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記憶研究室
古墳、考古学、美術、日常。
時間のなかに残された痕跡を静かに拾い集めます。
シリーズ
アーバンスポーツ
パルクール、あそびフェス。
身体と街が出会う場所で生まれた出来事と、その理由を記録する。


Sora2で動画生成してみたら、AIが「間」を描きはじめた話
天才肌のAIが、いま夢を“読解”しはじめた ――SoraとSora2のあいだにあるのは、「性能」ではなく「性格」の違いかもしれない。 「天才だけど、話を聞かないタイプだな。」 初代Sora を使ったとき、私が最初に抱いた印象は、わりと正直に言うと、そんな感じだった。 たしかに、驚くほど面白いものを作る。 けれどこちらの意図を軽やかに飛び越えて、 “勝手に” 物語を大きく膨らませてしまう癖があった。 それはそれで魅力的なのだけれど、 「今、ここを描きたい」 という小さなニュアンスは、 少し置き去りにされがちだった。 ところが、Sora2を触ってみて、ふと感じた。 ――あれ、この子、ちゃんと話を聞いている。 自由すぎる発想はそのままに、 そこに 「読解力」 のようなものが加わった気がするのだ。 星が語る前、湖が黙っている時間。 🆕 Sora2で「あ、変わった」と感じたこと Sora2では、 最初に「こういうテーマの動画です」と説明するだけで、 まるでプレゼンを聞いたあとみたいに、 映像のトーン が整う。 勝手に暴走しにくい 修正がしやすい 声やナレ


ダビッド・ベルとは?パルクールの歴史
🌍 跳ぶ者たちのはじまり ──ダビッド・ベルとパルクールの物語 「ここを超える意味って、あると思う?」 そんな問いが空に溶けていく。 誰も通らない道を、誰も登らない壁を、 少年たちは次々に超えていった。 彼らの名前は、 トレーサー 。 そして、そのはじまりにいたのが——ダビッド・ベルという名の、ひとりの青年だった。 「走ることは、ただ前に進むことじゃない──自分を知り、世界を感じることだ。」 若きダビッド・ベルが見つめたのは、まだ誰も知らない“道”のはじまりだった。 🏃♂️ ひとりの少年が、壁の向こうを見た ダビッド・ベル。 1973年、フランス北部・フカンブーで生まれた彼は、幼いころから跳び、登り、走っていた。 父は、軍隊で「物理的能力の極限」を追求した男だった。 ベトナム戦争のジャングルで身につけた「 効率的な動き 」の訓練法——それが、のちにパルクールの礎となる「 méthode naturelle (ナチュラルメソッド)」だ。 ダビッドは父の訓練を受けながら、自分の街を「遊び場」に変えていく。 階段も塀も、支柱もビルの縁も、...


あそびフェス2025―親子で、都市で、遊ぶということ
こんにちは。 秋空の下で開催された「あそびフェス2025」、ことしも無事に終えることができました。 宝山湖OKURAボールパーク には、笑い声と歓声と、少しだけ筋肉痛が残ったかもしれません。 🍁 ことしのフェスは、ちょっと進化しました 10月13日(月・祝)、三豊市とカマタマーレ讃岐の共催イベント「 宝山湖フェスティバル2025 」の一角で開催された「あそびフェス」。 私たち「あそびクリエイト」は、昨年に引き続き、パルクール・スラックライン・ストリートワークアウトの3競技を中心に、“都市型のあそび”を届けました。 ことしのキーワードは「 家族で体験 」。 実際、43家族が参加。 年齢層は3歳から70歳までと幅広く、パパもママもおじいちゃんも、一緒に跳び、一緒に転び、一緒に笑っていました。 家族で楽しむ「あそびフェス2025」。笑顔があふれる芝生のアクティビティフィールド。 🏃♀️ 遊びの中に「挑戦」と「安全」を パルクール では、跳び箱や鉄パイプを使った障害物エリアを設置。 現役のトレーサー(パルクール実践者)による指導もあり、子どもたちは


Ewin用“持ち運び最強ケース”を自作してみた!バッグ圧迫から守る4段防御セット
「なんてこった…..、キーーボードが壊れた。」 不敗神話が崩れたような、衝撃でした(笑) えっ? キーボードって壊れるものなの? 使い始めて1年と数日のある日、突然、iPad用にしていた3つ折りのキーボードが壊れました。数字の1、2、W、Aの4つが認識されないんです。これ、完全にダメなやつ。修理不可です。 調べたら、やはり折りたたみ式はその衝撃の積み重ねなのか、“壊れる”事例も結構多いようで、今更ながらに納得。そりゃ、家に置いたままのPCのキーボードとは違うよね。 というわけで、新しいキーボードを買いました。 折りたたみは懲りたので、そのまま“THEキーボード”です。Ewinの折りたたみじゃない横長ワイヤレスキーボード。「最初からこれにすれば良かった」と思うくらい、タイピングしやすく、iPadとも相性抜群。 ただ――「 ぴったり保護できるケース 」ってあるの? そう。問題は持ち運び。できれば、もう壊したくない! というわけで、理想の保護ケースがなければ作ろう大作戦開始。 突然のお別れ。でも、あなたがいたから次がある——ありがとう、折りたたみキーボ


「ネット詐欺なんて他人事」——そう思っていた私がやられた話
よく聞くけど、完全に他人事だと思っていた「ネット詐欺」 いやぁ、やられました。 でも、勝利しました(ドヤっ)。 話のはじまり:冬に見つけた“あの服” 話は今年の冬にまで遡る。 うちの旦那さんが「某メーカーの冬服を買いたい!」と熱弁していた。...


はじめての補聴器。知られざる実態?
義父が交通事故にあって、補聴器がこわれた ちゃぶ台返し級の衝撃:「4〜5万で買えるでしょ?」 義父の付き添いで、新しい補聴器を買いに行ったんですよ。人生初、補聴器です。 そこで知った、衝撃の「補聴器ワールド」をお伝えします。購入費は、当然!相手の保険屋さんに請求するんですけ...


旧軍施設の黒いモヤと祖母の四十九日――“視える”私の話
“視える”という感覚は止められない? “刀の声が聞こえる”異能探偵の話を書いていて、ふと思ったことがある。 例えば、人間以外の声やこの世のものじゃない声が「聞こえる」という能力は、集中力によってシャットアウトできる...かもしれない。 でも、“視える”は違うんじゃないか?...


狩野探幽《雲龍図》─空に絡まる“祈り”のかたち─墨が描いた龍と風の物語
“絡まり続けた願い”は龍のかたちをして空を駆ける 風に乗り、空に祈りを刻む——龍の姿に、忘れられた願いの記憶が宿る 龍 は、空に棲んでいる。 でも、それは本当は雲かもしれず、ただの風かもしれなかった。 けれど確かに、そこに“力”があった。 絡みついたまま離れない 雲 と龍。 「風が吹いたら、どうなるんだろう」 ——それはただの 風 ではなく、 願いを連れた風。 忘れられた名を囁く風。 龍となって、空を巡る風だった。 そのまま飛んでいく? 悠然と? それとも、 めっちゃすごい速さで? 確かに聞こえた気がした、風の音―― それは、いつか見た 墨の記憶 に似ていた。 それは祈りであり、忘れられた力の名残だったのかもしれない。 妙心寺の天井を見上げたとき、あなたは何を感じるでしょうか? 龍の目が見つめているのは、きっと、あなたの中の“ほどけない風”かもしれません。 ■龍とは、“空に残された願い”かもしれない 天に昇る龍は、しばしば人々の祈りや願いを象徴してきました。 狩野探幽の『雲龍図』に描かれた龍もまた、 誰かの叶わなかった思い、忘れられた神への呼びか


墨から生まれ、夢へと消える龍——二つの雲龍図を読む
龍のまぼろし 空を裂く 波を飲む それでも ただの紙の上の 墨 どこにもいない どこかにいる気がする 墨の粒が集まって 雲になり 雲がほどけて 龍の夢になる 滲む墨が、龍の夢をほんの一瞬だけ見せてくれる それは、墨のような空だった。 そのなかに、にじむように“龍”のかたちが現れる。 でも、見ているそばから輪郭はほどけていく。 「龍ってさ、いたんだと思う?」 —龍の絵を見るたびに、人は“いなかったはずの存在”を思い描く。 巨大な龍が、墨の滲みと余白のあいだから現れ、空を裂くように描かれる。 その姿は、絵でありながら、夢の記憶のように私たちの心に残る。 海北友松『雲龍図』 友松の龍は、輪郭線をほとんど持たず、 滲みと勢い だけで形を立ち上げる。 墨が煙のように走り、その中から龍が生まれては消えていく。 安土桃山時代 の絵師・海北友松(かいほう ゆうしょう)が描いた『雲龍図』は、 墨だけで描かれた水墨画の傑作。 屏風絵としても知られ、荒々しい筆致の中に、龍が空へと昇るさまが描かれています。 この龍は、あたかも雲から生まれたかのように、形を変えながら姿を


異能探偵、出陣中。裏でひとり修正沼にハマってます
今日は、ただの雑談です。 Google検索にもかからなければ、薬膳の知恵もありません(笑) それでも、こうして読んでくださっている方、本当にありがとうございます。 *** 最近、小説を書いています。 ……え?パルクールの話を書いてたよね?っていう、我がブログ通のあなた。...


桃喰う祭20年の歴史 ― 軽トラから始まった、夏の記憶
2025年の桃喰う祭は、6月29日開催! 今年も香川県丸亀市・飯山地区で、桃を食べるためのお祭り「桃喰う祭」が行われます。20年目にして初の6月開催。種飛ばしファンのあなた、お日にちお間違いなく! もう20年かぁ…。と、なにやら感慨深いものがあったので、...


雲龍図をめぐる空書き——空にひそむ物語
そらがき—— 雲に宿る、もうひとつの文字 夢のなかで、ふと空を仰いだ。 淡い雲がゆっくり流れ、その動きが まるで 筆跡 のように見えた。 知らない文字。 読めないのに、どこか懐かしい。 龍 のようにも見えるし、 ずっと昔に忘れられた神さまの名前を だれかが練習するように描いた跡にも見えた。 龍のような雲に、忘れかけた言葉の気配を探す。 天空では、神々が筆を走らせる。 墨 のかわりに光の粒を散らし、 音のかわりに風を揺らしながら。 言葉になる前の、 “なにか” 。 人がまだ名前をつけていない記憶や想いを、 雲の上にそっと描き残したのかもしれない。 わたしはその線を、指でなぞるように 静かに手を伸ばした。 触れたそばから、 雲 は形を失っていく。 けれど不思議と、 胸の奥には消えないものが残った。 ――あの空の筆跡は、 ほんとうは“わたしの中の龍”が 書き続けていたのかもしれない。 誰もが空に龍を見た。 友松の龍も、宗達の龍も、そして探幽が追いかけた龍も、 どこかで “絡まり続けた願い” の影を帯びていた。 私が見上げた空の線も、 その願いのひとつだ


ことばになる前の祈り──イスタクシワトルの洞窟に残る“記憶の場所”
ことばになる前の 祈りがひとつ 闇のなかで ぽつりと光る 開けるための扉じゃない。 閉じるための壁でもない。 これは祈り。 これは記憶。 記憶の扉が残る洞窟の祈りの場所。 *** 廃墟 に立つ、ひとつの石の枠。 門のようでいて、どこにも通じていない。 ただ誰かの「 願い 」だけが、 かたちを残したまま 静かにそこにあった。 「ここには、記憶が封じられている」 見えないはずの“誰かの心”が、 まだそこにとどまっているようだった。 門の向こうには何もなかった。 けれど、風のような気配だけが、 指先にそっと触れた。 *** メキシコ・イスタクシワトルの麓。 その 洞窟の奥 には、 石のレリーフと簡素な祭壇がひっそりと置かれている。 メキシコには“ ふたりの恋人の山 ”がある。 イスタクシワトルとポポカテペトル。 「眠れる女神」と「炎の戦士」。 結ばれなかった悲恋の象徴。 その麓に、古の祈りの場が息づいている。 先住民文化 にとって洞窟は、 地中へと続く闇のなか、 命を育む母なる大地の胎内だった。 土の匂い。 ひんやりとした空気。 静寂に積み重なる、声な


Kindleペーパーバック表紙テンプレートの使い方【完全ガイド】
〜表紙作成に迷わない!テンプレートから作る安心デザイン術〜 はじめに:ペーパーバック出版の第一関門は「表紙」 はじめてkindle出版をしたとき、電子書籍はまぁ大丈夫だったんですけど、ペーパーバックの表紙を作るのが手探り感半端なかったです。 今回は、いつものエッセイとかじゃなく、完全に《じぶんのための覚書》でもあります。 Kindleで紙の書籍(ペーパーバック)を出版しようとすると、最初に悩むのが表紙の作り方。とくにAmazon公式が用意している 表紙テンプレート(Cover Template) は、便利だけど、英語表記で少しわかりにくいのが難点です。 この記事では、テンプレートのダウンロード方法から、PhotoshopやCanvaなどのデザインソフトでの使い方まで、初心者にもわかるように丁寧に解説します。 デザイン作業中♪ Kindle表紙テンプレート、どう使う? ■ステップ1:テンプレートをダウンロードしよう 【入力する項目】 ページ数 :本文のページ数(偶数・最小24ページ〜) 用紙の種類(Interior Type) :白(White)


Soraで動画を作ってみたら、AIが“冒険”を始めた話
✨Sora2への補足 2025年現在、Soraはさらに進化して「Sora2」へと移行しています。 現在のSora2では、より長尺の動画生成や、プロンプトの細かな制御、音声付きの世界構築などが可能になっています。 ただ、この記事で紹介しているのは、 初代Sora(Sora1) で私が初めて体験したときの記録です。 つまり、「Sora2すごい!」の少し前—— “5秒しか生成できない”けど、AIが勝手に大冒険を始めてしまったSoraの原点体験記として、お楽しみください。 Soraで動画を作ってみたら、AIが“冒険”を始めた話 動画と静止画の両方が作れる『Sora』って、知ってますか? 使ったことはある? Chat GPTの有料会員なら、無料で動画が作れるらしいのです。 私はそのことを最近知りました。 でも、ない。 「あれ?うちのSoraはどこよ?」と探してみたら、Chat GPTのWEB版にあるらしい。 そうして、遅ればせながら私もようやくSoraとご対面したわけです。 でもね、まず、画面が英語表記なんです。 事前に知っていても、やっぱり「お、おう!」


Kindle出版後のA+コンテンツ作成手順
■実体験から学ぶ!ASIN設定・画像サイズ・モジュール選び 「え、こんなこともわからなかったの!?私のA+初挑戦記録から KDPで電子書籍とペーパーバックの両方を無事出版したあと、「商品ページをもっと魅力的にできないかな」と思い立って挑戦したのが、 A+コンテンツ でした。 でも、実際やってみると…… • どこから始める? • モジュールって何を選ぶのが正解? • 画像サイズってCanvaでどう作ればいいの? • 電子書籍と紙の本、どちらのASINで登録するの? などなど、「初心者の壁」にぶち当たること多数。この記事では、私の実体験をベースに、疑問と解決方法をすべて詰め込んでお伝えします! Kindle出版の次のステップ、A+コンテンツ ■Step1|A+コンテンツってなに? A+コンテンツとは、Amazon商品ページの「商品紹介」欄の下部に画像や装飾付きのテキストを追加できるマーケティング機能です。主にブランド登録された出品者向けの機能ですが、Kindle出版者も利用可能です。 【メリット】 • 書籍の内容を視覚的に伝えられる • 他の類似商品


おいしいコーヒーが飲みたいから、温度にこだわる
今回は、日々の疑問に答えるシリーズ。 思いもよらず沸騰しすぎたり、煮詰めてしまったら、当たり前だけど美味しくない。 逆に、「沸騰しないように~」と、びびりすぎて温度が低いと、奥行きがないような、薄っぺらい味になる。 うちのサイフォンは、温度計がついてるわけじゃない。...


はじめてのKindle絵本出版記録
〜在庫なし・AI挿絵で挑戦したリアル体験〜 自費出版。学生の頃、一時期ちょっと流行したことがある。周りのおじさん達がこぞって本を出しては、結構な数の在庫を抱えていて「大変そうだなぁ」と思っていた。しかも、印刷には割としっかりお金がかかるらしい。社会人になって、イベントの仕事で物販やフライヤー制作に関わるようになってからは、本当に在庫を抱える恐ろしさが身にしみた。 Kindleなら在庫ゼロ・元手ゼロの出版ができる時代! そこで、Kindle出版の登場!いや、時代は変わったよね。元金なし、在庫なしで出版できる時代の到来!しかも、最近はAIで挿絵も作れる。面白そうだから、機会があれば試してみたいな〜と思っていたら、その機会がついに巡ってきたのでした! お殿さまがはじめて丸亀城にきた時のイメージ 『京極高朗』ー絵本を作ろうと思ったきっかけ それは、京極高朗公の命日での出来事。高朗公の命日には、墓所の隣の幼稚園児達が墓前に手を合わせに来てくれる。その時、讃岐京極会のおじさんたちが、子供たちに「高朗公ってこんな人だったんだよ」と話していて、それを横目で見てい


邪馬台国の危機管理? 前方後円墳が語る“見せる力”の正体
それは“ ただの墓” じゃなかった。 前方後円墳は、古代日本の「 外交戦略 」だったのです。 今までの古代史のイメージが覆った、ある日の考古学の先生との出会いから、にわかに興味を持ってきた古代史。 そもそも、「 権力の誇示 」「 仲間の証 」にしても、あんなに巨大な墳墓が必要だったのか?など、まだまだ古代日本への疑問は尽きない。 ーー三国志で有名な曹操や諸葛孔明たちと実は同時代を生きていた弥生人。 「大陸で領土を広げ続けている曹操が攻めてきたらどうする?」と言う危機感をもとに一致団結したのはいいものの、どう渡り合ったのか? さらに深掘りして、先生に話を聞いてみました。 そこに、巨大な墳墓のなぞも隠されていそうです。 「巨大なお墓は、見せるための外交戦略だった?」 🔶邪馬台国と大和朝廷の謎? 私が子供のころに習った歴史と比べると、現代の研究は大きく進展しています。 でも、邪馬台国、大和朝廷はまだわからないことが多い。 古代の日本人たちは、どれだけリアルに、大陸からの“侵略”を想像していたのだろう?自分たちよりも遥かに高性能な船と武器で攻めてくる?


Tasteia発掘記録 | 豊原国周の浮世絵が語る源平の終焉
——剣より祈りが強くなる夜 この武者絵を知ったのは偶然だった。 この絵の中に、自分の先祖が描かれている….という知り合いがいる。 船の中で戦っている 源氏 側ではなく、 海の中から今にも源氏の武者を引き摺り込もうとして描かれている 怨霊 側。 しかも、豊原国周と「大物浦の怨霊」には、ちゃんと「これは平家の〇〇」という人を書きました、と名前が描いてある。 友人は、 「ほら、この怨霊が御先祖様」 と、絵を指差した。 「子孫としては……ちょっと複雑だわ。先祖が怨霊って、ひどくない?」 そんな話を交わしながら見つめた、あの絵の世界をご紹介します。 夜の荒海を進む小舟に、義経と弁慶のシルエット。海中にはぼんやりと怨霊の影が漂う。 都は遠く 鬼は近く 夜を超えれば 何が待つ 怨霊うごめく荒海に、船は進む 源義経という男は、栄光と裏切りの間を、まるで剣の刃を渡るかのように歩いてきた。 その華麗な戦いぶりは、敵にも味方にも畏怖と称賛を抱かせた。 だがその栄光は、やがて兄・頼朝の疑念を招き、義経は都を追われる身となる。...


クレオパトラは不滅?アイメイクの先駆者?
焦がしたアーモンド 炭素の影 彼女のまなざしは 永遠の魔法 Charred almonds, Shadows of carbon, Her gaze is An eternal enchantment. クレオパトラを題材にした映画、漫画、小説。 時代を遡って、無数にある。...


谷川俊太郎さんと海陽町 ~追悼展示の裏側
海陽町の図書館と文化村では、日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんを偲び、彼と海陽町とのつながりを振り返る追悼コーナーが設けられました。 この企画は、俊太郎さんが亡くなられた後、関係者からの相談を受け、かつて谷川俊太郎さんと深く関わったメンバーが中心となって準備が進められました...


とのさんの足跡を辿る:丸亀に息づく江戸の香り
丸亀では「とのさん」と呼ばれる京極家 香川県丸亀市では、今もなお京極家のお殿様を親しみを込めて「 とのさん 」と呼ぶ。それは、特に6代目藩主・京極高朗(たかあきら)公の影響が大きいのかもしれない。 かつての藩主を今でも「とのさん」と呼び続ける土地はそう多くないが、丸亀の人々にとって京極家は、それほど身近で誇り高い存在なのだろう。 ちなみに、私もご縁があり、現在の京極家御当主に何度かお会いしている。 こっそりと「とのさん」と呼ばせていただいているが、歴史が息づく丸亀の土地柄を考えると、どこかしっくりとくるのだ。 「とのさん」に見守られながら始まる丸亀の物語を象徴しています 京極家とは?—浅井三姉妹とつながる名門 京極家は、かつて大河ドラマにもなった「浅井三姉妹」の次女・初(はつ)が嫁いだ家としても有名だ。 母は織田信長の妹・お市の方、姉は豊臣秀吉の側室・淀殿、妹は徳川秀忠の正室・江。 このように、京極家は戦国時代の大名家とも深い縁がある。 また、京極家の歴史は丸亀藩に留まらず、 丹後国峰山藩、但馬国豊岡藩、讃岐国多度津藩 などにも京極家の系譜が続


古墳の鍵穴に宿る物語:徳島の新発見から見えた弥生と三国志の交差点
いきなりすぎるやろう。 自分でも思った。 初めてお会いする考古学の先生に、 顔を合わせてものの5分で聞いた質問がコレ。 「 古墳って、何が面白いんですか? 」 失礼極まりない質問に怒られるどころか、この後、私と先生は大盛り上がりするのである。...


あそびフェスの舞台裏とパルクールの物語を書いた理由
🏞 あそびフェスという物語 パルクールと出会い、物語を書くようにイベントを作るということ 「パルクールの物語を書こう」と思ったのは、実は、イベントを企画する過程で生まれた衝動でした。 それが、2024年10月に開催した あそびフェス です。 私はアスリートではありません。 パルクールもスラックラインも、ストリートワークアウトも、プレイヤーとして知っているわけではない。 でも、その世界に触れたとき、どうしてもこの面白さや熱量を、もっと多くの人に伝えたいと思ったのです。 でも、どうやって? パンフレット?チラシ?SNS? それもいいけれど、どうせならもっと“ 物語として届ける方法 ”はないだろうか。 なぜパルクールの創始者を物語にしたのか そのとき、たまたま出会ったのが パルクールの創始者 ダビッド・ベル の話でした。 父・レイモンド・ベルの教えと、 戦後フランス の時代背景、自由を求める若者たち。 身体ひとつで街を駆け抜けるあの姿は、スポーツというよりも「 哲学 」でした。 「だったら、偉人伝のように、誰でも読める物語にしてみたらどうか?」...


陸上特殊無線技士の資格はドローンで使える?忘れていた免許と再会した話
空を飛ばすはずが、部屋で墜落中。 結論から言うと、陸上特殊無線技士はドローンで「 使える 」。 ただし、思っているよりずっと 手続きと知識が必要だった。 「アレ⁇ この資格って見覚えがあるんですけど」 と、内心ぷちパニックな私。 それもそう。 22歳くらいの時に、自衛隊の仕事で必要で、必死で取った資格だったのだ。 そのくせ退官した後は全く使い道がなく、そのまま存在を忘れていた。 そんな資格が再び顔を出すきっかけになったのが、 「高知県の柚子畑でドローン撮影」 というプロの現場にお邪魔した時のこと。 ドローンと聞いて思い浮かべるのは「わりと大きいやつ」だったけれど、 現場にいたのは 空を飛ぶペットみたいな小型ドローン 。 手のひらから発進して、帰ってくる姿はかわいらしい。 ドローンは、着々と進化していたのである。 空を飛ばす資格はあるのに、現実はまだ、床の上。 ドローンの種類:100g以上と100g以下 帰宅後、早速ドローンについて調べてみた。 すると、 100g以上と100g以下 で大きく分かれることがわかった。 🐤100g以上のドローン..


暴れるコーヒーサイフォンと暮らす──初期モデルと判明した古道具のメンテナンス記録
コーヒーサイフォンの音が気になる今日この頃です。 これって、普通なんだろうか? うちのコーヒーサイフォンは、「 バチっ 」だとか「 ガボボ 」だとか、音を出す。 いつも「ぽこぽこ」かわいい音だけ出せばいいのに、結構な頻度で派手な音を出す。 そのたびに私は「割れるんじゃないか」と、ヒヤッとする。 というのも、このコーヒーサイフォン、とても古いものなのだ。 なぜうちのサイフォンは「暴れた音」を出すのか? うちのサイフォンが20年間眠っていた理由 そう、もう20年はうちにあると思う。 もとは私の洋菓子の先生の持ち物で、先生が東京に戻る時に譲ってくださった。最初はうちの父が使っていたが、そのうち電気コーヒーメーカーに変わった。便利なものには勝てないらしい。 全く使っていないので、結婚を機に私がもらったのだが、実は私も使ってなかった。 いつでも使えるような場所においていたけど、出番はなし。 アルコール で火を灯してコーヒーを淹れるというのは、なかなか素人には敷居が高い。喫茶店で飲むような、プロの手法なのだ。 「コーヒーを淹れる作法がわからぬ」など、茶道か?


あそびフェスのはじまりvol.3
迎えた当日――広がる挑戦の輪 澄み渡る青空の下、「あそびフェス」の当日を迎えた。楓と翔真は、朝早くから会場入りして準備に追われていた。 「スラックラインのロープは、もう少し広めにスペースを取ろう。あと、パルクールとストリートワークアウトのブースの間も区切りをはっきりさせて……。」 楓はロープやカラーコーンを使いながら、会場全体の安全面を細かく調整していた。 翔真も出演者たちと共にブースの設置を進めていた。 「ストリートワークアウトの鉄棒は、この位置でいいかな? でも、近くに人が集まりすぎないようにした方がいいよね。」 「お客さんが動線で迷わないよう、ブースの案内をもっと目立たせよう!」 スラックラインチームのリーダー真弓は、親子連れが分かりやすいように案内板を追加で設置していた。 午前10時、ついに「あそびフェス」がスタートした。 会場に集まる人々 開始早々、会場は想像以上の賑わいを見せた。 「これ、無料で見られるの?」「めっちゃすごい!」 親子連れや中学生グループ、サッカー大会に参加していた子どもたちが、ブースを次々と訪れていた。...


刀剣エッセイ、1年ぶりに復活|AI挿絵が創作意欲を呼び戻した話
刀剣エッセイを1年ぶりに復活させた理由 随分と前に、 「刀と私」 というテーマで、エッセイを3つほど書いて、 そのまま1年、見事に熟成させていた(笑)。 刀剣の雑誌にまとめて応募したいなぁ、 なんて野望もあったけれど、 向こうは別に、そんな枚数のかさんだ文章なんて、特に求めていない。 10作くらいたまったら、 勝手に送りつけよう!と計画していた。 でも、途中まで書いて1年も経つと 「まぁ、いいか」 となる。 そう、結局のところ放置していたのだ。 そして最近、思い出して改めて読み返してみたところ、 自画自賛で 「これ、なかなか面白く書けてるじゃないか!」 と思ったので、調子にのって挿絵を作ってみた。 挿絵が加われば、完成度がグッと上がる……気がする。 これはもう、 AIで挿絵を作るために、1年以上放置していたような気がしてきた。 刀と文章のあいだに、AIという静かな相棒が加わった。 AIイラストが、絵心ゼロを救った話 最近、自分の中で「AIイラスト」がすごく熱い。 何しろ、私は絵が上手く描けない。 文章はなんとかなっても、絵はまるでダメ。...


あそびフェスのはじまりvol.2
仲間への呼びかけ 「あそびフェスをやろう!」 楓の提案に背中を押された翔真は、地元で活動するアーバンスポーツ仲間に声をかけ始めた。 まず向かったのは、丸月城の裏手にある公園。この場所は、鉄棒が設置されていることから地元のストリートワークアウトチームの練習場として知られている。 「おーい、翔真! 今日は何の用だ?」 筋肉質でがっしりとした体格の男性が鉄棒から降りながら声をかけてきた。彼の名前は藤岡健一。40代の彼は元スタントマンで、地元では少し名の知れた存在だ。普段は若者たちにストリートワークアウトを教え、良き兄貴分として慕われている。 翔真は少し照れながら切り出した。 「実は、『あそびフェス』っていうイベントを企画していて……。健一さん、ストリートワークアウトのパフォーマンス、参加してもらえませんか?」 藤岡は腕を組み、少し考え込むような顔をした。 「イベントか……面白そうだな。でもな、俺たちが人前で演技するなんて初めてだし、正直、何をやればいいのか見当もつかないぞ?」 翔真は真剣な表情で答えた。 「普段の練習の延長でいいんです。技が完璧じゃなく


あそびフェスのはじまりvol.1
丸月城のふもと、 公園での出会い 青空が広がる快晴の日、陽ノ川県を象徴する名所「丸月城」が威風堂々と佇んでいた。 その麓には広々とした公園が広がり、滑り台やブランコで遊ぶ子どもたち、木陰で読書する若者たち、中高年がジョギングする姿がのどかに混じり合う。 地域ブログを運営するフリーライターの楓は、そんな公園をカメラを手に散策していた。 「何か面白い題材がないかな……」 楓はカメラのレンズを覗き込みながらつぶやく。しかし目に入るのは、ほのぼのとした日常の風景ばかりだ。 その時、公園の一角に人だかりができているのに気づいた。 「何だろう?」 興味をそそられた楓が近づいていくと、驚くべき光景が目に飛び込んできた。 パルクールとの出会い そこでは若い男性が、コンクリートの壁を勢いよく駆け上がっていた。地面を蹴って一瞬の滞空時間を作ると、手を壁の上端にかけ、そのまま滑らかに体を引き上げる。頂点で一瞬静止した彼は、軽やかに地面へ飛び降りた。 「すごい……!」 楓は息を飲んだ。男性の動きには計算された正確さと無駄のない美しさが宿っていた。 「やったー!」...


俊太郎さんと、電話の終わり
追悼:谷川俊太郎さんが教えてくれた自由な詩と優しさ 言葉は、 書き終えた瞬間に終わるものではなかった。 詩人・谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。 「自由な詩がいい。年齢も職業も性別も問わない。 全部自由な詩にしよう。」 この言葉そのものが、まるで俊太郎さんの生き方のようです。 今振り返ると、楽しかったことが、次々と思い出されます。 書かれたあとも、言葉は光の中に残る。詩と静けさが交差する、ある午後の机 俊太郎さんと自由な詩 一時期、俊太郎さんと息子の賢作さんにお願いして、 「ことばとあそぶ おととあそぶ」という、詩と音楽の公演をしていました。 その延長で生まれたのが、「谷川俊太郎賞」という企画です。 公募した詩を俊太郎さんご自身が選び、受賞作をコンサートで朗読し、感想を伝える—— 今思えば、ファン垂涎どころではない、贅沢すぎる企画でした。 この企画を思いついたきっかけは、とても単純です。 俊太郎さんに選んでもらえて、 しかも直接、言葉をもらえたら—— その詩を書いた人の人生が、少し変わるかもしれない。 そう思ったのです。 他の方がどうされて


翻訳はアスリートかもしれない
翻訳はアスリートかもしれない。
近松門左衛門を訳しながら考えた、言葉の瞬発力。


詩は誰のもの?谷川俊太郎の言葉と、音楽でよみがえる詩の時間
詩と音楽が出会う瞬間|谷川賢作のコンサート体験 「詩と音楽」のコンサートを企画した時、谷川俊太郎さんがこう言っていた。 自分の頭の中にあるうちは、その詩は自分だけのものだけど、原稿用紙にペンで書いた瞬間から、詩は自分だけのものじゃなくなる ...
研究ログ一覧
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