。


ダイエット。

デトックス。


人の体は、自然のリズムと

どこかで呼応しています。


春の勢いづいた陽気に乗って

体の中の滞りを

外へ外へと流していく。


つまり——


体の大掃除。


家の大掃除は年末ですが


体の大掃除は春。


そう考えると

少し面白いですよね。





🌱 体の巡りを整える「肝」



この体内の大掃除に

大きく関わる臓器が


肝(かん)


です。


肝には


疏泄(そせつ)


という働きがあり、

気や血の巡りを整えます。


この巡りが整うと

春に起こりやすい

小さな不調も改善しやすくなります。


また、肝は

自律神経とも深く関係しているため


  • 気分の浮き沈み

  • ストレス

  • 情緒の不安定さ



などにも関わると

中医学では考えられています。





🌿 春のプチ不調チェック



春にこんな症状はありませんか?


  • イライラ

  • 目の疲れ

  • 足のつり・こむら返り

  • のぼせ



これは、

季節の変化に体が追いつこうとして

起こることが多い症状です。





🌙 肝を助ける基本養生



肝を助けるための基本は

とてもシンプルです。


まずは生活。


  • 質の良い睡眠

  • ストレスを溜めない



そして


食養生


ここが大切です。





🥬 春に食べたいもの



春の養生におすすめなのは


緑の濃い野菜

そして


山菜


山菜は少し苦い。

下処理も少し面倒。


でも、その


ほろ苦さ


こそが

春の体を整える力です。


体の巡りを促し

冬の滞りを流してくれます。


覚えてしまえば

山菜の下処理は

意外と簡単。


いつもの台所の延長で

気軽に楽しめます。





🌿 春の養生に山菜がすすめられる理由


中医学では、春は「肝」の働きが高まり、体内の巡りを整えることが重要と考えられています。山菜特有のほろ苦さは、この季節の体調管理を助ける食養生として、古くから重視されてきました。



🍃 春野菜・山菜の下処理メモ




セリ(春の七草の一つ)



  • 塩を入れて、茎から湯につける

  • 全体が浸かったら、すぐ火を止める

  • 冷水につけて絞る



👉 ちぎった焼き海苔と和えるだけでOK。





こごみ(クサソテツ)



ゼンマイの強化版みたいな、たくましいやつ。

見た目とは裏腹に、灰汁はほとんどありません。


下処理


  • 巻いている部分を水につけて振り洗い

  • 茎を2〜3cm切り落とす

  • 熱湯で2〜3分茹でて冷水へ



👉 あとは和えるだけ。





タラの芽(山菜の王様)



下処理


  • 軸下の硬い部分を切り落とす

  • ハカマ部分を取り除く

  • 水洗いせず、濡らしたペーパーで汚れを拭く



👉 調理は天ぷらが王道。


衣の目安


  • 薄力粉:片栗粉=2:1

  • 170℃でさっと揚げ、軽く塩






うど(白うど/山うど)



山うどの方が、少しワイルドな味。


基本処理


  • スポンジでこすり洗い

  • 軸下の硬い部分を切り落とす



生食の場合:


  • 皮を厚めに剥く

  • 薄い酢水で変色防止

  • 剥いた皮は炒め物にできる



👉 酢味噌和えなどで。


簡単調理派は


  • 軸下だけ切る

  • 250℃オーブン


    • 白うど:5分

    • 山うど:7〜8分







ふき



  • 粗塩で板ずり

  • 1本ずつ筋を引く



👉 タケノコと煮ても、きんぴらでも◎





菜の花



3パートに分ける




茹で順




👉 色鮮やかになったら氷水へ。



私の場合、キュウリの下処理ににてるな(ふき)、とか

アスパラに似てるな(タラの芽)、とか

関連付けて覚えています。




🌿 気の巡りを助ける食材



香りのよい食材も

春の体を助けてくれます。


  • 玉ねぎ

  • しそ

  • 茗荷

  • 香りのよいお茶



寒暖差の季節に

気の巡りを整える食材です。





🌸 春の気は、静かに動いている



春の気は

目には見えません。


けれど


静かに、

確かに動いています。


庭の桜の芽も

まだ固く閉じたまま。


でもその内側では


もう

次の季節の準備が

始まっているのでしょう。


体の巡りを

少しだけ整えておくこと。


それはきっと


これから咲く自分への

静かな下ごしらえ。


今年の春が

少し軽やかに

迎えられますように。










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