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薬膳研究室
身体と食と養生の研究室。
中医学と暮らしの知恵から、日々の養生を記録しています。
シリーズ
季節の薬膳
四季の移ろいと体の変化を見つめる薬膳の記録。
中医学の知恵と暮らしの食養生を、やさしく解説します。
物語の薬膳
歴史や物語に登場する食と薬膳をたどるシリーズ。
西太后や古い物語の食文化から、身体を整える知恵を読み解きます。
研究ログ一覧


顔を整えるということ――心と巡りを整える、9つの習慣
中医学では、顔は「内臓と心の状態が映る場所」と考えられてきた。 「顔は、心の履歴書だった。」 前の記事で、そう書いた。 では、その履歴書は、 どうすれば“ 穏やかに更新 ”できるのだろう。 高価な化粧品でも、特別な施術でもない。 顔を整えるとは、つまり 心と、気血の巡りを整えることだ。 以下の9つは、 中医学と顔相学の視点から見ても、 「 顔に出る前に、整えておける 」習慣たち。 派手ではない。 でも、確実に効く。 見えない「気」と「血」の巡りが、今日の表情をつくり、明日の運気を育てていく。 1|眉間の皺を、ほどく 眉間は、考えすぎと緊張の溜まり場。 中医学的には、気が詰まりやすい場所でもある。 前回の記事でも書いたが、 「この人、ヤバそう」と思って 一緒に出かけたくなかった判断基準が、この眉間だった。 いつもは普通なのに、 その日に限って、 なんとなく眉間あたりが緊張しているように見えたのだ。 無意識に寄っているなら、 それは「頑張りすぎ」のサイン。 気づいたら、 深呼吸ひとつ。 おでこを、そっと広げる。 2|生き生きとした目をしているか ――


春の終わりの不調は「熱」と「湿気」|清明から穀雨の薬膳養生
“桜咲く”から、“雨”へ向かう頃。
体も自然界も、同じ。
春の終わりは、
なかなか忙しい。


アトピーはなぜ治りにくいのか|体質から整える薬膳的アプローチ
アトピーは、なかなか治らない。
カサカサか。
ジュクジュクか。
症状は違っても、
その土台は、実は同じかもしれない。
胃腸を整え、
よく眠る。
それだけでも、
体は少しずつ変わっていく。


西太后のカルテに残されたもの──顔という「心の履歴書」
皇帝や皇后の顔は、医者でさえ、自由に見ることを許されなかった。 それでも彼らは、残された「 脈 」だけで、体と心の状態を読み取っていた。 なんか、すごくない? 今回は、そんな古代中国の皇帝や皇后をめぐる、 医療最前線のおはなし。 西太后のカルテと、顔という「心の履歴書」 西太后など、古代中国の皇帝や皇后を、 当時の医者が診察したカルテが残っているそうだ。 もちろん、その医学は、古代中国で二千年以上積み重ねられてきた中医学である。 中医学というと、 手首の脈 を見る、 舌 を見る、といった診断を受けたことがある人や、 中国ドラマでその場面を見たことがある人もいるのではないだろうか。 実は、中医学の診断には4つの方法がある。 中医学の4つの診断法 望診:顔色・舌・体型などを「見て」観察する 聞診:声・呼吸音・話し方などを「聞く」 問診:質問をして、自覚症状などを「問う」 切診:お腹や手首に触れ、筋肉の緊張や脈を「診る」 これらは、膨大なデータと経験によって体系化され、 得られた情報を総合して、薬や治療法を導き出していく。 ところが―― 皇帝のカルテに


啓蟄と春雷|春の不調と整え方
春先、ケンシロウはちょっと痒そうだ。
パパはこむら返り。
ママは花粉症。
症状は違うけれど、
どれも“春のサイン”。
季節は、静かに体を動かしている。
薬膳の視点から、春の整え方をまとめました。


ヨモギを、見くびっていた ―― 子宮を温める草のちから
ヨモギ。 春になると、よく探すと見つかる “草” だと思っていた。 ヨモギには西洋ヨモギと日本ヨモギがあって、 うちの近所でよく見かけるのは西洋ヨモギ。 あとは、草餅、よもぎ蒸し、ヨモギパッド。 ヨモギって、昔からいろいろ使われているよね。 それくらいの感覚だった。 女性に冷えは厳禁 言わずと知れた、 「女性に冷えは厳禁」 という常識。 そして、子宮から温める 「ヨモギ蒸し」 。 存在は知っている。 でも、専門店や専門器具も必要で、 体に良さそうだけど、なかなか体験できない。 手に入りやすく、手軽なのは「ヨモギパッド」。 うちにもありますよ? みんな、一度は買ったことがあるのではないだろうか。 でも、続いていますか? ヨモギパッドへの疑い 私は、初めて商品を開封したとき、 「カイロで温めるのかぁ」と、どこかチープな気がした。 確かに、場所が場所だけに、 カイロ以外に温める手段は思いつかない。 でも、その薬効は、本当に子宮に届くのか。 正直、疑っていた。 しかも、1枚200円くらいする。 結局、継続には至らず、 そのあとは買わずじまいだった。 でも


春の体の大掃除|中医学で考える「肝」と山菜の養生
春は体を整え直す季節。
こごみ、タラの芽、うど、菜の花、ふきなどの山菜は、中医学では「肝」の巡りを助ける食材とされています。
春の陽気に合わせて体を軽く整える、やさしい薬膳の考え方を紹介しています。


冬に太る・老ける本当の理由――寒邪から身を守り、腎精を減らさないための冬の養生
冬一番の寒さがやってきた。 まさに、冬将軍到来。 永遠の問題がある。 油断すると、冬って……太りませんか? いわゆる「お正月太り」。 食べすぎたから。 寒くて消費カロリーが下がるから。 理由はいろいろあるけれど、 実は「寒さ」そのものが原因かもしれない。 寒さの底で、春のための力を、そっと蓄える。冬の養生は、未来への仕込み。 1|冷えると、太る。冷えると、老ける。 中医学では、 冬は一年でもっとも強い寒邪が入り込む季節。 とくに 小寒から大寒にかけては、 寒さのピークがやってくる。 この時期にいちばん守らなければならないのが、 生命エネルギーの源である 「腎精」。 寒さは、 この腎をまっすぐに弱らせる。 夕方になると足がむくむ 朝、顔がパンパンになる 体が重い 疲れが抜けない これらはすべて、 腎が冷えているサインだ。 冷えると、 水が溜まり、 巡りが滞り、 脂肪も溜まりやすくなる。 つまり―― 冷える女は、太るし、疲れる。 2|寒さの正体は「外」だけじゃない 冷える女が太る理由の“寒さ”。 原因は、外気だけではない。 自分自身の 「陽虚(ようき


中華ドラマでよく見る“あの赤い実”の正体|糖葫芦と山楂子の話
中国の時代劇に、赤い実が光るとき 中国の時代劇を観ていると、 ときどき、 真っ赤に光る串菓子 が、画面のなかにさりげなく登場する。 キラキラと飴をまとった赤い実。 どう見ても、フルーツ飴だ。 「赤い実……何だろう?」 ずっと気になっていた。 でも、それはただの背景だった。 名前のない、 冬の風景 のひとつ。 「質の良いサンザ飴を取り寄せたよ」 ところが、また別のドラマで、 つわりで苦しむ奥さんへ、旦那さんが赤くキラッと光る実を取り寄せるシーンがあり、 そこで初めて名前を知ったのだ。 この赤い実。 きっと、同じものだ。 その瞬間、記憶の中の赤がつながった。 それが、 サンザシ飴 。 糖葫芦(タンフールー)は、中国の冬の定番おやつ。 山楂子(さんざし)という生薬の果実を飴で包んだものです。 その中国語名が、 糖葫芦(タンフールー) だった。 よく見かけるのは、ドラマの中で、 真っ赤な実が三つ、四つ、串に刺さり、 藁の束にずらりと並んだ露店に立てられている風景。 冬の風景。 雪が舞っていたり、 ピーンと凍るような空気に埋没しない、派手な赤い集団。 そう


髪をとかすだけで眠りが変わる|古代中国の秘術「梳髪(そはつ)」という養生
🪮 古代中国の秘術「梳髪(そはつ)」 ――髪をとかすだけで、気血が整う理由 今日も、私はうちの犬のブラッシングを欠かさない。 それは、抜けかけた“冬毛を漉く”という必要に迫られているだけでなく、 もっと奥深い意味もある。 犬のヘッドスパとして、体調を整えているのだ。 犬は言葉で不調を言えないから、こういう小さなケアが、案外すべてだったりする。 「髪をとかすだけで体が変わる」 こう書くと、だいたい胡散臭い。 私もそう思う。むしろ、思いたい。 でも困ったことに、梳髪(そはつ)はちゃんと理屈がある。 冬のように、冷えと乾燥で「巡り」が鈍る季節。 あるいは、スマホと考えごとで頭がパンパンになる日。 そんなときに“梳髪”は、拍子抜けするくらいシンプルに効く。 やることは一つ。 髪を、とかす。 それだけ。 春の自分へ、そっとエネルギーを貯める冬 髪は、体の「通信ケーブル」 中医学を少しでもかじったことのある人なら、 「髪は血の余り」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。 中医学では「髪は、血の余り」と言われています。体内の血が十分に満ちて、はじめて頭髪


大雪・冬至の養生|腎を養い、春の自分を仕込む冬の過ごし方
――腎を養い、春の自分を仕込む季節 日々、犬の老化が気になります。 黒かった毛色は白くなり、顔は少しシワっぽくなり、目も弱くなる。 そのうち、腰が曲がり、耳も遠くなる……。 そう、犬も人も、老いのかたちはほとんど変わらない。 この「老化」という現象は、 中医学では五臓のひとつ――「腎」と深く関係しています。 腎をチャージし続けることは、 言い換えれば、アンチエイジングを続けているのと同じこと。 そんな腎ともっとも縁の深い季節が、冬です。 もっとも闇が深い夜に、いちばん小さな光が生まれる。それが「一陽来福」。 ❄️ 冬は「腎」の季節 中医学では、冬は「腎」の季節とされます。 自然界がいちばん静かになる時期。 木々は葉を落とし、 動物たちは巣にこもり、 大地そのものが「次の春のための充電モード」に入ります。 私たちの体も、まったく同じ。 腎とは、単なる腎臓ではなく、 生命のエネルギー(腎精)を貯める“貯金箱”のような存在。 ここをしっかり満たしておくと、 春に疲れにくい 気力が続く 髪・骨・耳・記憶が衰えにくい という“長期ボーナス”がついてきます。


中国2000年に学ぶ、疲れない人と早く老ける人の分かれ道
――黄帝内経が教える、養生という生き方 「NHKが自分に追いついてきたことを感じるこの頃です」 今年定年をした知人と、LINEでこんなやりとりをしていた。 新年を迎えて、またひとつ年をとったのだが、 100歳を超えても元気な人、50歳くらいで衰えを感じ始める人がいる。 2000年前の中国の古典『黄帝内経』の上古天神論には、 「人間はこの二種類に分けられる」と書かれてある。 「元気で長生きする人とは?」 という人類の普遍的な課題を、 “まことの生活態度”と“放蕩な生活態度”を対比させながら、 正しい養生のあり方として語り継いできた。 2000年前の人が“放蕩”と呼ばれたなら、 現代人はそれを通り越して、なんと表現すればいいのだろう。 決して色褪せない、古くて新しい知恵。 それは、人間の根本は今も昔も変わらないからなのかもしれない。 星が瞬くあいだに、命は静かに蓄えられる。 100歳を超えても元気な人の共通点 陰陽の法則に従って暮らしている 節度ある食事をしている 規則正しい生活をしている 無理をしない 早く衰えてしまう人の傾向 お酒を水のように飲む


冬の養生は“閉じる”が鍵——腎を守り、春に備える中医学の知恵
🍂 冬は“閉じる季節” —— からだが静かに深呼吸するための、薬膳の知恵 木々が葉を手放し、動物たちがそっと土の奥へ帰っていく頃。 自然界は、一斉に “外から内へ” と向きを変えていきます。 その静けさに耳を澄ませていると—— スーパーの食材でさえ、まるで季節のメッセンジャーのように見えてくるのです。 「このカボチャ、脾胃をほぐしてくれるな」 「黒ごま、今日も腎を支えてくれる気満々じゃない?」 棚に並んだ食材たちが、まるでカードに言葉を添えるように “あなたのからだが求めているもの ”を教えてくれる。 薬膳の目で冬を見ると、世界は思った以上にやさしいのです。 冬の身体を守る“潤いと温め”の食材たち ■ 冬は「閉蔵」——陽気をしまい、静けさを養う季節 『黄帝内経』 にはこんな一節があります。 「冬三月、此謂閉蔵。」 ——冬の三か月は “閉じて蔵す”季節 である。 自然界は、陽気を守るために活動を休め、 エネルギーをこぼさぬように大切にしまい込む。 私たち人間も同じで、 あれこれ動き回るよりも、 “今あるものを守る”方向 に力を注がないといけません


松の実のちから——冬のからだを満たす、小さな粒の物語
冬、空気の温度がひとつ落ちるたび、 肌も呼吸も、こころも静かに内側へと沈んでいく。 そんな季節にそっと手渡される小さな宝物—— それが 松の実 です。 ナッツの顔をしているのに、どこか “薬”の気配 をまとっている。 それもそのはずで、松の実は中医学では 「食材と生薬のあいだ」 にいる特別な存在。 気を補い、肺と腎を潤し、からだの奥に火を灯す。 まさに 冬を支える“見えない杖” のような食材です。 でも正直なところ、ちょっと使いにくい。 香りは強く、油分も多く、そのままだと主張が激しい。 私も袋を開けては閉じ、使いこなすまでずいぶん悩んだひとりです。 今日はそんな松の実を 「どうすれば美味しく、無理なく、毎日食べられる?」 という視点で深掘りします。 体を潤し、命の底(腎)を支えてくれる、冬の相棒。 少量で驚くほど働いてくれるその魅力を、存分に。 冬のからだを満たす“小さな粒”、松の実 🌲 松の実はなぜ“冬の養生”に効くのか 松の実は、薬膳の世界では 肺・腎を同時に潤す 数少ない食材。 肺を潤す → 冬の乾燥咳に強い 腸を潤す → 冬の


体が弱ったとき、何を食べる?——産後・病後・高齢期のやさしい回復食
——弱った胃腸に、朝の一杯の“祈り”を。 体が元気な時、人はあまり食べもののことを深く考えない。 お腹が空けば好きなものを食べ、朝食の時間がずれても気にしない。 けれど—— 産後、病後、食欲が落ちた高齢者の介護。 「何を食べればいいのか」 が突然、切実な問いになる。 中医学では、 朝7〜9時 は「胃」の時間。 この時間に口にするものは、その日の体調を左右するほど大切とされる。 そこで選ばれるのが、 最もやさしく、最も奥深い料理—— “粥” 。 お粥の表面に浮かぶ薄い金色の層は「米油(べいゆ)」と呼ばれ、 古くは “飲む点滴” とも言われてきた。 米がゆっくり煮崩れ、甘みと栄養が滲み出した証。 中国では、米に雑穀・豆・野菜・果物・ナッツ。 時には黒砂糖やはちみつを加え、 その家の身体と暮らしに合わせた「粥」を仕立ててきた。 ここでは、体の回復段階に合わせた 3つのステップ粥を紹介する。 やさしい朝の回復食——からだをいたわるおかゆの時間 ステップ1|体が弱り切っている時の“長芋粥” ◎対象:産後・病後・寝たきり・胃腸虚弱 最初に必要なのは、 「


皇帝・溥儀と「陽委」── 中医学が見つめる“男性の悩み”の話
EDは「年齢のせい」だけではありません。中医学では、腎虚・肝気鬱結・血瘀など、体質ごとに原因が異なると考えます。本記事では、溥儀の陽委の逸話を手がかりに、体質別の原因と改善法をわかりやすく解説します。 ラストエンペラーで知られる清朝最後の 皇帝・溥儀 。 彼が性生活の問題を抱えていたことは、本人の回想録や研究でもたびたび触れられている。 「陽委(ようい)」── 現代で言うところのEDに近い症状を抱えていた、という説もある。 もちろん当時の医学記録は限られているが、30年、治療を受けていたという話も伝わっている。 EDと聞くと “精力剤を飲む” そんなイメージが浮かぶかもしれない。 けれど、そこは “不老不死” を追い求めた中国の皇帝。 溥儀が安易な強壮剤に頼ったはずがない。 当時の皇帝たちが用いていた強壮薬── 鹿茸 (ろくじょう/鹿の角)、 海馬 (タツノオトシゴ)、 紫河車 (人の胎盤)などの動物性生薬。 そのような薬膳・漢方療法を、溥儀も試していた可能性が高い。 おそらく彼には 「腎の生命エネルギーの不足(腎虚)」 そして ストレスによる“


乾燥と冷えが始まる季節に——肺を守る養生と、秋冬の潤いごはん
🍂乾燥と冷えが重なる季節にやってくる不調 なぜ寒くなると、風邪やインフルエンザが流行するのか? 理由のひとつに、やはり「乾燥」がある。 肺 は乾燥に弱い臓器。 乾燥でダメージを受けると、免疫力はすぐに落ちてしまう。 秋から始まった「燥邪」、冬に強まる「寒邪」。 この二つが合わさると、体はあっという間に守りを失う。 加湿器だけでは追いつかない季節。 そろそろ “体の内側から” 潤いを補うタイミングです。 からだを潤す“白”と、胃腸を養う“黄” 🤧乾燥が本気を出すと、体はこう叫ぶ 止まらない咳。 喉のイガイガ。 朝起きた瞬間の鼻の乾燥。 これはすべて「肺の乾き」のサイン。 ただし、咳にもタイプがある。 🤧あなたの咳はどっち? ①空咳タイプ(乾燥・熱) 喉がカラカラ 乾いた咳 痰なし → 潤すケア 梨 はちみつ 柿 れんこん 白きくらげ 杏仁(あんにん) 簡単レシピ:梨とはちみつの潤いシロップ 梨を薄切りにして小鍋へ。 はちみつ大さじ1、少量の水を入れて5分弱火で煮るだけ。 喉がスッとする「潤いの補給水」。 ②痰ありタイプ(冷え・湿) 体が重い


西太后の美容法──帝国レベルの“若返り”プロジェクト
「皇后の贅沢」なんて言葉では足りない。 西太后の美容法は、 “ 帝国の威信を背負った美の大プロジェクト ” だった。 70歳を過ぎても白く透き通る肌、張りのある顔、ふっくらとした頬。 その若さと美しさは伝説となり、「50代で15歳に見えた」とさえ囁かれた。 それは決して偶然ではなく、内側と外側、どちらも徹底的に磨き抜いた 中医美容の到達点 だったのです。 漢方風呂で、2000年先をゆく美しさ。 🛁 美容風呂:12種の生薬で仕立てる“皇后の湯” 西太后の美容法の代名詞が、毎日の薬草風呂(薬湯)。 🌿 使用されたとされる生薬: 白芷(びゃくし)、当帰、艾葉(よもぎ)、茯苓、桂皮、玫瑰花(バラ)、陳皮、薄荷、茉莉花(ジャスミン)など。 🛀 効果: 肌の保湿、美白、血行促進 香りによる“気”の巡り改善(行気) 自律神経の調整とリラックス 「香る肌」を目指す体臭ケア 📜 美容ルーティン: 入浴後は薬膳スープと** 養顔茶 (美容茶)**を摂取 残り湯で顔と手足をマッサージ 🍵「食べて美しく」——漢方粥と養顔スープの習慣 西太后の美しさを支えていた


【内臓から始まる美】美容内治十法と“体質別・美女の悩み”図鑑
【内臓から始まる美】 美容内治十法と“体質別・美女の悩み”図鑑 「美は一日にして成らず」 ──とは言うけれど、 それは“スキンケア”の話ではありません。 美の根っこは、“内臓”にある。 漢方や薬膳の世界では、 「肌は、五臓六腑の代弁者」と言われています。 つまり、美肌も、透明感も、引き締まった輪郭も、 ぜんぶ「内側の調子」しだい。 これを見事に言語化したのが、中医美容の金字塔── 『美容内治十法(びようないじじっぽう)』。 ざっくり言えば、 “体質ごとに、美容の悩みに内側からアプローチする10通りの漢方メソッド” です。 が、ちょっとだけ難しそう……? ということで今回は、中国史のスーパースター美女たちと一緒に、 美容内治十法を、楽しく深ぼってみたいと思います。 (※一部、想像も含まれています) 2000年の美容法「内治十法」に今こそ学ぶ、不老と若返りのレシピ。 ✨ 美女は、悩んでいる。 まずお伝えしたいのはこれ。 歴史に名を残す美女たちも、 実はみんな「体質」に悩みがあったのです。 🍑 楊貴妃──ぽっちゃり系・湿気美女の代表格 唐の絶世美女・


【鏡と内臓】——不老と美を求めた、皇帝たちのアンチエイジング術
〜『黄帝内経』が教える「美しさは内臓から」〜 「鏡よ、鏡。鏡さん。 この世で いちばん美しいのは誰?」 そう問いかけたのは、白雪姫の継母。 一方、中国の皇帝たちは、こう問いかけた。 「どうすれば、 永遠に 美しく、若くいられるのか?」 彼らは鏡を見る前に、内臓の声を聞こうとした。 ——2000年前に書かれた 中国最古の医学書 『黄帝内経(こうていだいけい)』をはじめとする医学書の数々。 これらは、ただの医学の本じゃない。 美しさと不老をめぐる、“ 身体との対話の書 ”なのです。 👑 美のゴールは「顔」じゃない。皇帝たちの美学とは? この書が生まれた目的は、病気を治すことだけではない。 皇帝たちが求めたのは―― 不老不死 。 人はなぜ老いるのか? どうすれば衰えを止め、美しくあり続けられるのか? そんな問いに向き合った中で生まれたのが、 「 美容内治 (びようないじ)」という考え方です。 ✨中医美容の哲学① 「最強のビジュアルは、内臓が作る」 『黄帝内経』には、こう書かれている。 「内に形あれば、必ず外に現る。」 つまり、身体の内側にあるものは、


白キクラゲが美味しくならない問題(笑)
〜梨と煮ても感動できなかったあなたへ〜 🍐【はじめに】 白キクラゲって、身体にいいのはわかるけど… 正直、美味しいって思ったこと、ありますか? ——わたしは、ない。 梨と煮ても、氷砂糖を入れても、ぷるぷるにならず。 味も香りも微妙、テンションが上がらない。 でも、薬膳では「 潤肺・美肌・乾燥ケアの女王 」みたいに言われる存在なわけです。特に、『秋のおすすめ薬膳デザート』として紹介されているのを見ると、その“美肌”というキーワードにちょっと惹かれる。 少しばかりお値段が高い気もするけど、我が家でもちゃんと買っています。 ……問題はここから。 白キクラゲが美味しくならない悩みを解決 😕「効能はあるのに、美味しくない」という問題 この思ったより作る時間がかかるくせに、美味しくない白キクラゲをどうする?在庫として放置?!それとも、「まぁ身体にはいいし⋯」と無理して食べる?! いやいや、どうせ食べるなら、美味しく食べたい。 そこで今回は、敗北を重ねた私だからこそ伝えたい、“ リアルな白キクラゲ改善案 ”をまとめました🍐 🍳【基本ベース】 白キクラゲ


秋の乾燥対策は「潤い鍋」で―肺をいたわる秋の薬膳習慣
■秋の乾燥がはじまるとき、まず「肺」に注目 トンボが飛び始めると、「秋だなぁ」よりも先に、「乾燥がやってくるなぁ」と、頭の中で注意警報が鳴っているような気がする。 ようやく朝晩は涼しくなったけれど、ここからは忍び寄る“乾燥”との戦い。...


黒い食べもの、白い息 — 食と眠りがつむぐ更年期の物語
「あぁ、アレ、アレ。ほら、アレ。」 “アレアレ詐欺”じゃないんだから…と言いたくなるくらい、単語が出てこない。 ふと気がつけば、寝汗とか、ホットフラッシュ。 おまけに、何でもない時に自分だけ滝のように汗をかくのも、恥ずかしい事この上ない。 これ、 更年期 ですよね? えぇ、認めたくないけれど、女性の生理的な老化である“更年期”です。 黒豆や山芋など腎を補う食材を取り入れ、睡眠や生活習慣を整えることが大切 ■更年期とは?期間と症状の多様 最近は、男性でも更年期を経験する人が増えているらしいけれど、やはり「更年期=女性」のイメージが強い。男性の場合は期間は曖昧だけど、女性の更年期は閉経の5年前から5年後までの 約10年 も続く。10年間、長いですよね。 どうすれば少しでも楽に過ごせるのか、これは重要な課題です。 「更年期って、あなたはどう?」と、 気のおけない相手にはこっそり聞いてみたくなりませんか? すると、「有名なサプリを飲んでいる」「汗対策にこんな工夫をしている」「病院に通ってホルモン剤を処方してもらった」など、三者三様、実にさまざまな体験談が


「 秋虎」に負けない!夏の疲れと残暑を整える中医学的セルフケア
🐯秋虎(しゅうこ)って何?季節の変わり目に“虎”が暴れる 残暑・乾燥・寒暖差――夏の疲れに追い打ちをかける 残暑がきびしいですね。 この残暑、中医学では「秋虎」と表現します。 夏の疲れが抜けきらない体を、“猛暑の虎”が見逃さずに襲ってくる。まさに秋の不意打ち、体調へのカウ...


中医学で“夏のこむら返り”を改善できる?
夜、ふと寝返りを打った瞬間
足のふくらはぎが突然、ギューーーーーンとつって、「いってぇぇぇぇ!!」と悶絶夏に増える「こむら返り」は、単なるミネラル不足ではなく“血と潤い”の不足かも?中医学の視点から足のつりの原因を解説し、薬膳レシピや養生法、おすすめ食材を紹介します。


月経痛と子宮筋腫:痛みのサインに耳をすませて
漢方薬局へ行くと、女性は必ず月経のことを聞かれる。──それは、冷やかしでも興味本位でもない。月経の状態は、女性の体質を知るための大きなヒントなのだ。


うちの梅仕事“青梅シロップ”レシピ
この夏、自家製の青梅サイダーを楽しみたいっ ——そんなあなたに向けて、我が家の梅仕事をご紹介します。 今年も梅が出回りはじめた。 「梅仕事」―― なんて魅力的な、この言葉。 その誘惑には勝てず、梅干しも作ったし、甘露煮も作った。...


前立腺トラブルを防ぐ薬膳・中医学の知恵
前立腺癌は誰にでも起こりうる? 前立腺がんは、60歳以上の男性の約半分が『潜在的に持っている』そうです。 そうだよなぁ、と思います。 周りのおじさん達を見ると、「前立腺肥大」「前立腺の数値が高い」「前立腺癌の手術をした」など、話をしているのを良く耳にします。 実際、うちの父も病院で「前立腺の数値が基準値より高い」と言われました。 でも、先生は「みんな、そんなもんですよ〜」と、あまり気にしていない様子。 こちらとしては「数値が高い=前立腺がん予備軍では?!」と、戦々恐々しているのにも関わらず、薬も処方されない。 知り合いの「前立腺がん云々」の話が頭をよぎり、内心焦る我が家族(たぶん父本人もかなり焦っていたはず) 「こっちは数値が高いんだよ!そのままほっといて、がんになってからだと遅い!」 ちょっぴり怒った私は、まず「数値を基準値内に戻すこと」を目標にしました。 すると、3ヶ月たった頃から、父の数値は下がり始め、半年後には正常値に。 今も正常値以下をキープしています。とりあえず、ひと安心。 西洋医学と中医学のアプローチの違い でも、「60歳以上の男性


【立夏】ジャッキーに憧れて、馬歩する話
ー立夏・小満の季節にぴったりの薬膳習慣と、ジャッキーチェン式のエクササイズに挑戦する話ー 「なんか、蒸し暑いなぁ」と思っていたら、季節はいつの間にか“初夏”に入っていた。 そのうち、湿気が空気を重たくして、夏の気配がもうもうと立ち上がってくるだろう。 木々や草花は生い茂る。 照りつける太陽が、乾きを誘う。 そんな夏の始まり、“立夏”。 ジャッキー式の基礎鍛錬「馬歩」に挑戦 「ジャッキーの映画。昔、よく見てたなぁ」 そんな、ノスタルジーに浸っているわけじゃない。 私はジャッキーチェンの酔拳に挑戦することになった。 どうやら、脾(胃腸)と腎を鍛えるのに良いらしい。 しかも、脾腎をはじめとする主要な経絡6本を刺激して、気血の流れをスムーズにしてくれるらしい。 さっきから、「・・・らしい」と言っているのは、先日の授業で薬膳の先生がそう言っていたから。 内心、脾腎を鍛えるのはどうでも良い。でも、この“老化防止に最適な夏の運動”、面白そうなのでとてもやる気になった。 先生から「コレコレ」と動画を見せてもらった瞬間、“昔とった杵柄”というか、すぐにピンと来た。


“うずら卵”最強伝説ー卵切り鋏が変えた生活
我が家の“うずらの卵”生活は、“うずらの卵切り鋏”を買ってから劇的に変化した。 まず、どことなく、このハサミを使うのは楽しい。 うずらの卵専用カッターで、“つるん”と快感! ■“切るのが楽しい!”うずら卵専用ハサミ実録 手元に、うずらの卵切り鋏とうずらの卵を用意しよう。 はじめに、卵の上部(頭側)を ハサミの円の中にセット する。 そして、「 えいっ! 」と思いきって切れば、ぱかっと中身が見える。小さくて濃い黄色が『こんにちは』と、顔を出すのだ。最初の頃は「下部まで割れるんじゃないか」と心配したが、まるで蓋がとれるみたいに、綺麗に上4分の1くらいがカットできるのである。 そうすれば、最終段階。 卵を逆さにして落とすのだが、コレがまた、すぐには落ちてこない。それでも落ちてこない場合は、お尻側も切ってしまえばいい。大抵の場合は、2〜3秒のタイムラグがあって、ゆっくり『 ぽてっ 』と落ちてくる。 おいしくなさそうな例えだけど、アニメでよく見るスライムをイメージしてほしい。 ■犬も人も大好き!わが家のうずら卵レシピ そんなうずらの卵。 とにかく、濃厚で美


雑穀米バンザイ!粟への偏愛、稗の逆襲
——うっかりミスから学ぶ、雑穀の選び方と「粟ごはん」レシピ 雑穀は体にいいのです。 独特な匂いが苦手らしく、うちの旦那さんは好きではないらしい。 でも、やっぱり気になる雑穀ごはん。 そのなかでも、わたしの大注目は粟(あわ)! スーパーフード粟! 薬膳の授業でいつも出てくる粟! 【粟の薬膳的パワー】 胃腸を強くする、胃熱をとる、消化不良・逆流性食道炎・糖尿病に効く、腎を強くするのでアンチエイジングにもいい。抗コレステロール、血中脂質の低下、抗循環器疾患、必須アミノ酸スコア100・・・etc とにかく、小さいけど、すごいヤツ。これは買うしかない! たまたまお店で見つけて、 「粟ゲットだぜ!」 と浮かれていたら、買ったのは 「稗(ひえ)」 だった…。 後日、今度こそ粟を購入し、それからずっと「粟入りご飯=我が家のご飯」として毎日食べているのです。 ドヤ顔の粟 vs. しょんぼり稗――雑穀界のライバル対決!どっちが主役? 「稗」のその後とは? ここまではいい。 ここからが本題です。 毎日「粟」食べてるよ。 じゃぁ、 間違って購入した「稗」は、今どうなって


【春の土用・梅雨】湿気に負けない体をつくる薬膳ケア
ー春から初夏へー空気と体が変わるとき 最近、なんとなく体がだるい、胃が重い・・・。そんな風に感じたことはありませんか? 桜が終わった頃から、だんだん空気がしっとりと湿り気を帯びてきました。 この湿気こそが、私たちの体調にじわじわと影響を及ぼす原因。 「脾(胃腸)」がダメージを受けている証拠なんです。 【まだ間に合う!】春の終わり、肝臓のケアも忘れずに! 春は「陽気」が急に上昇し、寒暖差も合わさって、肝(かん)のエネルギーが不安定になりやすい時期。 こんな症状が出ているなら、すぐケアをしましょう。 【肝の不調サイン】 ・頭痛、めまい、耳鳴り ・目の充血、疲れ目 ・のぼせる、イライラ、不眠 ・高血圧、怒りっぽさ 【肝を整えるポイント】 → 「酸っぱいもの」➕「熱を冷ます食材」 でバランス調整! 【オススメ食材】 酸味:いちご、梅、りんご、柑橘系、ヨーグルトなど 冷ます力を持つ:アサリ、トマト、セロリ、柿、干し柿、柿の葉茶など トマトは朝に食べるのがおススメ。 ちなみに、 肝の熱を冷ます=冷たいものを食べる、ということではありません。...


子宮をいたわる毎日ごはんー冷え・巡り・よもぎの知恵
~冷え・気血・むくみを整える、台所からの提案~ よもぎの使い方・注意点も中医学的にやさしく解説 子宮の健康を守るために、一番大切なのは「日々のケア」。 薬膳の知恵では、「 気血を巡らせる 」「 胃腸を整える 」ことが、子宮を支える基本とされています。 疲れやすい・冷える・生理が重い・むくみやすい—— そんな不調は、子宮からのサインかもしれません。 このページでは、毎日食べられる“やさしい薬膳ごはん”を紹介します。 「気血の巡り」や「冷え」の改善は、子宮環境を整える第一歩。 【簡単薬膳レシピ】子宮のための毎日ごはん 1. 大根とにらの温活スープ 👉おすすめタイプ:気滞・血瘀タイプ(ストレス、冷え、巡りが悪い人に) 材料(2人分) 大根 5cm分(細切り) にら 1/2束(ざく切り) しょうが 1かけ(千切り) 鶏ガラスープの素 小さじ1 水 400ml 塩・胡椒 少々 作り方 鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて火にかける。 沸騰したら、大根としょうがを入れて5分煮る。 にらを加えてさっと火を通し、塩・胡椒で味を整える。 ポイント 大根→滞った気を下


子宮がんと中医学|任脈・衝脈を整えて女性の体を守る方法
子宮がんってどんな病気? 子宮がんには2種類あります。 子宮頸がん:20〜30代で急増。ウイルス感染(HPV)が主な原因。 子宮体がん:閉経後〜更年期以降に多い。女性ホルモン(エストロゲン)過剰が原因。 特に子宮頸がんは、 初期症状がないため検診 がとても大切。 子宮体がんは 不正出血がサイン になります。 中医学でみる子宮がんの正体:「癥瘕(ちょうか)」とは? 中国最古の医学書『黄帝内経』では、子宮に関する病を「癥瘕(ちょうか)」と呼びます。 癥瘕とは… お腹の張り、しこり、腫瘤 気血の流れが滞ってできるもの つまり、中医学的には 悪性の癥瘕 → 子宮がん 良性の癥瘕 → 子宮筋腫 と考えられています。 ここで私が感じたこと 例えば、中医学的には、原因となる根っこが同じなので、 たまたま免疫力があって良性の筋腫になっただけで、紙一重の差で子宮がんになる可能性もあるわけです。 私はこれまで、 「癌は癌、筋腫は筋腫」と完全に別物だと思っていました。 でも、根本原因が同じと知ったとき、 正直、とても怖くなりました。 だからこそ、これからお話しする「


乳がん予防に大切なこと——気血の巡りと胃腸のケアがカギ!
はじめに:乳癌ってどんな病気? 女性が最もかかりやすい癌。 でも、死亡率が低くて、早期に発見できれば9割の確率で治せるのが乳がん。 場所が胸だから、影響が深い臓器は「肺」とかかな〜、と思いがちだけど、実は「肝」「脾胃(胃腸)」と深い関わりがある。...


春の不調は“肝”からくる?中医学に学ぶ春の養生法
春の不調は“肝”のサインかも?こんな症状ありませんか? 春は立春から始まり、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨と続き、ゴールデンウィーク頃までの3ヶ月。 この時期は、五臓でいうと「肝臓」が活発に働くとされ、心身に大きな影響を与えます。 特徴として、春先に感じるイライラやまぶたのピクピク、花粉症、のぼせなどの症状の多くは、上半身のトラブルです。それは肝の働きが影響している。 春は「肝」が活発になる季節?中医学の考え方 春は桜をはじめ、たくさんの植物が芽吹く季節。 冬の間に蓄えたエネルギーを使って、新しい命が芽生えるこの時期、このエネルギー循環がうまくいかないと、なにかしらの春のトラブルにみまわれます。 冬の間にエネルギーが蓄え切れなかった場合も同様。 ちなみに、季節関係なく、こむら返りやまぶたがぴくぴくが起こりやすい人は、春の季節の養生を心がけた方がいいです。 私が実践している春の養生法 (うずらの卵&朝ブラッシング) 私がこの春に取り入れた、春の養生法2つを紹介! 1、うずらの卵を生で食べること。 うずらの卵は、小さい癖に、鶏卵よりもパワフル。...


春は肝臓が疲れやすい?ストレスと肝の関係
肝臓は、体の中で一番無口な働き者。
多少の無理をしても文句を言わず、
ただ黙って働き続けています。
だからこそ、気づいたときには
すでに疲れていることも。
春はストレスの影響を受けやすく、
肝が乱れやすい季節。
中医学の視点から、
春の肝臓ケアと養生について考えてみます。


腎を強化する最強の薬膳!粟の効果と稗との違い
ひえ(稗)、あわ(粟)ってどんな雑穀? 小さくて黄色い粒の「ひえ(稗)」と「あわ(粟)」。 その「 あわ 」が腎臓を強化する薬膳最強の食材だと知っていますか? 「黄色い粒の雑穀=鳥の餌」だと思っていませんか?私は、薬膳を始める前はそんなイメージを持っていました。そもそも雑穀は、10種類や16種類の雑穀がまとめて入っている雑穀ミックスが一般的。お米と一緒に入れて炊くと、体に良いってことは、みんな知っています。でも、雑穀ミックスは何か特有の匂いがあるって、苦手な人もいる。 そこでこの粟の出番! 【粟の薬膳的効能】 実は、薬膳の世界では粟は「腎を補い、老化を防ぐスーパーフード」として有名。 疲れやすい、体力が落ちた、老化が気になる 胃腸が弱い 簡単で手軽に栄養UPしたい こんな人にこそ、ぜひ取り入れてもらいたいのが「 粟ごはん 」 実際に購入した時のエピソードと、簡単な取り入れ方を紹介します。 ⭐粟(あわ)は最強の薬膳食材! 「ひえ」はともかく、薬膳を習っていると「あわ」はよく出てくる。とにかく、パワーがすごいらしい。それを知って、鳥の餌って案外、効率


【中医学✖️腸活】大腸癌になりやすい体質をチェック!中医学で腸を整える食生活
1975年頃、大腸癌にかかるのは 約2割だった。 そう、昔の日本人の食生活では 大腸癌にはなりにくかったらしい。 ところが、今は爆増している。 一日5000個生まれるという癌細胞が、淘汰されずに 体の中でじわじわ増殖して大腸癌となる。 どのようにして、大腸癌になったのか、その理由と体質は1つじゃない。 大腸癌になりやすい体質とは? ① 台風が発生したばかりの状態 ー湿熱薀結(しつねつうんけつ) 体内で「湿気」と「熱」が合わさり、台風が発生! 体内のジメジメが炎症を引き起こす。 症状:トイレに駆け込む下痢、 痔、胃腸の不快感、 ニキビ、吹き出物 台風(湿熱)は、大雨(消化器の不調)や強風(皮膚のトラブル)がセットですよね。 ② 巨大台風に発展! ー湿熱瘀毒(しつねつおどく) 「毒」の文字が登場しました! 「湿熱薀結」が悪化し、 体内の湿気と熱がドロドロに濃縮し 毒素が蓄積。 腸内の炎症も悪化! 症状:被害も大きく激しくなる! 激しい腹痛、腸の腫れ、 慢性炎症。 ③ 長雨が続く梅雨のような状態 ー脾虚・湿困or 脾陽虚・湿困


腸と脳、そして体質の物語
小さな島に降り注ぐ雨 それはまるで 湿気と熱がたまり始めた体、 「 湿熱薀結 (しつねつうんけつ)」の状態。 ジメジメとした空気の中、 体の不調が芽を出す。 けれど、 この雨も必要なサイクルの一部。 体がバランスを失い、 台風が発生するように 私たちの腸や体も、 湿気や炎症で乱れることがある。 腸と脳がつながっているなんて、 信じられるだろうか? 降り続く雨が海を満たし、 やがて雲を生むように、 腸の状態は 私たちの心に影響を与えている。 腸が弱れば、 脳も曇る。 体調を整えることは、 心を整えることでもある。 発酵食品や 水溶性食物繊維を取り入れて、 腸を元気にすれば、 雨雲は晴れ、 新しい光が 差し込むかもしれない。 雨も、 晴れも、 全ては循環の一部。 腸を労わることで、 この小さな島=体も、 新たな春を迎える準備ができる。


春を迎えるための、冬の過ごし方──冬の土用と冷えをめぐる中医学の養生
一年のうちで、 いちばん「暦」を思い出す季節が、静かにやってきた。 春を待ちながら、体を休ませるための時間だ。 冬の土用と冷え対策 個人的に、一年で一番“暦”を意識する季節がやってきました。 それは、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として有名な、お椿さんがあるから。 九州などからたくさんの出店がやってきて、 ただ歩くだけでも楽しいお祭りで、毎年出かけます。 でも、このお椿さん。 開催時期は、いつも少し不確定。 それは、「立春前後」という、 二十四節気に沿った日取りだから。 年によって、日がずれる。 二日だったり、二十日過ぎだったり。 「あぁ、今年のお椿さんは2月23日からかぁ。 それまで、まだまだ寒いんだなぁ」 だから私は、毎年ここで暦を思い出す。 お椿さん=立春を過ぎれば、 本当に少しずつ、暖かくなっていきます。 でも、そこに辿り着くまでは、 本当に寒い。 それは、 小寒・大寒 という一年で一番寒い時期に、 冬の土用 が立ちはだかっているからにほかなりません。 お椿さんを楽しむためにも、 まずは冬の寒さを、ちゃんと乗り切っておかねばならない。 というの


あなたの不調、本当に「胃」ですか?
私たちは「胃が痛い」ってよく言うけど、その原因が本当に胃であるとは限らない。 どうやら、中医学でいうところの 「脾」と「胃」は別の役割を持ち、 それぞれに症状が違うらしい。 【脾と胃、実はこんなに違う! 中医学的役割を解説】 例えば、脾が弱ると、 「食後に眠くなる」 「お腹張ってる」 などの症状がでやすい。 一方で、胃の不調では 「少量しか食べられない」 「食後すぐに吐き気がする」 といった特徴がある。 おなじ食欲不振でも、 胃が原因の場合は食後に眠くならない、と言うことらしい。 もちろん、 「脾と胃の両方が不調」という 嫌なハイブリットパターンもあるけれど、私たち日本人は、胃腸の不調に関していい加減な場合が多いようだ。 胃の不調の延長線上にある胃がんは、 日本人男性の死因三位、女性は四位。 胃もたれ、胸焼け、吐き気がすると、 私たちは胃薬をのむ。 ちょっと胃が痛いくらいじゃ、 病院へは行かない。 どこまでを「ちょっとくらい」で済ますのか、その境界線の曖昧さが、 死因三位・四位となっているのかもしれない。 【胃はこんなに頑張っている!】 吸収し


手作りおせちの話。タコの大人買いと、くわいという試練
今年のおせちは、いつもより静かに始まった。 ただし、作る量は 過去最大 だった。 メニュー作りから年末準備へ 我が家のおせちは手作りが基本。 定番メニューはもちろん、作る私自身が飽きないように、必ずいくつか新作を取り入れることにしている。 その定番・新作含めたメニュー作りは、スーパーやコンビニなどでおせち料理の予約注文が目につくようになると、「あぁ、そろそろだなぁ」と、年末の足音を感じ始めて、慌てて考えはじめる。 新作メニューは、面白そうだと思ったものをいくつかピックアップして、頭の中で味や他のメニューとの兼ね合いを想像し、最終的にいくつかを選ぶ。 ぶっつけ本番で作るので、 「もう来年はいらない」 という ハズレメニュー も当然出てくる。 でも、そんなハズレも含めて、おせち作りは毎年おもしろいから、やめられない。 だいたい20日頃にはメニューを決めて、買い物リストや段取りのスケジュール表を作り、27日頃から準備を始めて、29、30、31日は大本番。 人生初のタコの大人買い。楽しさと筋肉痛は、だいたい比例する。 戦場と化すキッチン——年末3日間の攻


冬至を過ぎて、季節は静かに動き出す|中医学で見る冬の養生
冬至を過ぎたころ、 朝の空気が、ほんの少しだけゆるんだ気がする。 まだ寒さの底にいるのに、 どこか奥の方で、季節が静かに動き始める気配。 我が家の愛犬も、 朝の散歩のあと、すぐに家へ入らず、 玄関先でくつろぐ時間が、少しずつ長くなってきました。 中医学では、 この時期の “見えない気配” を、 とても大切にします。 静かに巡りはじめる季節の気配に寄り添い、からだをやさしく整える薬膳の時間 🌙 冬至から立春へ――季節は三段階で動く 古くから中医学では、 冬から春への移ろいを、こんなふうに捉えてきました。 天の季節:冬至 地の季節:大寒 人の季節:立春 冬至に陰の気が極まり、 そこから、わずかずつ陽が芽吹きはじめる。 太陽が大地を温め、 やがてそのエネルギーが、 私たちの体へと巡り始める。 二十四節気の養生は、 「今」だけでなく、 少し先の自分 を整える知恵でもあるのです。 ❄️ 冬に心がけたい養生の基本 冬至から立春にかけての養生は、中医学では一年の土台を整える重要な時期とされています。 日本の冬は、 寒邪(冷え)と湿邪(湿気)が重なりやすい季節


韓国ドラマの湯気の向こうに|伝統茶と薬菓、薬膳の知恵
韓国ドラマを観ていると、 ふとした場面で、湯気の立つ一杯が差し出される。 体調を崩したとき。 誰かを気づかうとき。 あるいは、静かに心を落ち着けたい夜。 何気ないその一杯に、 いつも少しだけ目が留まっていた。 ——あれは、ただのお茶なんだろうか。 そう思って見ていくと、 韓国の伝統茶や菓子の背景には、 中医学や薬膳と深く重なる知恵 が、静かに息づいている。 今回は、ドラマに登場する韓国の伝統茶と薬菓を、 薬膳の視点からそっと読み解いてみたい。 湯気の向こうの韓国ドラマ。そっと映り込む、何気ない一杯。そこに宿る養生の知恵。 🌿 双和茶(サンファ茶)|気血を温める宮廷の一杯 韓国ドラマを観ていると、 冷えや疲れで倒れた人物に、 濃い色の温かい茶が差し出される場面がある。 それが、 双和茶(サンファ茶) 。 「双和」という名前には、 気(エネルギー)と血(血液)をともに補い、全身のバランスを整える、という意味が込められている。 10〜30種もの生薬をじっくり煮出して作られるこの茶は、 体の芯をゆっくりと温める、 滋養 の一杯だ。 たとえば ドラマ『ト


黒豆や栗が体を救う?薬膳の知恵に学ぶおせち料理の効能
新年の食卓に欠かせないおせち料理。 その華やかな見た目や味わいだけでなく、実は体をいたわる「薬膳的な知恵」がぎゅっと詰まっているのです。 そのルーツをたどると、古代中国にまでさかのぼり、奈良時代には貴族の特別な料理として広まりました。 そして江戸時代中期、ようやく庶民も楽しめる行事食となったのです。 では、おせち料理が私たちの体にどんな良いことをしてくれるのか、中医学の視点でひも解いてみましょう。 冬に黒い食材を食べるのはなぜ? 中医学では、冬は「腎(じん)」の季節。 腎は生命エネルギーの貯蔵庫とされ、体全体の若々しさや活力を支える重要な臓器です。 特に「黒い食材」は腎を養う力が強いとされ、冬に摂ることで春を迎える体の準備が整います。 例えば、おせちの主役のひとつ 「黒豆」。 「まめに働く」という言葉の由来だけでなく、腎をサポートし、冷えからくる不調や老化を防ぐパワフルな食材。アンチエイジング食材としても有名です。 甘くて力強い「栗」 おせちの栗きんとんは、黄金色に輝くその見た目から金運を象徴するとも言われますが、中医学では「甘味は気を補う」とさ


食道ってどんなところ?癌に負けない食生活と薬膳の知恵
食道ってどんなところ? みなさん、食道というものをどのくらいわかっているだろうか。 偉そうにいう私も、先月薬膳の授業でならって知ったのだ。 食道とは、喉から胃の入り口までをつなぐ“ホース”のような部分。ここを通じて、食べ物が胃に送り届けられる。ちょっと気持ち悪いけど、太さは約2センチ、長さは25センチの縦に立った“細長い蛇”が喉と胃をつなげている感じ。 壁は薄く、飲み込むものに合わせて形を変えられる仕組みです。 この“蛇”には、リンパ管がびっしりと張り巡らされている。 そして、心臓と肺はすぐ隣なうえに、喉と胃にはつながっているのだ。 そう、いろんなところに転移しやすい状況が整っている器官なわけです。 食道癌の進行が早い理由もここにあります。 お粥をもっと楽しもう! 癌に負けない食生活 癌に負けないためには、どんな食生活がいいのか。 お粥!! あの病人食のイメージがあるアレが1番のおススメです。 お粥は日常の食事にもっと取り入れてほしい優秀なメニューなんです。 例えば、昆布ベースのお粥に雑穀(はと麦やあわ)や山芋、里芋、きのこを加えれば、消化吸収が


食道を守るための薬膳と健康習慣——体に優しいお粥で始める癌予防
薬膳の視点:食道と五臓の関係 中医学では、食道は「胃」と「肺」と密接に関連するとされています。 食道癌の原因となる「熱毒」や「気血の滞り」は、 食生活や感情(ストレス)が原因 することが多いと考えられます。 • 「熱毒」とは? 強いアルコールや辛いもの、熱いものなどを過剰に摂取することで発生する「過剰な熱」が体内にこもり、粘膜を傷つける状態を言います。 この熱毒は、長期にわたり蓄積することで癌の引き金になるとされています。 • 「気血の滞り」とは? ストレスや怒り、不安などの感情の滞りが、体内の「気」や「血」の流れを阻害することで、癌などの病気につながると考えられます。 お粥や薬膳食材の効能 薬膳では、「養胃」や「補気血」を重視した食事がオススメです。 食道癌にかかわらず、日常的にお勧めです 1. お粥ベースの食事 • 昆布ベースのお粥:昆布には「滋陰(じいん)」作用があり、胃や喉の粘膜を潤し、熱毒を緩和します。 • 雑穀:はと麦、あわ、きびなどは「脾(消化機能)」を助け、体内の余分な湿気や毒を排出します。 • 山芋や里芋:胃腸を保護し、消化吸収


冬は、ためる。腎と骨と、くるみ・栗・黒胡麻の話
冬の過ごし方を変えるぞ! そう、改めて誓ったのは、 中医学を学んでいて、 「この小皺は骨の縮み?」 と気がついたからだ。 中医学では、冬は「 腎 」の季節。 腎は、単なる臓器ではなく、 生きる力そのもの—— 成長や老い、ホルモンのリズムまでを 静かに支える場所だとされています。 冬の過ごし方ひとつで、 春の体調 も、 老いの進み方 も、少し変わる。 寒いだけの季節に見えて、 実は、体を立て直す時間が いちばん長く与えられているのが冬なのです。 中医学では、冬の重要性が 繰り返し語られてきました。 けれど私は、 どこか少し先の話のように聞いていました。 冬は がんばらず、あたためて、ためていく 骨の話を聞いて、急に近づいてきた 最近、知ってしまったのです。 腎が弱る と、 だるさや冷えだけでなく、 髪や耳、そして——骨にまで 影響が出るという話。 骨がやせると、 顔の骨格 も少しずつ変わる。 額やこめかみが痩せ、 その上にある 皮膚 が、行き場を失う。 (しわ、たるみになるってことです) それを聞いたとき、 心の中で思いました。 「……これは、..


冬に腎を養う——老いを溜めないための中医学的・冬の過ごし方
「冬になると、老ける気がしません?」 「顔、縮んでない?気のせいじゃない」 冬は、体が「閉じる」季節 冬になると、 なんだか老けるスピードが上がった気がしませんか。 白髪 が気になる。 冷え が抜けない。 やる気も、ちょっと冬眠気味。 「年齢のせいかな」と流してしまいがちだけど、 中医学的に見ると、冬はちゃんと理由のある季節です。 静かな台所で、からだの奥を養う準備をはじめる 12月から2月は、 「腎(じん)」を養う季節。 ここで言う腎は、西洋医学の腎臓そのものではありません。 中医学の腎は、 生命力の貯蔵庫 成長・老化のブレーキ役 ホルモンや生殖、骨や髪の土台 ……全部まとめて引き受けている、 体の“根っこ” 担当です。 だから冬に腎が消耗すると、 春になってから一気に不調が噴き出す。 逆に言えば、 冬は「 若返りの仕込み期間 」でもあるということ。 老いは、骨から始まる(わりと現実的な話) 中医学で言われる「腎が弱るサイン」。 白髪、抜け毛、耳鳴り、歯、足腰…… どれも聞き覚えがありすぎて、ちょっと怖い。 でも、私が一番「うわ…」と思ったのは
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